BECK(ベック)のネタバレ解説・考察まとめ

『BECK』とは2008年まで『月刊少年マガジン』で連載されていた作品で、主人公・コユキの成長と恋愛、バンドの成功を描いたストーリー。2002年に第26回講談社漫画賞少年部門受賞。2004年にはTVアニメ化している。全34巻とガイドブック4冊が刊行され、作中の楽器のシグネチャーモデルも販売された。2010年には水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健人が出演した実写映画が公開となった。

千葉がラップ・バトルでディスに立ち向かうシーン

蘭の、BECKの仲を引き裂こうとする作戦通りBECK内の雰囲気は険悪に。千葉は蘭に「好みじゃないMCである千葉は真っ先に切り捨てる」と言われた自分を振り返って、MCとしてもっと成長できるようにオープン・トーナメントへ出場する。
プロも出場する激戦だが、たった一人の存在を否定するようなディスに千葉は果敢に立ち向かう。
24巻168P。

「大事なのはそれ以上でもそれ以下でもない自分自身をさらけ出すこと!!」

千葉の出場しているラップ・トーナメントの決勝で、審査委員長の大田原組長からの「音楽とは」から続くセリフ。
要は「熱い思いをぶつけろ」ということで、この言葉に会場はヒートアップする。
25巻52P。

コユキとの約束を守るため雨の中待ち合わせの場所に立ち続ける真帆の回想

真帆とコユキは、「再会はThe Dying Breed(ダイイング・ブリード)がレコーディングした日のそのスタジオの前で」と決めていた。
しかしその日、アビーロード・スタジオで待っていたコユキの前に、真帆は現れなかった。
夜中に真帆の家へ向かったコユキだが、そこにはノーマンという男友達と過ごす真帆がいた。すれ違ったままの二人だが、竜介から「あの日コユキはお前との馬鹿げた約束を守って一日中スタジオの前にいた」と事実を告げられ、真帆はあわてて日本へ戻ってくる。
その日、ローラーボール・スタジオに真帆はずっと立っていたという。お互い場所の共有ができていなかったことによる悲劇だった。
26巻174P。

「おれのカワイイBECKには 今後は指一本触れさせんぞ」

BECKがイギリスでの伝説的フェスに出れないように手を回した蘭に対して、川久保は反発する。
元々は晋作というギタリストを通じての仲間だったが、晋作が死亡してから川久保と蘭は会うことはなくなっていた。
川久保のこの行動は決して計算しての行動ではなかったが、業界に波紋を呼んだ。
27巻160P。

レオン・サイクスの前でコユキが「DEVIL'S WAY」を演奏するシーン

刑務所から出てまたビッグ・ビジネスを探していたレオン・サイクスは、エディの未発表楽曲があると嗅ぎつけ、竜介とコユキをヘリでさらう。
コユキは物怖じせずに、「DEVIL’S WAY」をレオンに聞かせるのがこのシーン。
さらにコユキはレオンに、「アヴァロン・フェスに出してくれ」と取引を持ちかける。
28巻18P。

「誰かになりかわってなにかをしようなんて思わねぇ方がいいって 絶対無理なんだから」

蘭の策略で仲違いしていた千葉とコユキだが、その原因の一端を取り持っていた楽器屋の店員の告白により、千葉は自分の誤解に気づく。
その後メンバーの努力の甲斐あって二人でミッちゃんの店で話し合うことができたが、帰り際に「DEVIL’S WAY」の仮歌についての話になる。歌詞がエディっぽくないのを気にしていたコユキに千葉はこのセリフを言う。
コユキという圧倒的に認められているメンバーを前にしてMCとしての自分を自問自答していた千葉なりの答えで、このセリフによってコユキは勇気付けられる。
28巻192P。

「アヴァロン・フェスに出れるってのは確信してたよ エディがあの中に加わってたからな」

アヴァロン・フェスに出られることになったBECK一行はイギリスへ飛ぶ。会場で千葉が「例の『ゴミ拾い』の夢を見た」とメンバーにいうと、他のメンバー全員が同じ夢を見ていた。前回のように千葉だけ見ていなかったらショックを受けるだろうと黙っていたのだった。
その「ゴミ拾い」の夢には、新たにエディが加わっていた。
29巻64P。

コユキと真帆がイギリスで再会するシーン

コユキがアビーロード・スタジオの前で待っていた日、真帆がローラーボール・スタジオの前で待っていたことを真帆の男友達のノーマンは告げる。
自分の勘違いを知ったコユキは、真帆の元へ向かう。
運良く再会できた場所は、ミック・ジャガーとキース・リチャーズが再会した運命の場所、「ダートフォード駅2番ホーム」だった。
29巻64P。

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