アイアムアヒーロー(I Am a Hero)のネタバレ解説・考察まとめ

『アイアムアヒーロー』とは2009年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載されていた、花沢健吾による日本のSFホラー漫画である。謎の感染症が世界中で流行り、ほとんどの人間がゾンビになっていく。そのゾンビと戦い、感染から逃れる数少ない人間は、引きこもりやニートといった社会に劣等感を抱いていた者たちが中心となっている。この漫画に出てくるヒーローたちは、人間臭いリアリティーのあるヒーローだというのも見所のひとつ。

クラスメイトの浜田の勇気ある行動に触発されて、ちょっとしたことで誰でもヒーローになれるということに気付く。

島崎(しまざき)

島崎

林たちの担任。感染後も授業を続けて席を立つ生徒に噛みつく。

浜田 秋桜(はまだ こすもす)

浜田

女子力は低いが、正義感が強くクラスメイトたちのリーダーになり教室の外へ導く。教室から逃げてくる際に腕を怪我してしまい、感染の疑いをかけられ、潔く一人学校に残ることを決心する。林に好意を寄せている。

アイアムアヒーロー誕生秘話(8 TALES OF THE ZQN)

花沢 健吾(はなざわ けんご)

花沢

本編の作者。青年誌のトップを走る現代を代表する漫画家。高校時代は、女子と10分も話したことがない暗黒時代を送っていた。現在は、二枚目でおしゃれ。下ネタ好き。「おもしろさ」に憑りつかれている。

菊池 一(きくち はじめ)

菊池

小学館『アイアムアヒーロー』の初代担当者。ベタ褒めをするので「菊池さんのベタ褒め」という伝説がある。

圓子 徹哉(まるこ てつや)

圓子

青森県八戸市在住。花沢の高校の同級生で彼のことを「ケンくん」と呼ぶ。

『アイアムアヒーロー』の用語

感染者(ZQN)

感染者

原因不明の感染症にかかった人間で、読み方は“ズキュン”。所謂ゾンビによく似た状態になり、全身の血管が浮き上がって白目も充血し、怪力になる等驚異的な身体能力でもって非感染者を襲って感染させる。
言葉は喋るが、人間らしい理性は失われコミュニケーションはほとんど取れない。心音や呼吸、脈はないが、女性は生理になる等、生殖機能は生きている可能性が示唆されている。音に反応し、より大きな音がする方を優先して襲う他、非感染者の匂いにも反応する。ZQNの遺体が流れる川や遺体が放置された田んぼには近寄らない。生前の生活習慣をなぞって行動し、非感染者を見つけると襲うのが基本的な行動だったが、物語が進むにつれて大量のZQNが融合した、何らかの目的を持つ集合体の巨大ZQNが登場する。

基本的には噛まれて感染するか、例えばZQNの血液がついた刃物で傷をつけられるなど、血液を媒介して感染する場合もある。発症までの速度は人によって違い、数日かけて発症する者もおれば噛まれてすぐにZQN化してしまう者もいる。頭部を破壊するか、首から上を切断するなど身体から頭を切り離せば活動を停止するが、切り離された頭部を別の個体に取り付けて活動したり、頭部だけで動く個体も確認されるなど、この作品最大の謎の存在である。

発症の原因は解明されておらず、細菌テロや宇宙人の仕業など色々な噂が飛び交う。厚生労働省により「多臓器不全および反社会性人格障害」という病名で公表されている。米軍では「ZERO QUALIFED NUCLEUS」(核として無なもの)とも呼ばれていた。

ZQNの種類

パンデミック発生直後は同一の変化をしていたが、時間が経つと色々な形態へと変異していく。

人型ZQN

gakinko6
gakinko6
@gakinko6

Related Articles関連記事

アンダーニンジャ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

アンダーニンジャ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アンダーニンジャ』とは、2018年より花沢健吾が『週刊ヤングマガジン』で連載しているバトルアクション漫画。太平洋戦争後にGHQの手によって解体を余儀なくされた忍者組織は、世界がテロや戦争が起こる時代に変わったので消滅したかに見えたが、多くの忍者が日本のあらゆる組織に潜伏していて暗躍していた。忍者は日本に現在も存在しているのだ。 主人公の雲隠九郎は末端の忍者で、職もなくニート同然の生活を送っていたが、あるとき学校に潜入する忍務が任せられた。 2023年にアニメ化が決定している。

Read Article

ボーイズ・オン・ザ・ラン(花沢健吾)のネタバレ解説・考察まとめ

ボーイズ・オン・ザ・ラン(花沢健吾)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』とは花沢健吾により2005年から2008年まで『ビッグコミックスピリッツ』で連載された青年漫画作品。2010年に映画、2012年にテレビドラマにて実写化されている。弱小玩具メーカーに勤める平凡なサラリーマンの田西敏行が残酷な現実、理不尽な恋愛に翻弄され、もがき苦しみながら自身の人生を見つめ直し成長していく姿を描いた物語。男性層からの支持が厚く、『この漫画はすごい!2007・オトコ版』(宝島社発行)では7位にランクインした。

Read Article

【アイアムアヒーロー】グロい・エグい・おもしろい…三拍子揃ったオススメ漫画!【アポカリプスの砦】

【アイアムアヒーロー】グロい・エグい・おもしろい…三拍子揃ったオススメ漫画!【アポカリプスの砦】

衝撃的な展開で読者の度肝を抜くのは、昔から娯楽作品の定番の手法である。そしてその過激な描写がちゃんと物語のおもしろさと直結している作品こそは、世間から傑作や名作という評価を受けるようになる。 ここでは、そんなグロさ・エグさ・おもしろさを兼ね備えたマンガやアニメを紹介する。

Read Article

目次 - Contents