NieR Replicant / Gestalt(ニーア ゲシュタルト/レプリカント)のネタバレ解説・考察まとめ
『NieR Replicant』(ニーア レプリカント)及び『NieR Gestalt』(ニーア ゲシュタルト)とは、スクウェア・エニックスより2010年4月22日に発売されたアクションRPGゲーム。
『NieR Replicant』はPlayStation 3専用ソフトとして、『NieR Gestalt』はXbox 360専用ソフトとして発売されている。
主な違いは対応ハードと、主人公の年齢とヨナとの関係性。
キャッチコピーは「一人のために、全てを滅ぼす」。
エンディング
Aエンディング
主人公の呼びかけに、倒れていたヨナが目を覚ます。それは、主人公の愛する妹のヨナだった。
「おにいちゃん! 見て!! きれい!」
ヨナと共に空を見上げると、そこには青空が広がっている。主人公はようやく、妹と再会することができたのであった。
Bエンディング
魔王はただ、愛する妹を救いたい一心だった。そのために長い年月を費やしたが、結局妹を救うことは叶わなかった。思い出すのは、あの廃墟のスーパーマーケットでヨナとふたり、はんぶんこにしたクッキーを食べたこと。
白い空間にうずくまる魔王のとなりに、ヨナが座る。
「ずっといっしょにいてくれて……ありがとう」
そういって、ヨナははんぶこにしたクッキーを魔王へ差し出す。そうしてふたりは、白い光の中に消えていった。
Cエンディング
魔王を倒し、ヨナを取り戻した主人公。その背中を見守るカイネだが、彼女の身体はもうテュランですらどうにもならな程にマモノの浸食が進んでいた。ずっとカイネの身体を狙っていたテュランだったが、長い旅路の中で変化するカイネの心に触れ続けた彼は、もはやカイネの身体など望んでいなかった。カイネを助けるため、テュランは主人公に選択を迫る。
「私を……殺せ」
そう言ったカイネの最後の頼みを聞き、主人公はカイネの胸に剣を突き立てる。主人公の手の中に残ったのは、かつて彼がカイネに贈った月の涙の髪飾りだった。
Dエンディング
カイネを助けるため、テュランは主人公に選択を迫る。それは、主人公の存在と引き換えに、カイネを元の人間に戻すことだった。
カイネが目を覚ますと、傍らにいたヨナが声をかける。
「あなたが、助けてくれた……のよね?」
ヨナの顔を見つめるカイネ。ふと、誰かの姿がカイネの頭をよぎる。けれど、それが誰なのか、カイネにはわからなかった。
ヨナがカイネの髪から落ちた月の涙の髪飾りを拾い上げる。しかしカイネは一体どうやってこの髪飾りを手に入れたのかも思い出せない。カイネは自分がなぜ泣いているのかもわからないまま、空を見上げて言う。
「何か大切なモノを……もらった気がするんだ。とても大切な、何かを……」
(※Dエンドを選択すると、本作の全てのセーブデータが消去され、消去されたデータと同じ名前が使用できなくなる)
『NieR Replicant / Gestalt』のゲームシステム
三人称視点のアクションRPGで、ゲーム内で入手した様々な武器と、白の書から放たれる魔法を駆使して戦う。武器には片手剣・両手剣・槍の3種類がある。(両手剣と槍は青年期以降に追加、『NieR Gestalt』では後半に追加)
魔法にも種類があり、武器・魔法ともに戦闘中でもショートカットから切り替えることが可能。
また、本作の特徴として、マップによってはサイドビュー・トップビューなどの固定カメラに切り替わったり、敵やギミックが発射する魔法弾の軌道が弾幕シューティングを思わせるものになっている。これらは「既存のジャンルの概念を打ち破る」というディレクター・ヨコオタロウの挑戦から生まれたものであり、続編の『NieR:Automata』にも受け継がれた。
武器や魔法には、敵を倒した際にドロップする「ワード」を装備して追加効果を付与できる「ワードエディット」というシステムがある。
ワードは、武器名やアクション名の前後に一つづつ付けることができ、その組み合わせで様々な効果を発揮する。
過去作の『ドラッグオンドラグーン』と同じく、本作もマルチエンディング方式となっており、すべてのエンディングを見るためにはメインシナリオを周回する必要がある。
2周目以降は後述する青年期(『NieR Gestalt』では後半)から開始されるが、一部クエストが少年期(『NieR Gestalt』では前半)でしかクリアできず、特定のエンディングの解放条件に全クエストの達成が含まれているため注意が必要。
『NieR Replicant / Gestalt』の登場人物・キャラクター
主人公(ニーア)
