聖剣伝説 LEGEND OF MANA(LOM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

1999年にスクウェアから発売されたPlayStation用ゲームソフト。
『聖剣伝説』シリーズ4作品目になるが、過去の作品とつながっていない独自の世界になっている。
ポリゴンを用いた3D画面が主流になり始めた時期に珍しく、2Dによる緻密で繊細なドット絵を使用した作品になる。
何もない土地に、町やダンジョンを自分で配置し世界を作ることで、世界に生きる人々に触れ、共に世界を作っていくRPG。

ガトの癒しの寺院の僧兵を務める獣人の女性。「マチルダ」「エスカデ」「アーウィン」とは幼馴染。
アーウィンがマチルダの力を奪うことで急速に老衰するのを防ぐため、世界各地を奔走する。アーウィンのことは恨んでいるが幼馴染であるため憎みきれず、アーウィンがマチルダの老衰を止めるため「妖精界」に連れて行こうとすることに同調するが、それを知ったエスカデと思想が食い違い争うことになる。

ゲーム上では、ダナエとエスカデのどちらかに肩入れすることができ、選んだほうと共に残った方を倒すことになる。それにより、倒した方はゲーム上では二度と登場しなくなる。

エスカデ

名門ライオット家出身の男性。「マチルダ」「ダナエ」「アーウィン」とは幼馴染。
自分を正義と信じており、悪魔や妖精に敵愾心をもつ。
マチルダに好意をもっているが、マチルダとアーウィンは両思いであるため、アーウィンに対して嫉妬心をもっている。後にアーウィンがマチルダから力を奪い老衰させたことから忌み嫌い、アーウィンを倒せばマチルダに力が戻り命が助かると考えつけ狙うことになる。
過去にアーウィンに勝負を挑むが結果は惨敗、奈落に落とされることになる。そこで、剣の達人である七賢人「オールボン」から剣を学び、再びアーウィンを倒すために戻ってくる。
後に、マチルダを助けるためアーウィンと手を組んだダナエを許すことができず対峙する。

ゲーム上では、ダナエとエスカデのどちらかに肩入れすることができ、選んだほうと共に残った方を倒すことになる。それにより、倒した方はゲーム上では二度と登場しなくなる。
また、エスカデに肩入れしても最終決戦のアーウィン戦に連れて行かないと、先にアーウィンと戦闘を行い返り討ちになる。その場合も二度と登場しなくなる。

マチルダ

左が「本来の姿」、右が「現在の姿」

司祭の家柄の少女。「エスカデ」「ダナエ」「アーウィン」とは幼馴染。
司祭家を守る強い力の「精霊力」をもっており、自らの出自やその運命に疑問を感じている。同じように自身に悩んでいるアーウィンと惹かれ合う。2人はその境遇から逃げ出そうとするが、マチルダが力を失えば普通の少女に戻ることができると考えるアーウィンに力を奪われ、急速に老化し老衰の危険がある状態になる。
この出来事により4人の関係は崩れ、それぞれがこの出来事に縛られてしまう。自由を望むマチルダは、他の3人が自身を気にして縛られるのではなく、自由に生きてほしいと考え、主人公にそれぞれが自由に生きられるように手伝ってあげてほしいと願う。
主人公が世界崩壊を試みるアーウィンを倒すと同時刻に老衰により永眠することになる。

一人が死去し現在6人しかいない七賢人から新たな7人目の賢者としてスカウト予定に入っていた人物。

アーウィン

左が「青年時」、右が「幼少期」

悪魔と人間との混血児。「エスカデ」「ダナエ」「マチルダ」とは幼馴染。
混血児の為、人間と悪魔の双方から疎まれている。大きくなり力をつけた後は、人間に反感を持つ妖精たちを支配し「黒竜王」と呼ばれている。
同じように自身の境遇で悩むマチルダと想い合っており、マチルダを境遇から解放するため力を奪い取る。しかし、力を失ったマチルダは衰退し老婆の姿になってしまった。アーウィンは力を奪ったことを後悔し、妖精界に連れていき「妖精王」にすることで老衰から救おうと奔走する。
最終的に、マチルダを縛っているこの世界を、伝説の竜「ルシェイメア」を復活させ破壊しようとしたが、主人公に阻止されルシェイメア共々倒される。

ラルク

狼の獣人の戦士、知恵の竜「ティアマット」のドラグーン。別の竜のドラグーンである「シエラ」の弟。
過去に起きた不死皇帝との戦争で活躍し「砦落としのラルク」の異名をもつ。しかし、ティアマットの策略により仲間に裏切られ奈落に落とされてしまう。奈落に落ちたラルクは、他の知恵の竜達に捕らわれ奈落から動けないティアマットから、生き返らせる代わりに知の竜を倒し、そのエネルギーを回収するように持ちかけられる。ラルクは利害の一致から契約しドラグーンになる。

主人公と共に知恵の竜を倒し続けるが、最終的にティアマットに裏切られ、過度に力を与えられ自我のない「鉄巨人ラルク」にされてしまう。主人公に襲い掛からも倒され、ラルクはティアマットに吸収されてしまう。
ティアマットが倒された後はティアマットから分離することができたが、ティアマットの血の呪いによって奈落に約千年縛られ続けることになる。

シエラ

狼の獣人の戦士、知恵の竜「ヴァディス」のドラグーン。別の竜のドラグーンである「ラルク」の姉。
過去に起きた不死皇帝との戦争で、不死皇帝を暗殺した功労者。しかし、不死皇帝側の暗殺者にやられてしまう。その功績と仲間を思う気持ちからヴァディスに見初められ命を助けられる。シエラはその恩を返すため、ヴァディスのドラグーンとなる。
竜とドラグーンの関係は主従関係だが、ヴァディスとは仲が良く、良き相談相手になっている。

