essayw@essayw

essayw
essayw
@essayw
22 Articles
7 Reviews
0 Contributions
0 Likes
essayw

essaywのレビュー・評価・感想

奥田民生
10

おっさんなのにかっこいい

元ユニコーンのボーカル奥田民生氏。
ロックな曲から次第にゆるい曲へと移行。
かっこかわいい外見から入ったファンも、いつの間にか彼の楽曲に魅かれていってしまう。
不思議な魅力をもった他にはないミュージシャン。
『大迷惑』で大ヒット。
その後も当時大人気だったお笑い芸人ダウンタウン、ウッチャンナンチャンらの「夢で逢えたら」のオープニング曲、
『働く男』、『スターな男』がヒット。
人気絶頂のままバンドブームを突き進むが突然の解散。
その後しばらくは音楽活動を休止し釣りに励むという能天気さ。
そんな彼の生きざまも人気の1つである。
そして、のほほんと『愛のために』でソロデビューを果たし、ソロでも大成功。
数々の素晴らしいヒット曲を生み出した。
ユニコーン時代からのファンはもちろん、ソロからの新しいファンも獲得し人気ミュージシャンの地位を確立していく。
奥田民のライヴは最高である。
驚くのはCDを超える歌唱力。
一体どんな声帯を持っているんだ?と不思議になるくらい。
のほほーんと話してるかと思ったらゾクゾクするほどの歌を歌いあげる。
このギャップがたまらなく、そこにはまりこんでしまうファンが続出するのだろう。
一度はまったら抜け出せない。抜け出したくない。
私は高校生の頃からずっと抜け出せないでいるのだ。

ドロヘドロ / Dorohedoro
10

見たことのない世界観と深いストーリー

魔法使いの世界と人間の世界で繰り広げられる友情、愛情、そしてエゴにあふれたストーリー。この作品を一言で言い表すとこんな感じです。魔法使いと聞くとメルヘンや幻想の世界を想像する人もいると思いますが世界観は全く逆。子どもには見せられないレベルのグロテスクな描写が全編に渡るため当初は引く人もいるかもしれません。でもそれ以上に登場人物の個性、魔法の種類、軽妙な会話、何よりもストーリーの魅力に引き込まれます。
主人公はカイマン。魔法使いによって記憶を奪われたこの男はなぜか頭だけがワニになり瀕死のところをニカイドウに助けられます。失われた過去を探すカイマンと行動を共にするニカイドウにも実は人に言えない過去が。2人は魔法の世界からやってくる魔法使いたちと接触するうちに、自分たちの過去を見つける人物が魔法界にいることを知ります。カイマンが過去の手がかりに近づくのと同時に、ニカイドウは向き合うことを避けてきた過去に直面することになる。やがて2人は魔法界の大物ファミリーとその反対勢力との争いに巻き込まれ、魔法界に大きな影響を与える存在になっていきます。
人間、魔法使い、そして彼らをもてあそぶ悪魔。みんな俗物的で人間くさくて愛すべきキャラクターです。余談ですがコミックの表紙デザインもとてもアート風で美しいです。

極主夫道 / The Way of the Househusband
8

元気がない時に読みたくなる本です。

極道から足を洗った伝説のヤクザが、次は主夫の道を極めるコメディマンガです。絵がきれいで勢いがあるので、主人公の龍をはじめお仲間達が凄んだ顔の迫力がすごいです。ヤクの取引でもしそうな装いでアタッシュケースに入れるのは奥さんである美久さんのために朝から作った(後からインスタに上げるのか撮影済の)お弁当だし、かっこよく乗り込むのはママチャリ。スーパーへのお買い物はいつもかわいいエプロンをつけたまま…等、本人は真剣にかつ完璧に主夫の仕事をこなしているだけなのに、表情や雰囲気で完全に悪事を働きそうに見えるのか警察に職務質問されてしまいます。周りの人も完全にそのスジの人だと思い込んでビビるので、毎回ほぼツッコミなく一話読み切れてしまい、かみ合わないシュールさがとても面白い作品です。また、本編ではコマの端で覗き込むように登場する飼い猫の描写がリアルでかわいいです。胡坐で座っている膝の上に乗ってきたり、興味があるものをじっと見つめていたり寝ていたりと、猫を飼っているのでいつも小さく猫あるあるを感じることができることも楽しいです。おまけのマンガでは関西弁をしゃべりよその家の庭で大をキバろうとするふてぶてしい姿を見ることができます。読むと細かいことを考えず元気になれる本です。

恋に無駄口
8

福山リョウコ先生のデビュー作が好きな人にはとてもオススメです

実写映画化もされた「覆面系ノイズ」の作者でもある福山リョウコ先生の作品です。作中時間で昨年度まで女子校だった高校を舞台にしており、そこで繰り広げられる4人の男子を中心にした恋模様を描いた作品です。
1巻を読んでみた感想としては、福山リョウコ先生のデビュー作でもある「悩殺ジャンキー」を彷彿とさせるテンションで、かなりコミカルにテンポよく話が進みます。まだ1巻しか読んでいないのでこれからどうなるかは予測できませんが、現状では少女漫画特有なヒーローの男の子にキュンキュンするような展開はあまりなく、むしろちょっと残念な男の子たちのアホな日常がメインとなっているように感じます。ただ、福山先生の笑いのセンスがとても光っており、読み進めながら思わず笑ってしまうような内容です。話のテンポもよく、また「こいつ嫌なやつだなー!」と感じるような、印象の悪い悪役も出てきていません。キャラクターもみんなそれぞれ濃い特徴をもっているのに、読んでいてキャラ付けが混乱することもなく、軽く読める作品です。
福山リョウコ先生の笑いのセンスが好きな方、デビュー作のようなテンションが好きな方にはかなりオススメです。愛すべきお馬鹿な4人の青春がどうなるのか、今後の展開がとても楽しみです。

