ナイト ミュージアム(Night at the Museum)のネタバレ解説・考察まとめ

『ナイト ミュージアム』(Night at the Museum)とは2006年にアメリカ合衆国で制作されたショーン・レヴィ監督のファンタジー・コメディ映画である。日本では2007年3月に公開され、総興行成績35.7円と観客動員数4週連続1位を記録した。舞台はニューヨークのアメリカ自然史博物館。夜になると動く展示物たちと、夜間警備員のドタバタ劇を描く。2009年には続編『ナイト ミュージアム2』、2014年には最終章『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』が公開された。

『ナイト ミュージアム』の概要

『ナイト ミュージアム』は2006年に公開されたショーン・レヴィ監督によるファンタジー・コメディ映画。脚本はロバート・ベン・ガラントとトーマス・レノン、主役の警備員を演じるのはベン・スティラー。1993年のミラン・トレンツによる同名の絵本を原作としている。
夜になると展示物が動き出す不思議な博物館を舞台に、夜間警備員として働くことになった主人公の活躍を描いた作品。お茶目でユーモラスたっぷりな展示物と警備員ラリーとのやりとりが魅力。またコメディでありながら、冴えない中年のラリーと息子のニックの家族愛も描かれており、感動的なストーリー展開もある。日本では2007年3月17日に公開され、観客動員数4週連続1位、総興行成績35.7億円を記録した。009年には続編に当たる『ナイト ミュージアム2』が、2014年には最終章にあたる『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』が公開された。

何をしても仕事をしても長続きしない中年男のラリー。息子のニックから仕事を探すよう諭された彼は、ニューヨークの自然史博物館の夜間警備員の仕事につく。しかしその博物館は、夜になると展示物が動き出す不思議な博物館だった。ラリーは展示物の乱痴気騒ぎを収めようとするものの、なかなかうまくいかない。一方でその裏では、展示物に命を吹き込んでいる「アクメンラーの石板」を狙う者がいた。

『ナイト ミュージアム』のあらすじ・ストーリー

夜間警備員になるラリー

どんな仕事に就いても長続きしない男・ラリー。そのおかげで離婚した元妻と息子・ニックからはあきれられている。しかし、「このままではいけない」と新しい仕事を探して父親の尊厳を取り返そうとする。そうして向かった職業斡旋所でラリーはとある仕事を紹介される。それは、ニューヨーク自然史博物館での夜間警備の仕事だった。さっそく博物館へと向かい、現在の夜間警備である初老の3人組から仕事について説明を受ける。「博物館の人件費削減のために今いる3人を解雇して新しく1人雇うんだ」という説明を受けて納得するラリー。「ニックに顔向けができる」安心し、博物館での仕事がスタートした。

動く展示物

さっそくその日から出勤。もちろん来館者のいない博物館で何も起こるはずもなく、「楽勝じゃないか」と余裕を見せるラリーだが、博物館入ってすぐのティラノサウルスの骨格標本がなくなっていることに気付く。館内を回っていると、まるで生きているかのように歩いているティラノサウルスの標本を発見した。よくよく見ると他にも動物の標本が動いていたり、ガラスケースの中の展示物も生きているかのように動いていた。実はこの博物館の展示物たちは、夜になると命が吹き込まれたかのように動き出すのであった。

盗まれた石板

先輩警備員にもらったマニュアルを見ながら対処しようとするが、いたずら好きのサル・デクスターにマニュアルを破られてしまう。それでも自力でなんとか展示物たちを手懐け、日の出の5時までに元いた場所に戻す日々を続ける。テディことセオドア・ルーズベルトやサカジャウィアなど協力的な展示物たちも現れ始めた。しかし、やはり1人でその作業を行うには限界があり朝になってもぐちゃぐちゃ。所長から解雇を言い渡されそうになる。息子のためにも続けたいラリーはその光景をニックに見せようと博物館に連れてくる。しかしその日に限って展示物たちは動かない。
調べていくうちに、展示物たちが動き出すのは「アクメンラーの石板」の力であることに気付く。そして先輩警備員の3人がその石板を盗んでその罪をラリーに押し付けようとしていることも発覚した。一旦は息子と共に閉じ込められ窮地に陥りテディに何とかしてもらおうとするが、「自分でなんとかせねばならない」と意を決してニックと共に3人に立ち向かう。そして3人を捕まえ何とかピンチを脱するが博物館はぐちゃぐちゃ。さらには夜中に一般市民にこの騒動を見られてしまっていた。その様子を見た館長に今度こそ解雇を言い渡されてしまう。しかし、この夜中の騒動のおかげで博物館に人が押し寄せ一気に人気スポットに。館長は解雇を取り消し、ラリーはニックと目を合わせてほほ笑むのであった。

『ナイト ミュージアム』の登場人物・キャラクター

現実の人間

ラリー・エリー(演:ベン・スティラー)

吹替:壇臣幸
現在休職中の無職。離婚した妻との間に息子が1人いる。動く展示物たちに振り回されるが、勉強熱心な面や歩み寄る姿勢で徐々に展示物たちとの距離を縮めていく。

ニック・デリー(演:ジェイク・チェリー)

吹替:千葉翔也
ラリーの1人息子。現在は妻とその後夫と一緒に暮らしているが、ちょくちょくラリーと会っている。

レベッカ・ハットマン(演:カーラ・グギノ)

吹替:高乃麗
博物館の案内員。博物館の秘密は知らなかったが、終盤で秘密を知り、研究していたサカジャウィアと対面して感激する。

セシル・フレデリックス(演:ディック・ヴァン・ダイク)

吹替:中村正
警備員トリオのリーダー。ラリーに仕事の引継ぎをするが、石板を自分のものにしようと博物館から盗み出す。しかしラリーと展示物達に阻止され、警察に通報されない代わりに清掃員となった。

ガス(演:ミッキー・ルーニー)

吹替:永井一郎
警備員トリオの1人。元ボクシング選手の小柄な白人。

レジナルド(演:ビル・コッブス)

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