BECK(ベック)のネタバレ解説・考察まとめ
『BECK』とは2008年まで『月刊少年マガジン』で連載されていた作品で、主人公・コユキの成長と恋愛、バンドの成功を描いたストーリー。2002年に第26回講談社漫画賞少年部門受賞。2004年にはTVアニメ化している。全34巻とガイドブック4冊が刊行され、作中の楽器のシグネチャーモデルも販売された。2010年には水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健人が出演した実写映画が公開となった。
「レイ お前はおれと同じで音楽をやめたらなにも残らない人間」
竜介がまだ幼くニューヨークで色々悪さをしていた頃のエディのセリフ。エディも昔は悪さを色々していたが、The Dying Breed(ダイイング・ブリード)を結成していくらか更生している。
この時にエディは「レイ いつかどこかで共演しよう でっかいベースボール・スタジアムか…それともヤニくさい小さなライブハウスか 必ず!」と言い、竜介はそれを支えに生きてきた。
18巻84P。
BUZZ IN BALLPARKでエディの死をBECKメンバーが悼むシーン
エディの死亡後、「BUZZ IN BALLPARK」という音楽フェスでは、誰もがエディの事を悼んでいた。BECKメンバーも悲しむが、コユキは最後に電話を受け取っただけに、より一層悲しみに落ちる。
エディの残してくれた言葉を反芻し、早すぎる死を悼んだ。
18巻120P。
「あなたとおれを引き合わせたのは絶対エディだ!!」
ニューヨークでレオン・サイクスとの取引を終え、エディの死を受け入れられず毎日呑んだくれていた竜介は、エディの墓へと向かう。そこで、以前コユキがThe Dying Breed(ダイイング・ブリード)のシークレットライブに登場した際フィルムを回していた映画監督、ジム・ウォルシュと出会う。ジムは竜介の事を覚えていた。
竜介は、「エディはもう共演の約束なんて覚えていなかった」と考えていたが、死ぬ数日前にジムにそのことを話していたと知り、希望が湧いてくる。そしてようやくエディの死を受け入れることができるようになる。
19巻176P。
「この会社に未練はない」
BECKが竜介帰国後のライブで、素晴らしいバンドだと言う「片鱗」が見せられた次の日、ラスト・フォー・ライフ・レコードの川久保はその日社長と話していた。社長はBECKのアルバム・レコーディングをさせる気はないという。
そのため、川久保は会社を辞めて、自分でBECKをサポートすると決意する。
今までBECKへのあたりが厳しかった川久保が、BECKを心から思っていることがわかるエピソード。
20巻129P。
「で なんていうんですか?」「小さい雪ってかいて 小雪ってゆうの!」
川久保はずっと子供の命名を迷っていた。将来ロック史に残るような大人物になってほしいと色々考えていたが、生まれてきた子供は女の子だったため、名前リストは無駄になった。
妻はコユキの前で、自分の子供の名前が「小雪」だと明かす。
20巻155P。
エディがコユキに「DEVIL'S WAY」を聴かせた時に弾いていたギターを渡すシーン
17巻でエディがコユキに「DEVIL’S WAY」を聞かせた時のギターを、ジムは手渡す。
あっけにとられるコユキだが、エディのあの時のギターだと言われて、その事実に呆然とする。だが、その後ジムは帰り際手を振るコユキを見て、ロックスターだとは思えないほど親しみのある人物だと言いながら、「でも彼はスゴいよ!」と感想を述べる。
22巻154P。
「ワビを入れる必要があるのはそっちじゃないでしょうか?」
今まで散々にBECKに嫌がらせを続けていた蘭だったが、BECKが海外で注目を集め日本のロックシーンでも認知されてきたことを受けて、排除しようとするのではなく取り入れようと思い立つ。
コユキをVIP御用達のレストランの個室で陥落させようとするが、コユキはこのセリフを言い、蘭に頼ることはない、と言い切る。
23巻147P。
「おれ お前を疑ったことなんてないよ」
コユキは蘭に呼び出されレストランで話し合いをするが、蘭の部下の策略により、まるでその場でにこやかに蘭の仲間になって談笑していたかのような写真を撮られる。その写真がきっかけで、BECKには亀裂が入ってしまう。しかし、サクは不安になって謝ろうとするコユキに、このセリフを言う。コユキとサクの信頼関係の強さが伺えるシーン。
24巻48P。
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目次 - Contents
- 『BECK』の概要
- 『BECK』のあらすじ・ストーリー
- BECKの結成
- グレイトフル・サウンドでの一夜
- BECK再結成までの道のり
- 『BECK』の登場人物・キャラクター
- BECK
- 田中幸雄(たなかゆきお・コユキ)
