すずめの戸締まり / Suzume

すずめの戸締まり / Suzume

『すずめの戸締まり』は、2022年に公開された日本のアニメーション映画で、脚本と監督は新海誠が務めた。この映画は、日本各地に点在する扉と呼ばれる出口を閉じる「閉じ師」として旅する少女・鈴芽の成長と冒険を描いたロードムービーである。
本作品の主人公で、岩戸鈴芽(いわとすずめ)という少女である。17歳の女子高校生であり、母親を早くに亡くし、母の形見である一本欠けた椅子を大切にしてる。そのほか「閉じ師」として扉を閉じる旅をしている青年、宗像草太(むなかたそうた)や白い猫の姿をした神獣ダイジンが登場する。
映画の音楽は、RADWIMPSと陣内一真によるアルバム『すずめの戸締まり』に収録されており、劇伴や主題歌を含む25曲が収録されている。
日本での公開では、観客動員数133万1081人、興行収入18億8421万5620円を記録し、新海誠監督作品史上最高の成績となった。
作品の舞台は、九州、四国、中国地方、東京都をモデルとしており、モデルとなった場所が各所に実在している。その場所を巡る聖地巡礼が話題となった。

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すずめの戸締まり / Suzume
10

映画『すずめの戸締まり』とは

2022年11月11日に劇場公開された、新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締まり』。

主人公の鈴芽は、九州の港町で叔母と暮らす17歳の少女。ある日、「扉を探している」と言う謎の青年を追って、山中の廃墟へたどり着く。しかし、そこにあったのは、ぽつんと佇む古ぼけた扉だった。
なにかに引き寄せられるように、鈴芽は扉に手を伸ばす。その扉は「後ろ戸」と呼ばれており、「常世」に通じる扉だった。

日本各地を回り、人との関わりはもちろん、主人公が後ろ戸から出てくる「ミミズ」を止めるシーンは見所満載!
コミカルなシーンもあるが、クライマックスに向けて急展開が用意されており、没入感がとても高い。
命の大切さを感じることのできる作品である。

日本神話を元に、東日本大震災を忘れないために描かれた作品である。第73回ベルリン国際映画祭にて無冠ではあったものの、日本アニメ映画としてはスタジオジブリの『千と千尋の神隠し』以来21年ぶりの選出で、海外からも高く評価されていることがわかる。

作品の楽曲は、『君の名は。』『天気の子』と同じくRADWIMPSである。新海誠監督作品ではおなじみの、圧倒的な作画と楽曲の美しさをぜひ体感してほしい。