BECK(ベック)のネタバレ解説・考察まとめ
『BECK』とは2008年まで『月刊少年マガジン』で連載されていた作品で、主人公・コユキの成長と恋愛、バンドの成功を描いたストーリー。2002年に第26回講談社漫画賞少年部門受賞。2004年にはTVアニメ化している。全34巻とガイドブック4冊が刊行され、作中の楽器のシグネチャーモデルも販売された。2010年には水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健人が出演した実写映画が公開となった。
マットが自家用ヘリでコユキたちを迎えにくるシーン
真帆とコユキはアヴァロン・フェスの会場に戻ろうとするが、時間がギリギリ。そこで真帆が軽い気持ちで「マットの自家用ヘリに乗せてもらえないか」というと、竜介は「それはいいアイディアだな」と早速実行する。初めはマットがホテルに帰っていなかったりとトラブルがあったが、無事現れたマットとコユキ、真帆はヘリで会場に向かう。
実はマットが友人思いのいい男だということがわかるエピソードである。
30巻94P。
「この光景を目の前にして……なにも感じない奴はいないだろ」
ビクター・スレイターとの賭けで、BECKのステージはどこのステージよりもオーディエンスを集めなければいけなくなった。だが、アヴァロン・フェスの出演アーティストを見ても、自爆同然の賭け。
おそらくこれがBECK最後のステージになる、と全員が覚悟して登った舞台には、一目見ようと観客が押し寄せる。
それを見た川久保のセリフ。31巻52P。
BECKがアヴァロン・フェス二度目のステージに向かうシーン
ビクター・スレイターの用意した、「大御所ロックバンド・アースがエディ・リー最後の曲を演奏する」という筋書きは見事失敗。観客から大ブーイングが起きる。
さらに、ビクター・スレイターが監禁していたレオン・サイクスが逃亡。逆にビクター・スレイターを半殺しの目に合わせる。
このアースの騒動で手がつけられなくなった観客を抑え込むため、レオンはBECKにもう一度ステージを踏ませる。
31巻52P。
アヴァロン・フェスのステージ上で全員が観た白昼夢
アヴァロン・フェスでの二度目のライブを終えたBECKは、そのステージ上でメンバー全員が「ゴミ拾いの夢」の光景を目撃する。その中には死亡したエディも含まれており、エディは優しく微笑んでいた。
千葉はこの光景を見た後、「エディはコユキに託したんだ」と言う。
32巻44P。
アルバムに入れないとしていた「DEVIL'S WAY」をMV監督としてやってきたジムの前で歌うシーン
川久保のレーベルを離れ、大手レーベルと契約したBECKはアルバムレコーディングに入っていた。
その最中、ジム・ウォルシュが訪ねてくる。「なぜ『DEVIL’S WAY』をやらないのか」という質問に対して、コユキは黙り込んでしまう。
「君たちはファンに対して“絆”を感じないのか? それなら歌うこと自体なんの意味があるんだ?」とジムは畳み掛け、「歌いたくないのか? コユキ 君に聞いているんだ」と言う。
コユキはアヴァロン・フェスの夜を思い出しながら、「もっと出来るんじゃないかって」と言って「DEVIL’S WAY」を泣きながら歌う。
33巻118P。
斎藤が元・恋人の桃子を結婚式場から奪回するシーン
斎藤は桃子(以前コユキの中学で教えていた教師で元恋人)の結婚式場に乗り込み、関白宣言をする。周りは余興かと思いざわつくが、桃子は斎藤に頷いて二人は結ばれることになる。これはウェディングドレスを着た桃子を斎藤が水中へ引っ張り込み誓いのキスをするシーン。33巻128P。
「さあ歌って これは君の歌だよ」
グレイトフル・サウンドへの2回目の出演はメイン・ステージになった。嵐の中、コユキは他のメンバーとの絆を再確認する。悪天候にもかかわらずステージには人が押し寄せ、コユキの作った歌を大勢の人間が合唱していた。「これは君の歌だよ」というのは、「これは君の物語だよ」というBECKという漫画に込められたメッセージである。
33巻128P。
『BECK』の主題歌・挿入歌
アニメ
OP(オープニング):BEAT CRUSADERS『HIT IN THE USA』
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目次 - Contents
- 『BECK』の概要
- 『BECK』のあらすじ・ストーリー
- BECKの結成
- グレイトフル・サウンドでの一夜
- BECK再結成までの道のり
- 『BECK』の登場人物・キャラクター
- BECK
- 田中幸雄(たなかゆきお・コユキ)
- 南竜介(みなみりゅうすけ)
- 千葉恒美(ちばつねみ)
- 平義行(たいらよしゆき)