- 南竜介(みなみりゅうすけ)
- 千葉恒美(ちばつねみ)
- 平義行(たいらよしゆき)
- 桜井裕志(さくらいゆうじ)
- BECKの協力者
- ベック
- 南真帆(みなみまほ)
- 益岡弘美(ますおかひろみ)
- 斎藤研一(さいとうけんいち)
- ペイジ
- 石黒泉(いしぐろいずみ)
- ミッちゃん
- 小林紗耶香(こばやしさやか)
- 高野拳児(たかのけんじ)
- 佐藤和緒(さとうかずお)
- 川久保彰(かわくぼあきら)
- 山ピー
- 大石円(おおいしまどか)
- ジム・ウォルシュ
- The Dying Breed(ダイイング・ブリード、ダイブリ)
- エディ・リー
- マット・リード
- BECKが敵に回した人物
- 木村栄二(きむらえいじ)
- 蘭
- 蘭の部下
- レオン・サイクス
- F.V.E
- デビット・エリック
- ケビン・エリック
- 死亡遊戯
- 金本健時(かねもとたけとき)
- 片岡段平(かたおかだんぺい)
- 佐久本裕也(さくもとゆうや)
- 笹川睦男(ささがわむつお)
- ROOM 13
- 小野晋吾(おのしんご)
- 黒木哲生(くろきてつお)
- チャイニーズ・ブッキー
- 伝馬薫(でんばかおる)
- 伝馬徹(でんばとおる)
- 五十嵐雄太(いがらしゆうた)
- チェ・今江(ちぇ・いまえ)
- 『BECK』の用語
- アヴァロン・フェスティバル
- クリスティ作石
- グレイトフル・サウンド
- 私立一枝学園高校
- ソリッド・ロック
- ナフ・レコーズ
- BUZZ IN BALLPARK
- Mongolian Chop Squad(モンゴリアン・チョップ・スクワッド)
- ゴミ拾いの夢
- ルシール
- 『BECK』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- コユキが初めて歌うシーン
- 真帆とコユキが学校のプールで泳ぎながら歌うシーン
- サクと出会うシーン
- コユキがThe Dying Breed(ダイイング・ブリード)のシークレットライブで歌うシーン
- ゴミ拾いの夢
- 「BECKの中で必要じゃない人間なんていない!」
- グレイトフル・サウンドでコユキが歌うシーン
- 「オリジナルメンバーでBECKを復活させるために 即 学校辞めて戻ってくる」
- 「おせーよお前!」「おれはあのグレイトフル・サウンドの翌日から後悔しまくりでよ…なんであんなことになっちまったのかって…」
- 「JESUS CHRIST……なんでお前らこんなとこに」
- アメリカのリザード・ハウスでのライブでマットとコユキが共演するシーン
- 「DEVIL'S WAY」をコユキが聴くシーン
- 「レイ お前はおれと同じで音楽をやめたらなにも残らない人間」
- BUZZ IN BALLPARKでエディの死をBECKメンバーが悼むシーン
- 「あなたとおれを引き合わせたのは絶対エディだ!!」
- 「この会社に未練はない」
- 「で なんていうんですか?」「小さい雪ってかいて 小雪ってゆうの!」
- エディがコユキに「DEVIL'S WAY」を聴かせた時に弾いていたギターを渡すシーン
- 「ワビを入れる必要があるのはそっちじゃないでしょうか?」
- 「おれ お前を疑ったことなんてないよ」
- 千葉がラップ・バトルでディスに立ち向かうシーン
- 「大事なのはそれ以上でもそれ以下でもない自分自身をさらけ出すこと!!」
- コユキとの約束を守るため雨の中待ち合わせの場所に立ち続ける真帆の回想
- 「おれのカワイイBECKには 今後は指一本触れさせんぞ」
- レオン・サイクスの前でコユキが「DEVIL'S WAY」を演奏するシーン
- 「誰かになりかわってなにかをしようなんて思わねぇ方がいいって 絶対無理なんだから」
- 「アヴァロン・フェスに出れるってのは確信してたよ エディがあの中に加わってたからな」
- コユキと真帆がイギリスで再会するシーン
- マットが自家用ヘリでコユキたちを迎えにくるシーン
- 「この光景を目の前にして……なにも感じない奴はいないだろ」
- BECKがアヴァロン・フェス二度目のステージに向かうシーン
- アヴァロン・フェスのステージ上で全員が観た白昼夢
- アルバムに入れないとしていた「DEVIL'S WAY」をMV監督としてやってきたジムの前で歌うシーン
- 斎藤が元・恋人の桃子を結婚式場から奪回するシーン
- 「さあ歌って これは君の歌だよ」
- 『BECK』の主題歌・挿入歌
- アニメ
- OP(オープニング):BEAT CRUSADERS『HIT IN THE USA』
- ED(エンディング):meister『My World Down』(1話 - 20話)
- ED(エンディング):sowelu『MOON ON THE WATER』(21話 - 26話)
- 『BECK』の関連リンク