BECK(ベック)のネタバレ解説・考察まとめ

『BECK』とは2008年まで『月刊少年マガジン』で連載されていた作品で、主人公・コユキの成長と恋愛、バンドの成功を描いたストーリー。2002年に第26回講談社漫画賞少年部門受賞。2004年にはTVアニメ化している。全34巻とガイドブック4冊が刊行され、作中の楽器のシグネチャーモデルも販売された。2010年には水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健人が出演した実写映画が公開となった。

ゴミ拾いの夢

コンサート会場のゴミ拾いをロック界のレジェンドがしているシーン。
コユキの夢の中の一場面なのだが、この後この夢はBECKに大きく関わってくることになる。
6巻118P。

「BECKの中で必要じゃない人間なんていない!」

6巻118Pで登場した「カリスマロックアーティストが『君のコンサートの後始末をしている』と言う夢」は、BECKメンバーの千葉以外全員がみていた。
グレイトフル・サウンドに出演することになったBECKは、プレッシャーから仲間割れしてしまうが、竜介が夢を見ていない千葉に「お前はバンドにいるべき人間じゃないのかもしれない」と失言してしまう。それに対し平が鉄拳制裁し、このセリフを言う。
平の中ではBECKはどのメンバーも欠けてはいけないほど大事だという信念があり、それが「バンドのためならなんでもする」という竜介と主義の違いでぶつかるシーン。
この後、千葉はBECKを抜けるといい、平は責任を感じ「千葉が抜けるなら自分も抜ける」と言う。
9巻119P。

グレイトフル・サウンドでコユキが歌うシーン

グレイトフル・サウンドは雨の影響でメイン・ステージ、2ndステージ、3rdステージ共に機材が不調。そんな中、機材の調子を回復した3rdステージでBECKは演奏を始める。
メンバーがひとりひとり順番に登場する演出で、奇跡的にルシールをレオン・サイクスから返却された竜介と、暴れて取り押さえられていた千葉がステージに復帰する。
全員が「このステージがBECKとしての最後だろう」と予感した状態での演奏で、それは他のステージにも伝わり、伝説的な一夜となる。
10巻114P。

「オリジナルメンバーでBECKを復活させるために 即 学校辞めて戻ってくる」

BECKは流れで解散、そしてサクの転校が決まる。
サクと親友のコユキは、送別会が終わった後、サクとファーストライブの音源を聞いたり楽しく過ごすが、寂しさを隠せない。
サクは必ず戻ってくると約束して、コユキと別れる。
11巻91P。

「おせーよお前!」「おれはあのグレイトフル・サウンドの翌日から後悔しまくりでよ…なんであんなことになっちまったのかって…」

サクと別れ、コユキは決心を固める。それは「BECKをオリジナルメンバーで再結成させる」というものだった。
千葉にそのことを伝えにいくと、千葉はひとりだけカリスマロックアーティストのゴミ拾いの夢をみていないことをまだ気にしていた。
BECK解散の大きな要因が千葉と竜介の仲違いだったことから、コユキは千葉が戻ってくれるのならばBECKは再結成できると確信する。
11巻110P。

「JESUS CHRIST……なんでお前らこんなとこに」

ようやく千葉もゴミ拾いの夢を見る。
そして始まった竜介抜きでのBECK全米ツアーだったが、千葉が気がかりなことを言う。誰かが夢の中で「墓場で会おう」と言ったと言うのだ。
ツアーをこなしていくにつれてどんどんタフになっていくBECKメンバーだが、シアトルのライブの日に、その「墓場で会おう」というセリフを言ったアーティストがジミヘンだと気づく。
メンバー全員でジミヘンの墓へ向かうと、そこで長らく連絡が取れていなかった竜介と再会する。
13巻26P。

アメリカのリザード・ハウスでのライブでマットとコユキが共演するシーン

リザード・ハウスでのライブ、竜介が戻ってきたことによりBECKには爆発するようなケミストリーが戻ってきていた。竜介はケビンと「リザード・ハウスのカフェから人が全員ステージの方へ移動したら契約違反はナシにする。それができなかったらルシールをケビンに譲る」という賭けをしていた。
BECKのパワーがカフェに伝わり、お客さんは大移動。The Dying Breed(ダイイング・ブリード)のマット・リードがやってきたことにより、カフェからは完全に人がいなくなる。
マットはコユキともう一度セッションしたいと思っていた。
ケビンはビジネス・パートナーとして、今後もBECKとツアーを回ると宣言する。
14巻100P。

「DEVIL'S WAY」をコユキが聴くシーン

エディが竜介へ電話をかけるが、その電話を取ったのはコユキだった。
コユキにエディは「まだ誰にも聞かせていていない」新曲を聞かせる。タイトルは『DEVIL’S WAY』。本当にまだ誰にも聴かせていないフレーズだったため、その断片はコユキの頭の中にしか残っていない。このことがBECKを最後までレオン・サイクスがつけねらう要因となった。
17巻192P。

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