恋に無駄口

恋に無駄口のレビュー・評価・感想

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恋に無駄口
8

福山リョウコ先生のデビュー作が好きな人にはとてもオススメです

実写映画化もされた「覆面系ノイズ」の作者でもある福山リョウコ先生の作品です。作中時間で昨年度まで女子校だった高校を舞台にしており、そこで繰り広げられる4人の男子を中心にした恋模様を描いた作品です。
1巻を読んでみた感想としては、福山リョウコ先生のデビュー作でもある「悩殺ジャンキー」を彷彿とさせるテンションで、かなりコミカルにテンポよく話が進みます。まだ1巻しか読んでいないのでこれからどうなるかは予測できませんが、現状では少女漫画特有なヒーローの男の子にキュンキュンするような展開はあまりなく、むしろちょっと残念な男の子たちのアホな日常がメインとなっているように感じます。ただ、福山先生の笑いのセンスがとても光っており、読み進めながら思わず笑ってしまうような内容です。話のテンポもよく、また「こいつ嫌なやつだなー!」と感じるような、印象の悪い悪役も出てきていません。キャラクターもみんなそれぞれ濃い特徴をもっているのに、読んでいてキャラ付けが混乱することもなく、軽く読める作品です。
福山リョウコ先生の笑いのセンスが好きな方、デビュー作のようなテンションが好きな方にはかなりオススメです。愛すべきお馬鹿な4人の青春がどうなるのか、今後の展開がとても楽しみです。