ライフ・オン・ザ・ロングボード

ライフ・オン・ザ・ロングボードのレビュー・評価・感想

ライフ・オン・ザ・ロングボード
7

おじさんの頑張る姿がよかった。

退職したおじさんが、もう一度サーフィンに挑戦する映画です。私はサーフィンをよく知らないのですが、波に乗っててとても気持ちよさそうだし、見た感じがかっこいいです。でもどこか若い人がすることのように思えます。そんなサーフィンを昔妻が話してたことを思い出し、もう一回やってみようとか、本当に奥さんを愛してたんだなと思いました。あの歳で、サーフィンを始めてうまくいくのかと思ったけど、全然できなくてもめげないおじさんがかっこよかったです。そういう姿を見て、若手たちも刺激を受けているところがすごいです。でも、サーフィンは危険なスポーツなので、あまり美化されて無謀な挑戦をする人がいないといいなあと思います。映画でも危険な目にあったりしていて、それでも人を魅了するのはなんでなんでだろうと思いました。サーフィンを通じていろんな人と出会い娘ともたくさん話せて、何かのきっかけで色々変わることがあるんだなと思いました。また、舞台が種子島なのですが、やはりきれいなところで、ここでなら何回失敗してもまた海に来てしまうかもしれないと思えました。主演の大杉漣さんはやはりかっこいいし、喋り方が渋くていいです。また、若い頃の小栗旬とかも出ていて、豪華な作品だったなと思います。

ライフ・オン・ザ・ロングボード
6

55歳、サーフィン始めました!

米倉一雄(大杉漣)55歳が主人公。
定年退職後、第二の人生で全くやりがいを見つけられない日々。一念発起しロングボードでサーフィンを本気で始める話であるが、年齢関係なくサーフィンを始めたい人には必見!この映画はサーフィンを始めるにあたり海を知り、ローカル(地元住民)を知るきっかけになるだろう。
まず一雄がサーフィンを始めよう!と決意し、実行する覚悟に感服…。どんな夢でもそうだが、いつかやりたいではなく、やると決めたら鎌倉から種子島へ移住する実行力(しかもシャツインにリュック背負って山登りするような格好で…笑)に尊敬する。環境のせいにして中々できないのが人間であるのだから…。
そんな彼の覚悟をローカルサーファーである憲太(小栗旬)や愛子(浅宮美果)は、年齢や見た目ではなく純粋にサーフィンをしたいという一雄の思いを受け止めた。またその思いをローカルの中で繋いでくれて彼らのリーダー的存在・銀次(勝野洋)に伝わり、銀次は一雄にサーフィンを教えてもらう師匠になった。
また銀次はサーフィンの技術だけではなく、海に対する敬意等も一雄に伝えた。そしてラスト、一雄はサーフ服で軽トラにボードを乗せちゃって、「良い波がきているよ!」と波を見る目も養い、本物のサーファーになったのだ!
サーフィンを始めるには覚悟と、ローカルや海への配慮があれば誰でもできる。これはそんな気持ちになれる映画だ。