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Stonpsanxyのレビュー・評価・感想

ヒッチハイク(映画)
6

本当のヒッチハイクは怖い

「ジャパニーズホラー」の新しい形として出てきた映画ではあります。
以前から『リング』や『呪怨』等有名な作品は沢山ありますが、こちらはどちらかというとB級テイストが満載のホラーで、主に都市伝説等をモチーフにした分かりやすい映画だと思います。なので小学生から大人まで楽しめるのではないでしょうか。

映画も少予算で作られている為キャストを抑えていますので、有名な俳優さん等はあまり出てきません。強いて言うならば川崎真世さんくらいかと思います。

メインストーリーはまさしくタイトルにある様ヒッチハイクではありますが、車が見つかって乗せて貰って良かったと思っていたら、そこからとんでもない事が次から次へと起こります。
これは”現実”なのか”夢”なのか。実際にその場所、場面に遭遇するとかなり怖くて、恐ろしいという言葉が当てはまります。
幽霊や妖怪と違い、いかに人間が怖いのかが理解できます。この映画を見ると安易にキャンプやヒッチハイク、1人旅は怖くなるかもしれませんので、気を付けて行動するべきだと思うはずです。
フィクションの映画であっても実際このような事件も多くあるので、ノンフィクションだと思ってみると怖さも倍増するかもしれません。
「こんな話ない」と思っていても、実際に映画を見終わって「こんな話はある」と考えてしまう、そんな映画です。

ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム
6

無料だったので、第69話の途中まで読んでみた。

「ゴールデンカムイ」の第69話まで読んでみた。休職中だったし、良い暇つぶしにはなったかな。舞台は、北海道でアイヌの女の子と元軍人さんのお話。日本史のことは多少は知識があったほうが読みやすいかな。北海道やアイヌの料理や衣装の話も出てくるが、解説があるので、わかりやすい。アザラシって食べられるんだと思った。最初の方は話が読みやすい。途中で、中だるみするのと、戦闘シーンが続くと正直読んでいてきつい。主人公の元軍人の男性の過去については現時点ではあまり触れられていない。しかし、なんとなく主人公はアイヌの女の子の方を選びそうな気がする。体に刺青のある囚人太刀のキャラクターが変わっていて結構面白い。北海道の歴史についての漫画って意外とありそうでないので、今までのジャンルに飽きてしまったという方や、恋愛ものやスポーツや囲碁将棋やロボットやSFはあんまりなあ…って人にはおすすめできる作品である。もう片方の主人公でヒロインでもあるアイヌの女の子は、最初よりもだいぶ美人になった。どうやら彼女の父親は実は生きているようだが、そこについても未だに明かされていない。どういった最終回を迎えるのだろうか。

ゆびさきと恋々
10

温かく柔らかく、滲むように優しい世界観

聴覚障がいを持った女子大生、雪のお話。
ある日電車で、困っている様子の外国人に話しかけられる雪。聴覚障がいがあることもあり、上手く対応できずに困っていると、そこに男性が現れる。
雪の代わりにコミュニケーションをとってくれたその男性は、雪の友人である、りんと同じサークルに所属している先輩だった。
耳の聞こえない雪に動じることもなく、「また」と言い残して去っていく逸臣。
この日から雪は、逸臣に憧れを抱き、意識し始める。
後日大学で友人のりんに話を聞くと、逸臣は、世界を旅して飛び回るバックパッカーであり、近くのバーでアルバイトをしていることを知る。
そこのバーのマスターはりんの好きな人ということもあり、雪とりんは2人で勇気を出してバーを訪れ、連絡先を交換することを決意する。
いざバーを訪れた雪だが、緊張してなかなか連絡先の交換を切り出せずにいた。ホワイトボードで会話をしたり、唇の動きを読ませたり、雪が気後れしないよう自然に接してくれる逸臣に惹かれていく雪。
連絡先を聞けないままバーをあとにしたが、逸臣が帰り道を送ってくれることに。勇気を振り絞ってついに連絡先を聞いた雪。
すると逸臣は「いいよって、手話でどうやるの?」と優しく笑ったのだった。
逸臣は耳の聞こえない自分にも自然に接してくれる。
雪は、自分の世界に突然降ってきた感情を、大切にしたいと強く思った。
世界を旅するバックパッカーの逸臣と、聴覚障がいのある雪。
それぞれのキャラクターが非常に魅力的で、作画も美しい。
漫画では通常白黒で描かれるものだが、その白黒の世界でも、それに留まらない温かな世界観が表現されている。主人公である雪がぽつりとこぼす言葉からは、聴覚障がいとともに生きてきた、これまでの人生の大変さを窺い知ることができる。しかしながら、卑屈さを感じさせないその心の白さはまるで、雪という名前にふさわしいと言えよう。
2人のほか、雪や逸臣のまわりの人間も魅力的。
この作品の温かさは、少女漫画の恋愛を忘れてしまった世代にも、滲むように沁みてくる作品と思う。

