アイアムアヒーロー(I Am a Hero)のネタバレ解説・考察まとめ

『アイアムアヒーロー』とは2009年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載されていた、花沢健吾による日本のSFホラー漫画である。謎の感染症が世界中で流行り、ほとんどの人間がゾンビになっていく。そのゾンビと戦い、感染から逃れる数少ない人間は、引きこもりやニートといった社会に劣等感を抱いていた者たちが中心となっている。この漫画に出てくるヒーローたちは、人間臭いリアリティーのあるヒーローだというのも見所のひとつ。

英雄に別れを告げて自ら巨大ZQNに取り込まれる比呂美

巨大ZQNに取り込まれる直前、英雄に別れを告げる比呂美。

比呂美は、英雄と相思相愛になり、一緒に生きようと誓い合った。しかし彼女には、巨大ZQNからの「一緒に行こう」「一緒になろう」という声が聴こえていた。東京へと向かう船の中で比呂美は、意識を通してクルスから「早く来いよ、あとはお前だけだ」とも話しかけられていた。また巨大ZQNは、比呂美とつながっているようで、彼女が手を上げると巨大ZQNも手を同じ動作をした。彼女の意思で、ZQNを動かすことができるようで、小田が感染する原因となった赤ちゃんのZQNも、小田を殺したいと思った比呂美の気持ちと繋がって小田に噛みついたのだ。それから比呂美は、ZQN化し始め、涙を流しながら英雄に別れを告げて巨大ZQNに取り込まれていった。パニックになりかけながらも英雄は、勉強や大好きな漫画などから逃げっぱなしの人生だったことに気付く。そしてもう逃げないと決め、比呂美を助けに行くことにした。

『アイアムアヒーロー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

比呂美のコンプレックスは毛深いこと

比呂美は、毛深いことがコンプレックス。

半感染状態になりアウトレットでボウガンの矢が頭に刺さり意識を失っていた比呂美は、小田の手術後、芦ノ湖のペンションで目を覚ました。目を覚ますと元気になっていて、小田と「温泉に行きたい」と申し出た。目的は「ムダ毛処理」。英雄に「生きるか死ぬかの時にムダ毛なんて」と言われて、「あったしものっすごく毛深いんで、早く処理しないと、死んでも死にきれないんです」と反論している。念願の温泉に入った際も、お金を貯めて絶対に永久脱毛をすると小田に力説していた。ちなみに英雄は、女性の腋毛が好きな様である。

クルスは眠っていると本来の姿に戻る

クルスの本体

久喜幕府のクルスの中には、スコップの男・崇・コロリ隊の女兵士が入っている。クルス本体は、眠っていると元の姿に戻る。本来の姿は寝たきりの老人の様だ。彼は、小さい頃から寝たきりの状態で数十年間誰ともコミュニケーションがとれなかった。クルスの中にいる者たちの共通点は、半身不随や引きこもりなど絶望状態だったということである。また彼らはクルスの心の中でつながっていて、中で会話ができる。コロリ隊の女兵士が、中の人たちとの会話と通して「今、生きている人を助けよう」と提案する。そして屋上から飛び立つヘリコプターの手助けを始めた。クルスは身に危険が迫ったおばちゃんを守り、コロリがヘリコプターから身を乗り出して彼女を引き上げた。その際コロリが「あの娘が助けてくれたんでしゅよ」と言っている。

なぜか若返ったおばちゃん

若返って出産もしたおばちゃん

おばちゃんはヘリコプターで脱出する際、ZQNに襲われそうになったところをクルスに助けられた。ヘリコプターからコロリが腕を引っ張り引き上げたらなぜか若返っていた。クルスに取り込まれそうになった後、なぜか今まで履いていたズボンがなくなっていた。伊豆七島に到着した後、若返っただけでなく子どもも産んで、さらに二人目を妊娠中のようである。苫米地が「あの気のいいお兄ちゃんの子供を授かったと思ったら、次は誰の子だろうね」と言っているので、おそらく一人目の子の父親は、瀬戸と思われる。二人目の父親は誰なのか不明。

『アイアムアヒーロー』の主題歌・挿入歌

映画版主題歌:Allie Goetz『Home on the Range』

映画版主題歌「Home on the Range」

アメリカ合衆国の民謡で、カンザス州の州歌。
歌:Allie Goetz

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