呪術廻戦?ナルトのパクりでしょ?
最近人気の漫画「呪術廻戦」。暇だし読んでみることにした。いざ読み始めて思ったのが「ああ、ナルトのパクりか…はは~ん」。ナルトは私の少年時代のバイブル。熱い戦い、ドラマに握りこぶしを上げながら何度も読んだものだ。そんな私からすれば呪術廻戦の設定はまさにナルトそのもの。髪つんつんの主人公は体の中にラスボスクラスの化け物を宿し、同期は何かしら才能ありそうなクールガイ、おしとやかとは正反対の紅一点パワフル女子、そして普段はホニャっとしてて頼りなさそうだけど、いざという時はやってくれる顔が半分隠れた白髪の先生。「な~んだ、ナルトの二番煎じね、はいはい」、そんなノリでとりあえず読み進めた。しかし「その時」は突然訪れた。真人の無為転変によって化け物に変えられてしまった順平、そんな状況で悠仁は宿儺に助けを求める。「以前自分の体を治したときのように順平の体をもとに戻してくれ」と。ここで私が思ったのが、「なるほど、順平がここで死んだらあっさり過ぎるし、宿儺が治してくれるんだな」みたいなことだった。ナルトならそうだ。ナルトが困ったとき、対立しつつもなんだかんだ九尾はチャクラをくれたりした。「俺の体に住まわせてやってんだからチャクラよこせってばよ!」、「人間の小僧に手を貸すのは気に食わんが…やれやれ…」といった具合に。だが、宿儺はあっさり拒否した。「え?助けないの?え?」と思った私をあざ笑うかのように、宿儺と真人の嘲笑が響き渡る。そう、あの嘲笑は悠仁に対してだけでなく、宿儺が助けてくれるなどと甘い展開を期待した読者への、作者からの嘲笑でもあるのだ!「ナルトのパクりと思ったでしょ?ざんね~ん、世の中そんな甘くないんだよね~」と、一つ目猫が後ろからささやいた。