うしおととら(うしとら)のネタバレ解説・考察まとめ

『うしおととら』とは、藤田和日郎により『週刊少年サンデー』で(1990年6号~1996年45号)連載された漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。寺の息子である「蒼月潮(あおつきうしお)」が500年前から獣の槍で封印されていた妖怪「とら」の封印を解いてしまう。うしおはとらを警戒して世に放たないために、とらはうしおを食べるスキを狙うために、奇妙な共同生活を始める。そしてこの奇妙なコンビによる壮絶な闘いが始まるのだった。
CV:坂本真綾
うしおの母であり、3代目お役目様。日崎御角の子孫である。
江戸時代に生まれた日崎須磨子は今より100年程前に日崎御角からお役目様の任を引き継いで以来、現在もなお結界を張り続けている。
未婚のままお役目様になった須磨子であったが、ある時、自分が殿方と結ばれ、「潮(うしお)」と名付けられ生まれてきた子が獣の槍を振るう夢を見る。それを聞いたジエメイは運命を感じ2年だけ須磨子のお役目様の任を解き、俗世へ戻した。
その時に蒼月紫暮(あおつきしぐれ)と出会い結ばれ、うしおが誕生する。そうして2年の時が過ぎお役目様の任に戻っている。
白面の者との最終決戦では4代目お役目様として覚醒した真由子とともに結界の中心として大きな役割を果たす。
光覇明宗
秋葉 流(あきば ながれ)

CV:細谷佳正
錫杖と独鈷(どっこ)を武器とする獣の槍伝承者候補の一人。
得意な戦術は独鈷を使った結界術。また相手の裏をかいた頭脳戦もかなりの腕前。
獣の槍伝承候補者でありながら白面の者や獣の槍よりも、うしおやとらに興味を持つ。
うしおからは「兄ちゃん」と慕われ、良き兄貴分として何かと力を貸してくれた。
しかしうしおのことが眩しすぎた流は、最終決戦のときに白面の者側に寝返り、とらとの闘いの末命を落とした。
引狭霧雄 (いなさきりお)

CV:潘めぐみ
かつて光覇明宗を破門にされた僧・引狭に連れられてきた少年。少年ながら非常に優れた法力を持っていたため、すぐに獣の槍伝承者候補に名を連ねた。
強力な武法具『エレザールの鎌』を持ち、ホムンクルス『九印』を従えている。
白面の者の化身、斗和子(とわこ)の正体を知らずに「ママ」と慕うキリオ。しかし自分が利用され騙されていたこと、さらに自分の真実を知り絶望の淵に突き落とされる。
当初キリオは他者を見下す冷たい性格を持っていたが、うしおや真由子との出会いにより徐々に少年らしさを取り戻していく。
最終決戦の時には白面の者誕生の真実や字伏との因縁を調査し、また4代目お役目様として覚醒して須磨子と共に結界をはる真由子を守り抜く。その後キリオは真由子の家に引き取られている。
今だ「ハンバーガー」と聞くと泣いてしまう真由子を励ましたりと(とらによくハンバーガーをあげていたため)、どうやら真由子に好意を持っているようだ。
妖(バケモノ)
白面の者(はくめんのもの)

CV:林原めぐみ
人はおろか妖からも恐れられる大妖怪。人々の恐怖を最大の喜びとする。
国から国へ渡り歩いては殺戮、破壊の限りをつくして挙句、国を滅ぼす。また自分以外の妖怪は必要ないとし、世の中の妖怪に対しても殺戮を繰り返す。
一方ですべての恐怖の対象である自分に唯一恐怖を与えた存在、獣の槍に対して並々ならぬ敵対心を持つ。
800年前の人や妖達との闘いを境に、沖縄トラフでお役目様の結界により封印されている。
紅煉(ぐれん)

CV:若本規夫
その残忍な性格を買われ白面の者側についた字伏。鏢の妻子の仇である。他の字伏と異なり漆黒の身体が特徴。
獣の槍と同等の硬度を持つ霊刀を白面の者より譲り受け、それを顔に仕込んでいる。
またとらと同様に雷と炎を操るがその威力はとらのそれを上回る威力を持つ。さらには自分の分身「黒炎」を限界無く生み出すことができるため、集団による攻撃も得意とする。
白面の者との最終決戦で鏢との闘いの末打ち倒される。
『うしおととら』の用語
獣の槍

