新海誠作品の中で一番すき
新海誠の3作品目の映画である。
「君の名は」「天気の子」に続き上映された「すずめの戸締り」。3作品共に映画館で拝見したが、どれも涙なしでは見ていられなかった。
その中でも「すずめの戸締り」はグッとくるものがあった。
閉じ師の宗像 草太(むなかた そうた)と主人公の岩戸 鈴芽(いわと すずめ)が扉を閉じていく物語。
災いを閉じ込めるため扉を閉めていく草太が生贄(要石)となるシーンは何度見ても苦しくてたまらない。
草太を助けるためあの世に行こうとする鈴芽は叔母の岩戸 環(いわと たまき)と言い合いになってしまうシーンがある。
草太を要石にした元要石ダイジンの片割れ「サダイジン」が環に本音を言わせてしまったシーン。
育ての親からの言われてしまうあの言葉は声を出して泣いた。
上映中には流されなかったが主題歌を歌ったRADWIMPSのTamakiという曲は映画をみた後に聞くと作品をもう一度見たくなる。
災害の怖さも人と人の関係も、死ぬことへの怖さも映画1本で完成されていたのが新海誠の魅力なのだろう。
そしてダイジンとサダイジンが要石に戻るシーン。
ダイジンの「すずめの子になれなかった」
冒頭の鈴芽が言った「うちの子になる?」への返答だった。
草太が要石となって死んでしまうのも嫌でダイジンがまた長い間要石に戻ってしまうのも苦しく重いシーンだ。
災害を防ぐために要石が必要だが鈴芽と一緒に居たかったダイジンの気持ちもとてつもなく複雑だ。
泣けるシーンはたくさんあるが故にハンカチなしでは見れない作品。