彼岸島 / Higanjima

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彼岸島 / Higanjimaのレビュー・評価・感想

彼岸島 / Higanjima
8

グロテスクだけど泣けるマンガ

『彼岸島』は、「グロテスク」だが「泣ける」マンガでもある。
吸血鬼ウイルスに感染した人間との殺し合いが描かれており、大変グロテスクで、残酷なシーンが多い。しかし、友人同士や兄弟同士の殺し合いでは、「今まで言えなかった気持ち」や「最期の言葉」があり、涙なしでは読めないシーンがあるマンガなのだ。
主人公の「宮本明」は、妄想癖のある弱々しい高校生で、行方不明になった兄貴を探すため、友人達とともに彼岸島へ行く。しかし、すでに島民のほとんどが吸血鬼ウイルスに感染し、吸血鬼になっていたのだ。
なぜ、吸血鬼ウイルスというものが存在するのかというと、主人公の兄貴「宮本篤」が、婚約者とともに訪れた彼岸島の神社に封印されていた吸血鬼のボス「雅」を、悪ふざけで封印を解いてしまうという失態のせいだった。兄貴のとんでもない失態のせいで、婚約者が「雅」に強姦されたあげく、吸血鬼にされてしまうシーンは、作品の見どころのひとつである。
主人公の「宮本明」は、彼岸島で「師匠」に出会い強い男に成長していく中、兄貴もまた、彼岸島で戦う術を身に着け強くなっていく。しかし、兄貴は吸血鬼ウイルスに感染してしまうのだ。「師匠」の教えで吸血鬼になった人間は殺さなければならないルールがある。兄弟同士の殺し合いはとても残酷でグロテスクなのだが、死直前の兄貴の行動にはグッとくる。
是非読んでほしいマンガのひとつである。

彼岸島 / Higanjima
8

グロ過ぎる。でも面白過ぎる人気漫画、「彼岸島」とは

累計発行部数1000万部以上を売り上げる大人気漫画「彼岸島」。
この漫画は非常にグロテスクな表現が多いことで有名だが、なぜここまで人気が出たのか。
その理由は、読者を常に驚かせ続けるストーリーが読者の心を掴んだからだと考えられる。

主なあらすじは、普通の高校生だった宮本明とその仲間5人はある日、綺麗な女に出会う。
そこで、その女の住む島に行方不明になっていた明の兄貴がいるという話を告げられるのだが、
続けざまにその島は吸血鬼に支配されているから助けてほしいとお願いを受ける。
女によると吸血鬼は数人で島の人々を支配しているとのことだった。
明とその仲間達はそのお願いを引き受け、早速船で島に渡ることになったのだが、島に着くといきなり数十人の吸血鬼に囲まれて捕まってしまう。
目が覚めると、そこは生きた人間が死ぬまで血を吸われ、騒ぐと簡単に殺される地獄そのものだった。
明たちは逃げ出し兄貴に会うことができるのか、なぜこの島の人は吸血鬼になってしまったのか、この島の本当の正体とは何か。

この彼岸島という漫画は先が全く予想できない。
だからこそ毎回驚かされ、ハラハラし、気がついたらのめり込んでしまっているのだ。
また、人間の弱い部分や醜い部分の表現がとてもリアルであり、人間の葛藤なども上手に表現されている点もこの作品の大きな魅力である。

グロテスクな描写が苦手な人ももちろんいるだろう、しかしこの作品はただグロテスクなのではなく、
ストーリーとして非常にクオリティが高くのめり込むこと間違いなしの作品である。
これまで、グロい作品を観たことない方も、ぜひこの作品から読んでほしい。

彼岸島 / Higanjima
3

とにかく読んでいて気持ち悪くなる

一年中彼岸花が咲いている架空の島、彼岸島を舞台にした作品です。
行方不明となっている主人公の兄は、以前婚約者の地元である彼岸島を訪れ、「絶対に開けてはいけない」と言い伝えられている神社の扉を開けてしまいます。実はその神社には吸血鬼が封印されていて、主人公の兄がその封印を解いてしまったことにより、彼岸島は吸血鬼たちの島となってしまいます。体内に吸血鬼の血が入り込むと、その人もまた吸血鬼となって人間の生き血を求めるという現象です。
吸血鬼たちは強靭な肉体で弱点はほとんどありません。そんな島に興味本位で吸血鬼退治のために主人公とその友人たちが赴くというところから物語が始まります。
ストーリー構成そのものはなかなか面白く、吸血鬼がさらにパワーアップした「鬼」、吸血鬼のなれの果てである「亡者」など、様々な怪物が登場します。続きが気になるようには描かれていると思います。
ただ、描かれているシーンがあまりに残酷です。殺戮シーン、吸血鬼が血を吸うシーン、鬼や亡者といった化け物の絵柄も気持ち悪く、途中で読むのをやめてしまいました。
劇画調の絵なので、化け物の絵柄にも殊更リアリティがあります。ホラー映画が好きな方にはおすすめのマンガだと思います。

彼岸島 / Higanjima
7

絶望が多いマンガ!

彼岸花が咲き乱れるとある島の近くに住む大学生たちが、1人の女性とのきっかけで吸血鬼に襲われ、戦いを繰り返している内にどんどんと吸血鬼に追い込まれていってしまうお話しです。
最初は吸血鬼はどんな習性で、どうやったらこの場をしのぐことが出来るのか、という絶望の展開ですが、回を追うごとに主人公が未知なる力を発揮したり、味方の住人の出現、味方の吸血鬼まで現れ希望が見えてきます。しかし、回を追うごと新たな吸血鬼が次から次へと現れてきて、それをどう乗り越えていくのかという知恵比べ合戦となってきます。牛と鬼との合体、ゴキブリと鬼との合体など様々な生き物が登場してくるので、絵そのものに抵抗感を抱く場合があります。また人間の醜い場面なんかも描かれています。
ストーリーや人間と鬼との対決はどんな結末になっていくのかどんどん気になって読み進めてしまいたくなると思います!
鬼をまとめるボスが人間くらいの大きさにも関わらず、めちゃくちゃ強く絶望感がとてつもないです。ヤングマガジンでリアルタイムで読み進めていた私は、このマンガの締めくくり方は衝撃でした。実写化もされていてDVDでも楽しめるのがこの作品の良さの一つかもしれません。

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