春秋・戦国期の中国。白面の者に両親を殺された兄妹、ギリョウ・ジエメイが打倒白面の者のために命すら捧げて完成させた槍。
こうした壮絶な過程を経て出来た獣の槍は自らの意思を持つ(ギリョウの白面の者に対する復讐の意思)。
当初は単体で白面の者を探し求めて各地を転々としながら無差別に妖を殺していたが、妖が変化した赤い布により中国の霊山深くに長く封印されることとなる。
時は流れて再び封印より解き放たれた槍は多くの人間の手に渡ることとなる。
獣の槍は持ち主を選ぶ。槍の使い手は絶大な力を得る代わりに槍に魂を吸い取られて、最後は妖(字伏)になってしまう。
お役目様

強大な結界で白面の者を封印する使命を持つ者。
獣の槍を完成させるために自ら人身御供となったジエメイの生まれ変わり、ゆきを初代としてその後彼女の血を引く家系の女性がその役割を担ってきた。
800年前、人間と妖の連合により白面の者を追い詰めるも、とどめを刺すための武器、獣の槍が無いことに気付く。悩みぬいたゆきは獣の槍が現れるまで白面の者を封印するという決断をし、初代お役目様となる。しかしながら真実を知らない妖の間では、白面の者にとどめを刺したい自分たちから白面の者を結界で守る裏切り者として恨みを買うこととなる。
現代までおよそ800年もの間初代お役目様がゆき(ジエメイ)。2代目が日崎御角。
そして現在3代目に蒼月須磨子と、たった3代でこの長い年月をこなせてきたのはお役目様として結界を張っている間はその者は歳をとらないためである。
光覇明宗(こうはめいしゅう)

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目次 - Contents
- 『うしおととら』の概要
- 『うしおととら』のあらすじ・ストーリー
- 封印を解かれた妖怪
- 過去を知る旅
- 白面の者の復活
- 最終決戦ととらとの別れ
- 『うしおととら』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 蒼月潮(あおつきうしお)
- とら
- 中村麻子(なかむらあさこ)
- 井上真由子(いのうえまゆこ)
- 蒼月紫暮(あおつきしぐれ)
- 鏢(ひょう)
- 過去のキャラクター
- シャガクシャ(しゃがくしゃ)
- ギリョウ(ぎりょう)
- ジエメイ(じえめい)
- お役目様(おやくめさま)
- 日崎御角(ひざきみかど)
- 日崎須磨子(ひざきすまこ)/蒼月須磨子(あおつきすまこ)
- 光覇明宗
- 秋葉 流(あきば ながれ)
- 引狭霧雄 (いなさきりお)
- 妖(バケモノ)
- 白面の者(はくめんのもの)
- 紅煉(ぐれん)
- 『うしおととら』の用語
- 獣の槍
- お役目様
- 光覇明宗(こうはめいしゅう)
- HAMMR(ハマー)
- 『うしおととら』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「もう…喰ったさ。…ハラぁ…いっぱいだ。」
- 「みんな、仲良うせんとあかんよ。」
- 「もう誰も…こぼさねえ」
- 『うしおととら』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- とら復活の可能性
- うしおの父・蒼月紫暮の伏線
- とらと獣の槍の伏線
- 『うしおととら』のアニメPV
- スタッフ・キャスト
- 『うしおととら』の主題歌・挿入歌
- OVA
- OP(オープニング):YASU「勇気のファイター」(第1話 - 第6話)
- OP(オープニング):井口慎也「獣の槍」(第7話 - 第10話)
- ED(エンディング):佐々木望「Dear My Best Friend」(第1話 - 第6話)
- ED(エンディング):佐々木望「誰かがおまえを狙ってる」(第7話 - 第10話)
- テレビアニメ
- OP(オープニング):筋肉少女帯「混ぜるな危険」(第壱話 - 第弐拾六話)
- OP(オープニング):筋肉少女帯「週替わりの奇跡の神話」(第弐拾七話 - 最終話)
- ED(エンディング):Sonar Pocket「HERO」(第壱話 - 第拾参話)
- ED(エンディング):若旦那「負けるな小さきものよ」(第拾四話 - 第弐拾六話)
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