BLACK LAGOON / ブラック・ラグーン
9

最高にクールだぜ

なんと言っても、迫力満点なガンアクションとキャラクターのセリフが最高にクール!
この作品は、タイの架空犯罪都市ロアナプラを舞台に、荒事も請け負う運び屋と、裏社会に属する組織や人物たちが繰り広げるアクション作品です。
一部過激な描写があるため、未成年が観るには注意が必要だと思いますが、迫力満点なガンアクション、社会問題にスポットを当てた鋭い指摘、ブラックユーモア溢れるキャラクターのセリフの言い回しがとにかくかっこいい!
また、ハリウッド映画にありがちな筋骨隆々な男性がアクションを繰り広げるのではなく、この作品で主にアクションを繰り広げるのは女性!
その女性たちがものすごく強く、敵をどんどん倒していく様は爽快です。
セリフも心に刺さるものが多く、人によっては教訓、はたまた人生の指標となる言葉も多いのではないでしょうか。
私自身がまさしくそうで、今でもキャラクターの言葉を胸に刻み、教訓としております。
イラストもとっても綺麗で見やすく、人体の構造に沿った描かれ方をしているので、キャラクターたちの行動がイメージしやすいので、このアニメを見た後はモデルガンを片手に、ポージングしたくてたまらなくなります(笑)
ブラックユーモア溢れる刺激的なガンアクションを求めている人にはピッタリの作品です!

ライフ・オン・ザ・ロングボード
6

55歳、サーフィン始めました!

米倉一雄(大杉漣)55歳が主人公。
定年退職後、第二の人生で全くやりがいを見つけられない日々。一念発起しロングボードでサーフィンを本気で始める話であるが、年齢関係なくサーフィンを始めたい人には必見!この映画はサーフィンを始めるにあたり海を知り、ローカル(地元住民)を知るきっかけになるだろう。
まず一雄がサーフィンを始めよう!と決意し、実行する覚悟に感服…。どんな夢でもそうだが、いつかやりたいではなく、やると決めたら鎌倉から種子島へ移住する実行力(しかもシャツインにリュック背負って山登りするような格好で…笑)に尊敬する。環境のせいにして中々できないのが人間であるのだから…。
そんな彼の覚悟をローカルサーファーである憲太(小栗旬)や愛子(浅宮美果)は、年齢や見た目ではなく純粋にサーフィンをしたいという一雄の思いを受け止めた。またその思いをローカルの中で繋いでくれて彼らのリーダー的存在・銀次(勝野洋)に伝わり、銀次は一雄にサーフィンを教えてもらう師匠になった。
また銀次はサーフィンの技術だけではなく、海に対する敬意等も一雄に伝えた。そしてラスト、一雄はサーフ服で軽トラにボードを乗せちゃって、「良い波がきているよ!」と波を見る目も養い、本物のサーファーになったのだ!
サーフィンを始めるには覚悟と、ローカルや海への配慮があれば誰でもできる。これはそんな気持ちになれる映画だ。

彼岸島 / Higanjima
3

とにかく読んでいて気持ち悪くなる

一年中彼岸花が咲いている架空の島、彼岸島を舞台にした作品です。
行方不明となっている主人公の兄は、以前婚約者の地元である彼岸島を訪れ、「絶対に開けてはいけない」と言い伝えられている神社の扉を開けてしまいます。実はその神社には吸血鬼が封印されていて、主人公の兄がその封印を解いてしまったことにより、彼岸島は吸血鬼たちの島となってしまいます。体内に吸血鬼の血が入り込むと、その人もまた吸血鬼となって人間の生き血を求めるという現象です。
吸血鬼たちは強靭な肉体で弱点はほとんどありません。そんな島に興味本位で吸血鬼退治のために主人公とその友人たちが赴くというところから物語が始まります。
ストーリー構成そのものはなかなか面白く、吸血鬼がさらにパワーアップした「鬼」、吸血鬼のなれの果てである「亡者」など、様々な怪物が登場します。続きが気になるようには描かれていると思います。
ただ、描かれているシーンがあまりに残酷です。殺戮シーン、吸血鬼が血を吸うシーン、鬼や亡者といった化け物の絵柄も気持ち悪く、途中で読むのをやめてしまいました。
劇画調の絵なので、化け物の絵柄にも殊更リアリティがあります。ホラー映画が好きな方にはおすすめのマンガだと思います。

プラダを着た悪魔 / The Devil Wears Prada
10

常にAプランしかない。全部、乗り越えたい。

2006年に公開されたアメリカ映画、『プラダを着た悪魔』。この映画の魅力は、始めはファッション編集長から雑用ばかり押し付けられていた地味なアシスタントが、地道な努力を重ねて毎日奔走し、そこから働く人々に活力を与える点である。主人公のアンドレアはジャーナリストの夢をかなえるため、NYでは有名なカリスマ、かつ悪魔のように無理難題を押し付けるミランダのアシスタントとして働くことになる。「台風で飛行機が飛ばないから、他の便を見つけて」「出版前のハリーポッターの新作を手に入れて」と、自分本位の命令にアンドレアは心が折れそうになった。しかし、ある日同じ編集部で働くナイジェルに「君は挑戦していない。泣き言を言っているだけだ」と言われてしまう…。
多くの女性が羨む、有名ファッション雑誌『ランウェイ』のアシスタント。花形ともいえるそのポストにつけたアンドレアだが、最後まで仕事はやり遂げることができるのか?そしてジャーナリストの夢をかなえることができるのか?輝かしいファッション業界で働く女性と、彼女らの努力は見るだけで応援したくなること間違いなし。働く人々の毎日を後押しするアメリカ映画をお楽しみください。