封印されたティアマットの復活を試みるラルクと主人公に警告をするが聞き入れてもらえず、ヴァディスを倒しに来た2人と敵対することになる。ヴァディスは姉弟での争いを回避するため「マナストーン」を渡し、
ティアマットは今まで集めた力とラルクを吸収し復活を果たしてしまう。ヴァディスの指示の下、シエラは主人公と共にティアマットと戦うことになる。
ティアマットを再び奈落に封印した後はヴァディスの元に戻りドラグーンとして生き続ける。

ティアマット

世界のマナを生み出し制御するマナストーンの守護者であり火を司る知恵の竜。
強い野心家で、過去にマナストーンを吸収する禁を侵して世界支配をしようと戦争を起こした。水を司る竜と金を司る竜を倒し吸収し膨大な力を手に入れたが、残りの知恵の竜に敗北し、奈落に封印される。
奈落に落ちたラルクに利害を持ち掛けドラグーンの契約をさせ、奈落から動けない自分に代わり、知恵の竜への復讐と復活の為のエネルギーの回収を命じる。
後に、集められたエネルギーによって復活を果たすが、主人公とシエラに倒され再び封印される。

ニキータ

ウサギネコ族の行商人。
妖精や超能力等の事を信じない現実的な性格で、詐欺まがいの事や犯罪臭いことにも手を染める守銭奴。
世界各地に出没し、事あるごとに主人公を商売ごとに巻き込む。

外部装置によるミニゲーム「リング・りんぐ・ランド」

reiza3351
reiza3351
@reiza3351

Related Articles関連記事

聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-(FF外伝)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-(FF外伝)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説』シリーズの第1作。当初は『ファイナルファンタジー(FF)シリーズ』の派生作品としてリリースされたアクションRPG。FFシリーズでおなじみのチョコボや飛空艇、魔法なども登場する。生と死、出会いと別れをテーマに描かれる重いストーリーの中にもコミカルな要素がありパズル的な謎解きも楽しめる。リメイク作品『新約 聖剣伝説』が作られ更に3Dでもフルリメイクされた。

Read Article

聖剣伝説3(TRIALS of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説3(TRIALS of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説3』とは、1995年に発売されたアクションロールプレイングゲームで、『聖剣伝説』シリーズの3作目。シリーズ最後のスーパーファミコン用ソフトとなった。6人のキャラクターから3人を選んでプレイすることにより、ストーリーの一部が変化し、ラスボスも異なる。戦乱に巻き込まれた6人の若者たちが、それぞれの事情を抱えながらもマナの力に導かれ、世界の平和を取り戻すため戦う。

Read Article

聖剣伝説2(SECRET of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説2(SECRET of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説2』とは、1993年にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションRPG。 「モーションバトル」や「リングコマンド」といった新たなシステムを搭載した意欲作で、音楽においても評価が高く、この後のシリーズ化に繋がった作品である。 主人公ランディは、偶然聖剣を引き抜いてしまい、旅の途中で出会った仲間たちと共に世界を支える「マナ」を巡る帝国との争いに巻き込まれていく。

Read Article

聖剣伝説 HEROES of MANA(HoM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説 HEROES of MANA(HoM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説 HEROES of MANA』とは、2007年3月8日にニンテンドーDSにて発売された『聖剣伝説』シリーズの外伝的作品で、『聖剣伝説3』の19年前を舞台とした作品である。 本作はシリーズ初のRTS(リアルタイムストラテジーシステム)を採用したストラテジーRPG。 ワイヤレス通信でプレイヤー同士が戦う対戦モードが搭載されている。舞台は、『聖剣伝説3』の19年前の世界で、滅亡した国として登場した「いにしえの都ペダン」にまつわる物語が主人公ロジェを通して描かれる。

Read Article

聖剣伝説4(DAWN of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説4(DAWN of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説』シリーズの4作目。プレイステーション2にて発売された、シリーズ初の3Dアクションアドベンチャーゲーム。従来のシリーズからシステムも一新され、ステージクリア型ゲームとなった。「原点回帰」をテーマとし、これまでのシリーズの登場人物の名前が使用されている。聖なる大樹から力を授けられた主人公エルディを通して、「マナの女神」や「聖剣」の誕生が描かれる。

Read Article

聖剣伝説DS CHILDREN of MANA(CoM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説DS CHILDREN of MANA(CoM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説』シリーズ初のニンテンドーDS向けソフト。 DSワイヤレスプレイによる最大4人までのマルチプレイが可能となった。 時系列では『聖剣伝説4』の10年後のストーリーとなり、外伝的作品である。 従来のシリーズのシステムに、ジェムという新たなシステムを加えたアクションRPG。 ファディールという世界を舞台に、出身も立場も違う4人の主人公たちを中心に、誕生して間もないマナの女神と聖なる剣をめぐる物語が描かれる。

Read Article

天才プログラマーのナーシャ・ジベリが手掛けた作品まとめ【FF1~3】【聖剣伝説2】

天才プログラマーのナーシャ・ジベリが手掛けた作品まとめ【FF1~3】【聖剣伝説2】

日本を代表する有名なRPG作品の『ファイナルファンタジーシリーズ』や『聖剣伝説2』の開発に携わっていたのが、【天才プログラマー】と称賛されるイラン出身のコンピューターゲームプログラマ、ナーシャ・ジベリである。重大なバグの修正コードを電話で伝えたなど、伝説的な才能を誇った彼が手掛けた作品たちをご紹介する。

Read Article

目次 - Contents