登場人物がとにかくかっこいい!!!
この作品の1番の特徴は何といってもダークな世界観の一言に尽ると思う。舞台は現代日本であり、事件や事故の多くが呪いにより引き起こされる。その呪いも視える人は限られており、その中でも「術式」を持つ少数の「呪術師」と呼ばれる人間が呪いによって呪いを祓うというなんともダークな設定。
作品内に登場する人物たちはその呪術師が多くであり、生きるか死ぬかの二択のみ。それ故に登場人物たちはとにかく個性的な人物ばかり!ちなみにかわいい女性キャラも出てきますが、みんな男より男らしい(笑)。かっこいい女性キャラクターが好きな人は絶対に読んでほしい作品。
また、この作品の良いところは作者がキャラクターに贔屓しないところ。たまに見かけるが、作者さんが作品を仕上げるなかでキャラクターに情が移ってしまうことがあるらしい。だが、この作品に情というものは存在しない。どんなに紳士的でかっこいいキャラクターであろうが殺す場面では容赦なくキャラクターを作品から消し去る。それによってさらにストーリーが生きてくる。
これは余談ではあるが、漫画のおまけのページに著者の芥見さんは主人公の虎杖があまり好きではないと書かれていた。そう言ったある意味での「非情さ」がこの物語の暗い雰囲気と相まってより面白さを引き立たせているのだと思う。