ポケットモンスター ソード・シールド / ポケモン剣盾 / Pokémon Sword and Shield
8

ポケモンを数年ぶりにやってみた。

タイトルの通りポケモンを数年ぶりにやってみました。自分はエメラルドからxyまでやってたので、一世代あけてのポケモンとなります。ストーリー難易度は大変簡単です。
まずはいい点について評論したいと思います。初めてのニンテンドースイッチ版との事になり、グラフィックや演出、キャラクター性などが今までのシリーズと比べて格段に向上していました。ポケモンコロシアムやバトルレボリューション等のグラフィック性や演出と今までの作品のブランド性やストーリー性、そして、通信対戦機能などを融合した最強の最高傑作と言えるでしょう。また、ニンテンドースイッチは据え置き機であると同時に、手軽に持ち運びでプレイを出来るというハイブリッドな性能の機種で、従来のWiiとDSの頃のポケモンの良さをより合わせられていると言えるでしょう。人物のキャラクター性が向上していて感情移入しやすくなったのもいいと思いました。
良くない点としては、ワイルドエリア出現により強い最終進化系が早期から手に入ったり、レベルが上げが容易になった事によりゲームバランスが崩壊し、シナリオにおいて強い筈のジムリーダーのレベルを意図的でなくとも超えやすくなり、スリルがなくなったことです。総合的にはいいです。

マクロス7 / マクロスセブン / Macross 7
7

熱血系

ロボットで熱血アニメなのに戦わない主人公というのは、歌を主流とするマクロスならではでしょうかね。戦場にわざわざ出向いて歌ってるだけなんてそんな話が成立するのか?と思いました。
戦わない主人公バサラと戦う主人公ガムリン、この2人が役割分担をする事で何とか事なきを得てる感じですね。回避力ステータスがMAXでも戦場に無防備で行くなんて死にに行くようなもんですからね。ガムリンがいないと成立しない話です。なのにバサラはガムリンをガン無視して歌い続けるもんだから、なるほどこれは反感を買って当然でしょうな。序盤はそういった戦わない主人公というコンセプトに批判的な見方も強く、主人公に肯定的になり過ぎない所が割りと好印象ではあったのですが、それだけに掴みは弱いかなと思いました。でもまあ、話の大味さはさる事ながらこういうノリは結構好物ではあるんですよね。「細かい事はどうでもいいがとりあえず俺の歌を聞きやがれぇぇぇえ!!」的なノリで、脳筋音楽アニメ(何だそれは?)と言ってもいい作りになってるのですが。多少の荒さを許容できる方なら、割りと楽しめるのではないかと思います。
1~2クール前後の話はスローテンポな上、作画は使い回しが多く、話を牽引する要素が主人公のバサラしかないように思えるのは結構な欠点だなと思いました。忍耐力がないと見るのが苦痛で、私もあわや断念しそうになりましたね。前半はほとんどカットするほうがいいでしょう。なので物語点はあまり高くないですが、後半からは面白くなっていきましたね。途中からはサウンドブースターという兵器も開発されてバサラ達も戦力になってくるのですが、正確には歌で敵を倒すのではなくバサラが起こす風が味方も敵も含めて変えていく。そういった風景を見る作品なので、熱血アニメなのに熱血アニメらしからぬ楽しみ方が出来ました。
サブキャラも、ガムリンをはじめとしてなかなかいい味出していましたね。敵キャラのデザインが性格も含めて個性的な面々だったんですが、設定上はとてつもなく恐ろしい存在なのにヘンテコなセンスのせいで恐怖よりも洒落っ気に富んでいて色々カオスでした。

ワタシが私を見つけるまで
10

人生に疲れたときに観たいおすすめの映画

主人公の女性が自分の本当の生き方を見つけようと葛藤する物語。
【あらすじ】
主人公のアリスは一度シングルになり、自分が本当にやりたいことを実現したい、と恋人に別れを切り出す。恋人のジョッシュは渋々彼女の提案を受け入れ、二人はそれぞれの道を歩み出す。
シングルとなり、自由になったアリスは法律事務所で働き始め、同じくシングルである同僚と夜な夜なパーティーに繰り出す。そこで出逢う異なるタイプの男性と関わりながら、アリスは自分自身の生き方を見つめ直していく。
最後には誰かに依存して生きるのではなく、自分と向き合うことで強い女性へと成長したアリスの姿を見ることができる。
【感想】
アリスが日々悩みながら、必死に前に進もうとする姿に勇気づけられる。本当にこのままでいいのか?自分の人生について考えさせられる映画。彼氏に依存して、本当の自分を見失ってしまっている女性に観てほしい。
また、この映画には複数の女性達が登場する。彼女達も様々な悩みを抱えており、苦しみながらもそれぞれの人生を進んでいく。
人生に迷ったとき、疲れてしまったとき、この映画がヒントになるかもしれない。何もかもを取っ払って自分自身と向き合うとき、私には何が必要なのか、本当に求めているものは何なのか、自然と見えてくる気がする。