ウルフ・オブ・ウォールストリート(The Wolf of Wall Street)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は2013年に公開された、マーティン・スコセッシ監督によるアメリカ合衆国の伝記・コメディ映画だ。原作は『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』。経済大国アメリカのニューヨークにある、世界最大級の金融街ウォールストリートを舞台に繰り広げられる証券マンの実態を描く。主演はレオナルド・ディカプリオで、投資銀行・LFロスチャイルドに入社したジョーダン・ベルフォート役をユーモアたっぷりに演じている。

映画の上映とレイティング

北米では2013年12月25日に一般公開された作品。当初は2013年11月15日公開予定だったが、上映時間短縮作業のために延期される。2013年10月22日、同年クリスマス公開が報じられる。2013年10月29日、パラマウントはクリスマスの日に公開し、上映時間は165分であることを公式に発表したが、2013年11月25日、上映時間は179分であることが発表された。
この映画のレイティングは「強い性的なコンテンツ、写実的なヌード、薬物の使用、言語、いくつかの暴力場面」のためにR指定となった。スコセッシは「NC-17指定」を避けるために、性的コンテンツ及びヌードを編集する必要があった。また映画では「Fuck」が506回使われており、非ドキュメンタリー作品としては史上最多となっている。

映画の中の事件

ヨットが沈没する話は事実

本作はジョーダン・ベルフォートの回想録が原作となっており、映画の中で起きた事件は基本的には本当に起こったことである。
妻と友人の3カップルで彼の豪華ヨット(もともとはコ コ・シャネルの船)で嵐の中を無理矢理出航して荒波に飲み込まれ、沈没したことも本当で、その後イタリアの救助隊にレスキューされた。一方で「ヨットの上にあった自家用ヘリは波にのまれて海に落ちた」というのは脚色で、本当は救助隊の指示に従って、みんなで自家用ヘリを海に押し落とした。

沈没する船内で「Quaaludes=ルード」(薬物)を取りに行かせたことは事実

映画ではダニーだが、本当は「ロブ」という人物に取りに行かせた。
ベルフォートは、イタリアのレスキュー隊が救助しに来た時、荷物は手に持てるモノだけと指示された。現金や宝石がたくさんあったが、何よりもドラッグを持って行こうと思い、ロブに取りに行かせた。すると「キャビンは浸水していて、水に電気が流れているから無理だ」とロブが言って来た。それに対して、「兵士よ!お前ならできるぞ!」と勇気づけたら、ロブは「お前の言う通りだ!俺は何を考えていたんだ!?」と納得して、彼は靴を脱いでキャビンに戻った。ロブは火傷を足に負いながら見事にQuaaludes100錠を浸水から救って来た。

救助に来たプライベート・ジェット機が墜落したことは半分事実

実は救助後、ベルフォートと仲間たちはイタリアの離島サルデーニャの高級ホテルに連れて行かれた。数日後、フランスにあるプライベート・ジェット機を迎えにくるようにベルフォートは指示した。空港に行くと、ベルフォートのジェット機はフランスから途中でエンジンに鳥が入り、墜落したと知らされる。パイロットたちは無事生き延びた。わずか10日間でベルフォートは高級ヨットとプライベート・ジェットをうしなった。

社内に「セックス禁止区域」のサインを貼ったことは事実

は18~23歳の若い男性社員たちが高収入を得て、ドラッグをやりまくっていた。ベルフォードは次に何をやるかは誰だって予想できるとし、まずはエレベーター内に張り紙を貼った。ほとんどの場合、ベルフォードは現場にはいなかったが、社長として責任とった(会社の地下に売春婦たちが常に待機していたことはベルフォートの本に明記されている)。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の主題歌・挿入歌

主題歌:カニエ・ウェスト「Black Skinhead」

最初の予告編に使用された楽曲。

主題歌:7Horse「Meth Lab Zoso Sticker」

ザ・デッド・ウェザーの「Hang You from the Heavens」とともに、2本目の予告映像に使用された楽曲。

主題歌:ザ・デッド・ウェザー「Hang You from the Heavens」

7Horseの「Meth Lab Zoso Sticker」とともに、2本目の予告に使用された楽曲。

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