BLUE GIANT(ブルージャイアント)のネタバレ解説・考察まとめ
『BLUE GIANT』とは、2013年から『ビッグコミックスピリッツ』において連載されている石塚真一による漫画である。ジャズを題材とする本作品は、世界一のサックスプレーヤーを目指す高校生・宮本大が、仙台、東京、ドイツと拠点を移しながら一歩ずつその階段を上っていく様が描かれている。2016年に舞台をドイツに移してからは、『BLUE GIANT SUPREME』の別タイトルで続編が連載された。
JASSとしての初ライブのシーン。
初ステージの客は4人ながら、持ち前の実力を発揮した雪祈や大の演奏によりバンドとしては上々の反応を得る。二人についていくのが精一杯の玉田は初めての本番で何も出来ず意気消沈、しばらくドラムを叩くことが出来なくなるが、後日公園で出会った少年との会話で吹っ切れて再び立ち直る。「So Blue」出演に至るまでのJASSのスタート地点である。
玉田、圧巻のドラムソロ
有名バンド「アクト」の前座扱いで出演した音楽フェスで玉田がドラムソロを披露するシーン。
客のほとんどがトリの「アクト」を待つ中、大、雪祈とソロをつないで、ステージ上での大のアドリブで背中を押された玉田が圧巻のドラムソロを披露する。音・台詞が全て省かれ、躍動感ある絵のみで構成されたこの場面は、初心者からドラムをはじめ成長してきた玉田のハイライトとなるシーンとなっている。
「いつか世界一になる奴と、知り合えたらステキだなって。な…普通だろ。」
なぜ知り合ったばかりの自分にそんなに親切にしてくれるのか、と大に問われたクリスがこともなげにこたえた一言。
ドイツに来て以降言語の壁、そして人種の壁からいくつもの苦労に直面する大は、偶然入った喫茶店で出会ったクリスに住むところから演奏場所探しまで手伝ってもらう。そのことで特に恩を着せたりしようとしないクリスのことを大が不思議に思うシーン。単に大への慈善ということではなくて、あくまで自分の人生にとってステキなことだから、と受け流すクリスの大人なロマンチズムを感じさせる一言になっている。
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