E.T.(イーティー)のネタバレ解説・考察まとめ

『E.T.』は1982年公開のアメリカのSF映画。迷子になってしまった宇宙人「E.T.」と、地球人の少年「エリオット」との交流を描く、スティーヴン・スピルバーグ監督の代表作。
この作品は、公開直後には、アメリカ国内だけでおよそ3億ドルという当時の映画史上最大の興行収入を記録する超ヒット作品となり、全世界で長きにわたり興行収入の歴代1位であった作品である。

マイケル・ジャクソンと『E.T.』

マイケル・ジャクソンは、この作品に心底惚れ込み、E.T.のストーリーブックでナレーションを担当した。この作品は、見事グラミー賞を受賞している。

『スター・ウォーズ』のヨーダが登場

仲間だと思ったのか、ヨーダに歩み寄るE.T.。

ハロウィンパーティーで、エリオットたちが仮装して街を歩くシーン。そこで、スピルバーグ監督の盟友である、ジョージ・ルーカス監督の代表作『スター・ウォーズ』の大人気キャラクター、ヨーダが登場するシーンがあるのだ。
わずか数秒のシーンだが、音楽担当のジョン・ウィリアムズの粋な演出で、ヨーダのテーマ曲もさりげなく流れる。
これは、ルーカス監督が『スター・ウォーズ エピソード4』を製作した際、公開前に映画関係者からボロクソに酷評される中、唯一スピルバーグだけが、「絶対にヒットする」と高評価をしてくれたことに対する、感謝によるものといわれている。

『スター・ウォーズ』にE.T.が登場

逆に『スター・ウォーズ』の作品の中にもE.T.が登場するシーンがある。それは『エピソード1 ファントム・メナス』での元老院議会の場面。
厳密には、ズバリのE.T.ではないが、明らかにE.T.と同じ種族と思われる議員たちが登場。
この彼ら、設定上の名前はグレブレイプス(Grebleips)といい、スピルバーグ(Spielberg)を逆さに読んだ名前である。

日本の宅配ピザは『E.T.』の影響

『E.T.』の冒頭シーンは、子供たちが宅配ピザを頼むシーンから始まるのだが、当時の日本には、まだピザを出前するという文化がなかった。
そんな中、このシーンに影響を受けて、日本でも宅配ピザのスタイルを持ち込みたいと考えたのが、あの「ピザーラ」の創業者、淺野秀則氏である。
彼は、1985年に日本進出をした「ドミノ・ピザ」にフランチャイズ契約を申し込むが断られ、それならと自ら立ち上げたのが「ピザーラ」なのだ。
「ピザーラ」は、映画公開から5年後の1987年に、東京・目白に第1号店をオープンすることとなる。

『E.T.』に登場する自転車は日本製

エリオットとE.T.が月に向かって飛んでいく、感動的な場面に使われたBMX自転車は、なんと日本製である。大阪の「桑原商会」(後のKUWAHARA BIKE WORKS)が開発したもの。スピルバーグ監督が、撮影時にどんな自転車を使ったら良いかを、出演者の子供たちに聞いたところ、「KUWAHARA」と返答があったのがきっかけだった。
映画公開当時は、E.T.自転車とも呼ばれ、爆発的なヒットとなった。

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