CV:岡本信彦(『NieR Replicant』 少年期)、遊佐浩二(『NieR Replicant』 青年期)、松田健一郎(『NieR Gestalt』)
本作は主人公の名前をプレイヤーが入力するため、正式名称は存在しない。作中でも他のキャラクターたちは主人公のことを「お前」「あなた」などの三人称で呼んでいる。
(関連作品や他作品とのコラボでも、ニーアという名前は使われていない)
「ニーア」というのはあくまで作品名であるが、ファンや開発陣は便宜上主人公のことを「ニーア」と呼ぶことが多い。
『NieR Replicant』
妹のヨナと二人で暮らす、純粋で正義感の強い少年。早くに両親を亡くし、幼いヨナと二人きりで生きてきたためか、ヨナのことを少々過保護とも思えるぐらい大切にしている。子供二人で生きていくため、村人から好意で頼まれる仕事をこなし、報酬をもらって生活している。また、村の管理者であるデボル・ポポルもよく兄妹に世話を焼いてくれている。
貧しい状況でありながらも常に笑顔を絶やさず、素直で面倒な仕事も快く引き受けることから、村人たちからはとても慕われ、信頼されている。
誕生日は6月6日。少年期では長い髪をきっちり結わえているが、これは過去に生活費を稼ぐために海岸の街の男に体を売ったことがあり、髪が首筋に触れるとその時のことを思い出してしまうため。
ヨナが魔王に攫われてからは徐々に荒んでいき、5年後の青年期では乱暴な言動が目立つようになり、笑顔を見せることもほとんどなくなった。しかし、根っこの部分は変わっていない様子で、カイネとエミールが村から追い出されようとしたときにはデボル・ポポルに強く反発した。
少年期、青年期ともにマモノに対しては容赦がなく、青年期では更に憎悪の対象となっている。
『NieR Gestalt』
妻に先立たれ、男手一つで娘のヨナを育てている。愛娘であるヨナを溺愛し、それはもはや過保護の領域。
誕生日は9月11日で『NieR Replicant』の主人公と異なるが、これは『NieR Replicant』の主人公の誕生日を9月11日に変更し忘れたため。
ちなみに、9月11日は同開発陣の過去作である『ドラッグオンドラグーン』の発売日でもある。
メインキャラクター
白の書(シロ)
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目次 - Contents
- 『NieR Replicant / Gestalt』の概要
- 『NieR Replicant / Gestalt』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 少年期(『NieR Gestalt』では前半)
- 主人公の村~石の神殿
- 崖の村 1
- 海岸の街
- ロボット山
- 崖の村 2
- 仮面の街~砂の神殿
- 神話の森
- 洋館
- 主人公の村~図書館
- 青年期(『NieR Gestalt』では後半)
- 主人公の村~洋館
- 図書館
- 石の神殿
- ロボット山
- 仮面の街
- 神話の森
- 崖の村
- 石の神殿~魔王の城
- エンディング
- Aエンディング
- Bエンディング
- Cエンディング
- Dエンディング
- 『NieR Replicant / Gestalt』のゲームシステム
- 『NieR Replicant / Gestalt』の登場人物・キャラクター
- 主人公(ニーア)
- メインキャラクター
- 白の書(シロ)
- カイネ
- エミール/実験兵器7号
- ヨナ
- サブキャラクター
- デボル・ポポル
- 仮面の王
- フィーア
- テュラン
- 魔王
- ゲシュタルト・ヨナ
- 黒の書
- ボスキャラクター
- ヘンゼル&グレーテル
- フック
- ゼペット
- シャハリヤール
- 巨大樹
- 深紅の書
- ジャック
- ハルア/実験体6号
- ウェンディ
- クレオ&P-33
- ロック
- グース
- 『NieR Replicant / Gestalt』のアイテム
- 素材
- 回復アイテム
- 釣り(魚)
- 栽培
- 地図
- だいじなもの
- 『NieR Replicant / Gestalt』の用語
- ゲシュタルト計画
- ゲシュタルト/マモノ
- レプリカント
- 黒文病
- 封印されし言葉
- 白塩化症候群
- レギオン
- 魔素
- 『NieR Replicant / Gestalt』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『NieR Replicant / Gestalt』の世界は、『ドラッグオンドラグーン』のEエンド後の世界
- エンディング後の世界で、人類は滅亡する