恋に無駄口

恋に無駄口

『恋に無駄口』(こいにむだぐち)は、福山リョウコによる少女漫画作品である。白泉社の『花とゆめ』にて2019年19号から2023年15号まで連載された。元女子校である桐乃学園高等部を舞台に、「無形文化遺産代行保存部」通称「無駄部」に所属する中身が残念なイケメン男子高校生4人組の恋と友情を描いた青春ラブコメディである。2022年4月にはテレビドラマ化も行われた。
桐乃学園は共学化初年度ということもあり、1年生男子はわずか10人しかおらず、女子比率の高い校内で無駄部の面々は浮いた存在となっていた。無駄部に所属する仁科悠里(にしな ゆうり)、志田葵(しだ あおい)、各務ましろ(かがみ ましろ)、真山深(まやま しん)の4人は、日々SNSにアップロードするためのくだらない検証活動に勤しんでいたが、ある日、仁科が食パンをくわえて角で女子生徒の叶依麻(かのう えま)と衝突したことをきっかけに物語が動き出す。少女漫画の執筆に打ち込む依麻に対し、中学時代の失恋を引きずっていた仁科が心を奪われていく様子や、超鈍感な志田と彼を10年間思い続ける幼なじみの湯井芽李(ゆい めり)、ツンデレな生徒会長の詰出麗華(つんで れいか)に翻弄される各務、許嫁である曽我天音(そが あまね)のパシリ扱いをされながらも奇妙な関係を続ける真山など、4人それぞれの「青春の無駄遣い」をコンセプトとした群像劇が展開される。

essaywのレビュー・評価・感想

恋に無駄口
8

福山リョウコ先生のデビュー作が好きな人にはとてもオススメです

実写映画化もされた「覆面系ノイズ」の作者でもある福山リョウコ先生の作品です。作中時間で昨年度まで女子校だった高校を舞台にしており、そこで繰り広げられる4人の男子を中心にした恋模様を描いた作品です。
1巻を読んでみた感想としては、福山リョウコ先生のデビュー作でもある「悩殺ジャンキー」を彷彿とさせるテンションで、かなりコミカルにテンポよく話が進みます。まだ1巻しか読んでいないのでこれからどうなるかは予測できませんが、現状では少女漫画特有なヒーローの男の子にキュンキュンするような展開はあまりなく、むしろちょっと残念な男の子たちのアホな日常がメインとなっているように感じます。ただ、福山先生の笑いのセンスがとても光っており、読み進めながら思わず笑ってしまうような内容です。話のテンポもよく、また「こいつ嫌なやつだなー!」と感じるような、印象の悪い悪役も出てきていません。キャラクターもみんなそれぞれ濃い特徴をもっているのに、読んでいてキャラ付けが混乱することもなく、軽く読める作品です。
福山リョウコ先生の笑いのセンスが好きな方、デビュー作のようなテンションが好きな方にはかなりオススメです。愛すべきお馬鹿な4人の青春がどうなるのか、今後の展開がとても楽しみです。