- 桜井裕志(さくらいゆうじ)
- BECKの協力者
- ベック
- 南真帆(みなみまほ)
- 益岡弘美(ますおかひろみ)
- 斎藤研一(さいとうけんいち)
- ペイジ
- 石黒泉(いしぐろいずみ)
- ミッちゃん
- 小林紗耶香(こばやしさやか)
- 高野拳児(たかのけんじ)
- 佐藤和緒(さとうかずお)
- 川久保彰(かわくぼあきら)
- 山ピー
- 大石円(おおいしまどか)
- ジム・ウォルシュ
- The Dying Breed(ダイイング・ブリード、ダイブリ)
- エディ・リー
- マット・リード
- BECKが敵に回した人物
- 木村栄二(きむらえいじ)
- 蘭
- 蘭の部下
- レオン・サイクス
- F.V.E
- デビット・エリック
- ケビン・エリック
- 死亡遊戯
- 金本健時(かねもとたけとき)
- 片岡段平(かたおかだんぺい)
- 佐久本裕也(さくもとゆうや)
- 笹川睦男(ささがわむつお)
- ROOM 13
- 小野晋吾(おのしんご)
- 黒木哲生(くろきてつお)
- チャイニーズ・ブッキー
- 伝馬薫(でんばかおる)
- 伝馬徹(でんばとおる)
- 五十嵐雄太(いがらしゆうた)
- チェ・今江(ちぇ・いまえ)
- 『BECK』の用語
- アヴァロン・フェスティバル
- クリスティ作石
- グレイトフル・サウンド
- 私立一枝学園高校
- ソリッド・ロック
- ナフ・レコーズ
- BUZZ IN BALLPARK
- Mongolian Chop Squad(モンゴリアン・チョップ・スクワッド)
- ゴミ拾いの夢
- ルシール
- 『BECK』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- コユキが初めて歌うシーン
- 真帆とコユキが学校のプールで泳ぎながら歌うシーン
- サクと出会うシーン
- コユキがThe Dying Breed(ダイイング・ブリード)のシークレットライブで歌うシーン
- ゴミ拾いの夢
- 「BECKの中で必要じゃない人間なんていない!」
- グレイトフル・サウンドでコユキが歌うシーン
- 「オリジナルメンバーでBECKを復活させるために 即 学校辞めて戻ってくる」
- 「おせーよお前!」「おれはあのグレイトフル・サウンドの翌日から後悔しまくりでよ…なんであんなことになっちまったのかって…」
- 「JESUS CHRIST……なんでお前らこんなとこに」
- アメリカのリザード・ハウスでのライブでマットとコユキが共演するシーン
- 「DEVIL'S WAY」をコユキが聴くシーン
- 「レイ お前はおれと同じで音楽をやめたらなにも残らない人間」
- BUZZ IN BALLPARKでエディの死をBECKメンバーが悼むシーン
- 「あなたとおれを引き合わせたのは絶対エディだ!!」
- 「この会社に未練はない」
- 「で なんていうんですか?」「小さい雪ってかいて 小雪ってゆうの!」
- エディがコユキに「DEVIL'S WAY」を聴かせた時に弾いていたギターを渡すシーン
- 「ワビを入れる必要があるのはそっちじゃないでしょうか?」
- 「おれ お前を疑ったことなんてないよ」
- 千葉がラップ・バトルでディスに立ち向かうシーン
- 「大事なのはそれ以上でもそれ以下でもない自分自身をさらけ出すこと!!」
- コユキとの約束を守るため雨の中待ち合わせの場所に立ち続ける真帆の回想
- 「おれのカワイイBECKには 今後は指一本触れさせんぞ」
- レオン・サイクスの前でコユキが「DEVIL'S WAY」を演奏するシーン
- 「誰かになりかわってなにかをしようなんて思わねぇ方がいいって 絶対無理なんだから」
- 「アヴァロン・フェスに出れるってのは確信してたよ エディがあの中に加わってたからな」
- コユキと真帆がイギリスで再会するシーン
- マットが自家用ヘリでコユキたちを迎えにくるシーン
- 「この光景を目の前にして……なにも感じない奴はいないだろ」
- BECKがアヴァロン・フェス二度目のステージに向かうシーン
- アヴァロン・フェスのステージ上で全員が観た白昼夢
- アルバムに入れないとしていた「DEVIL'S WAY」をMV監督としてやってきたジムの前で歌うシーン
- 斎藤が元・恋人の桃子を結婚式場から奪回するシーン
- 「さあ歌って これは君の歌だよ」
- 『BECK』の主題歌・挿入歌
- アニメ
- OP(オープニング):BEAT CRUSADERS『HIT IN THE USA』
- ED(エンディング):meister『My World Down』(1話 - 20話)
- ED(エンディング):sowelu『MOON ON THE WATER』(21話 - 26話)
- 『BECK』の関連リンク