E.T.(イーティー)のネタバレ解説・考察まとめ
『E.T.』は1982年公開のアメリカのSF映画。迷子になってしまった宇宙人「E.T.」と、地球人の少年「エリオット」との交流を描く、スティーヴン・スピルバーグ監督の代表作。
この作品は、公開直後には、アメリカ国内だけでおよそ3億ドルという当時の映画史上最大の興行収入を記録する超ヒット作品となり、全世界で長きにわたり興行収入の歴代1位であった作品である。
『E.T.』の概要
『E.T.』とはスティーヴン・スピルバーグが製作・監督を務めた、1982年のアメリカのSF映画である。脚本はメリッサ・マシスン。出演者はディー・ウォレス、ヘンリー・トーマス、ピーター・コヨーテ、ロバート・マクノートン、ドリュー・バリモアなど。
地球に取り残された地球外生命体「E.T.」と、10歳の少年「エリオット」との交流を描いた作品で、スピルバーグが両親の離婚後に作った空想上の友人がコンセプトのもとになっている。公開後にはアメリカ国内でおよそ3億ドルという興行収入を記録する。これは『スター・ウォーズ』を抜き、当時の映画史上最大の興行収入であった。この記録は1993年に『ジュラシック・パーク』に抜かれるまで保持され続けた。日本においては『ジョーズ』が保持していた配給収入の記録を更新し、1997年に『もののけ姫』に抜かれるまでトップだった。批評家からも高く評価されており、史上最高の映画の1つとの呼び声が高い。第55回アカデミー賞では、作曲賞、視覚効果賞、音響賞、音響編集賞の4部門を受賞。さらに第36回英国アカデミー賞作曲賞を受賞。また第40回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞・音楽賞、第17回全米映画批評家協会賞監督賞、第8回ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞・監督賞、第25回ブルーリボン賞外国作品賞、第6回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞、第1回ゴールデングロス賞外国映画部門最優秀金賞など、数々の賞を受賞している。
舞台はアメリカ。ある時、地球の植物のサンプルを採取するために宇宙人が訪れる。政府機関の人間に察知されたことで宇宙人たちは宇宙船に戻るものの、1人が取り残されてしまう。その1人が地球の少年エリオットと出会ったことで、2人の間に不思議な友情が芽生えていく。
『E.T.』のあらすじ・ストーリー
宇宙人「E.T.」との邂逅
アメリカのとある森の中に、宇宙船が飛来した。やって来たのは、あらゆる星の植物を採取している宇宙人たちだった。
森を散策する宇宙人たちだったが、宇宙船の着陸を察知した政府機関の人間が近づいてくる。それを察知した、宇宙人たちは慌てて宇宙船で森を立ち去るが、住宅街の明かりを見ていた、ひとりの宇宙人が置き去りにされてしまう。
一方でエリオットは兄やその仲間からテーブルトークRPGに混ぜてもらえなかった10歳の少年エリオットは、トウモロコシ畑で宇宙人を目撃する。翌日、家族に話しても誰にも信じてもらえなかったが、夜更けに再び宇宙人を発見する。エリオットはキャンディで空腹の宇宙人を導き、クローゼットの中に隠した。翌日、エリオットは学校を休んで宇宙人とのコミュニケーションを図り、帰宅した兄のマイケルと妹のガーティに紹介した。また兄の友人の「ではエキストラ・テレストリアルだな」という言葉から、宇宙人は「E.T.」と呼ばれることになる。
E.T.との友情
エリオットとE.T.は交流を重ねるうちに感覚を共有するようになっていった。E.T.がお酒を飲むと学校に行っているエリオットも酔い、E.T.が映画のキスシーンを見るとエリオットも気分が高揚して女の子にキスをしてしまう。やがてE.T.は家に電話をしたいと言い始め、エリオットとマイケルが集めてきた様々なガラクタを使って通信機を作り上げる。
ハロウィンの日、兄弟たちの手を借りて母親のメアリーの目を欺いて外出。E.T.は郊外の森で通信機を使用し故郷の星と連絡を取る。しかし道に迷ったE.T.は川に落ちて流されてしまい、翌朝には瀕死の状態となってしまった。それに伴い、エリオットも体調を崩してしまうことに。そこに突然、宇宙服を着た政府機関の科学者たちがやってくる。彼らはエリオットの家にE.T.がかくまわれていることを察知し、監視していたのだ。エリオットの家に仮設研究所が作られ、2人の治療が始まった。
翌朝、エリオットは回復したものの、器官が停止したE.T.は死亡と判断される。しかしエリオットが悲しみに暮れて語りかけると、突然E.T.の胸が赤くなり蘇生した。E.T.は迎えが来ると言う。エリオットはマイケルと力を合わせて政府の科学者たちから逃げ出し、ガーティやマイケルの友人たちの協力を得て郊外の森へ自転車で急ぐ。自転車では大人たちの追跡に敵わず、包囲されかけるがE.T.の念力で無事に森の中へと辿り着いた。
やがて、E.T.が連絡を取った場所に宇宙船が現れた。E.T.はエリオットたちと最後の別れをしたあと、宇宙船に乗って帰っていった。
『E.T.』の登場人物・キャラクター
E.T.
CV:パット・ウェルシュ
地球に取り残されてしまった宇宙人。念力で物を浮かせたり、キズを治したりする特殊能力を持っている。
エリオット(演:ヘンリー・トーマス)
E.T.と次第に心を通わせていく少年。父親がおらず、母と兄、妹と暮らしている。
ガーティ(演:ドリュー・バリモア)
エリオットの妹。はじめはクローゼットに隠れていたE.T.に驚き絶叫するが、すぐに打ち解ける。
マイケル(演:ロバート・マクノートン)
エリオットの兄。エリオットとE.T.を助けていく。
メアリー(演:ディー・ウォレス)
エリオットたちの母親。旦那は愛人と行方をくらませてしまい、ひとりで3人の子供たちを育てている。
キーズ(演:ピーター・コヨーテ)
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目次 - Contents
- 『E.T.』の概要
- 『E.T.』のあらすじ・ストーリー
- 宇宙人「E.T.」との邂逅
- E.T.との友情
- 『E.T.』の登場人物・キャラクター
- E.T.
- エリオット(演:ヘンリー・トーマス)
- ガーティ(演:ドリュー・バリモア)
- マイケル(演:ロバート・マクノートン)
- メアリー(演:ディー・ウォレス)
- キーズ(演:ピーター・コヨーテ)
- グレッグ(演:K・C・マーデル)
- スティーブ(演:ショーン・フライ)
- タイラー(演:トム・ハウエル)
- 『E.T.』の用語
- 宇宙人
- エキストラ・テレストリアル
- 『E.T.』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- エリオット「僕が守ってやる」
- エリオット「僕たちは元気だ」
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