ウルフ・オブ・ウォールストリート(The Wolf of Wall Street)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は2013年に公開された、マーティン・スコセッシ監督によるアメリカ合衆国の伝記・コメディ映画だ。原作は『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』。経済大国アメリカのニューヨークにある、世界最大級の金融街ウォールストリートを舞台に繰り広げられる証券マンの実態を描く。主演はレオナルド・ディカプリオで、投資銀行・LFロスチャイルドに入社したジョーダン・ベルフォート役をユーモアたっぷりに演じている。

吹替:加瀬康之
本作品の主人公。金銭欲が強く、貪欲な彼は自分の欲求を満たせるのは金融街ウォールストリート以外無いとして、投資銀行 LFロスチャイルド社に入社。ブローカーの資格を取ることを目的として働き始める。後に投資銀行 LFロスチャイルド社倒産を受け、薄汚い証券会社に入社。巧みな話術で営業をする彼を社員たちは尊敬のまなざしで見るようになり、後に独立しブラック企業ストラットン・オークモント社を設立、社長になる。

ナオミ・ベルフォート(演:マーゴット・ロビー)

吹替:白石涼子
パーティで知り合った超絶美女。一目でジョーダンは恋に落ちてしまう。ナオミは下着のデザイナーで、豪邸に住んでおりジョーダンを誘い一夜を過ごすことになる。後に子供を産み、家庭を持つも、徐々にジョーダンのクレイジーなライフスタイルについていけず、離婚することになってしまう。

マーク・ハンナ(演:マシュー・マコノヒー)

吹替:森田順平
投資銀行LFロスチャイルド社の上司でやり手ブローカー、ランチを食べる際に、ドラッグとマスターベーションを薦める。ぶっ飛んだキャラクターで、上品なレストランで自分の胸を叩き、鼻歌を歌いながらマティーニを飲む。ジョーダンから「そんな状態で仕事が出来るんですか?」と聞かれるが、意に介さず。投資銀行LFロスチャイルド社倒産と同時にスクリーンから消える。

ドニー・アゾフ(演:ジョナ・ヒル)

吹替:桜井敏治
ドラッグを愛している人物。かねてよりジョーダンの高級車に目をつけていたドニーは、食事中のジョーダンと接触して生活がそれほどリッチなのはなぜかと聞き、ジョーダンの桁外れの給与とその証明である給与明細を見る。ドニーはすぐさま公衆電話で会社を退社すると告げ、ジョーダンを師と仰ぎ、証券金融の世界へと踏み入れる。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の用語

IPO株(新規公開株)

IPOスケジュール・初値予想をチェックし抽選に申し込みながら、口コミ、評判がいい人気の投資顧問を検証するなどして、ハイリターンを狙う株取引。無論、リスクも高い。

マネーロンダリング

日本語でいうと資金洗浄を意味する。 麻薬取引、脱税、粉飾決算などの犯罪によって得られた資金(汚れたお金)を、資金の出所をわからなくするために、架空または他人名義の金融機関口座などを利用して、転々と送金を繰り返したり、株や債券の購入や大口寄付などを行ったりすること。

ブラックマンデー(Black Monday)

1987年10月19日(月曜日)にニューヨーク証券取引所を発端に起こった、史上最大規模の世界的株価大暴落のこと。暗黒の月曜日(あんこくのげつようび)ともいう。翌日アジアの各市場にこれが連鎖。日経平均株価は3,836.48円安(14.90%)の21,910.08円と過去最大の暴落を起こしてしまう。更にヨーロッパの各市場へもつながってゆき、世界同時株安となる。日経平均株価については翌日2037.32円高(9.30%)となっている。これは上昇幅で当時の歴代1位、上昇率で当時の歴代2位の記録だ。昨今でいうリーマンショックのようなもの。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ジョーダン「毎日、マンハッタンとクイーンズを1カ月ハイにさせるほどのドラッグをやる」

コカイン、モルヒネ、ザナックスといったドラッグに夢中になったジョーダンのセリフ。お金を荒稼ぎするジョーダンは女とドラッグにはまる。「毎日、マンハッタンとクイーンズを1カ月ハイにさせるほどのドラッグをやる」というセリフには、ジョーダンがどういう男なのかがよく表れている。

ドニー「7万ドルの給料明細見してくれたら、速攻で仕事を辞めてあんたの部下になる」

ジョーダンが地元の株式仲買人会社で働き出し、7万ドルを荒稼ぎしていたころ、ドニーという男と出会う。ドニーはビッグになりたくて、出会って早々に「7万ドルの給料明細見してくれたら、速攻で仕事を辞めてあんたの部下になる」とジョーダンに対して告げた。ジョーダンは金儲けの方法を教えてもらう代わりに、ドニーからドラッグを教えてもらうことに。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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