NieR Replicant / Gestalt(ニーア ゲシュタルト/レプリカント)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『NieR Replicant』(ニーア レプリカント)及び『NieR Gestalt』(ニーア ゲシュタルト)とは、スクウェア・エニックスより2010年4月22日に発売されたアクションRPGゲーム。
『NieR Replicant』はPlayStation 3専用ソフトとして、『NieR Gestalt』はXbox 360専用ソフトとして発売されている。
主な違いは対応ハードと、主人公の年齢とヨナとの関係性。
キャッチコピーは「一人のために、全てを滅ぼす」。

全てのマモノを統べる存在。
黒の書と行動を共にし、主人公も使えない魔法を操るなど、主人公以上に書の力を引き出している。
主人公の住む村に突如として現れ、ヨナを連れ去ってしまった。

その正体は、プロローグの2053年の東京に登場する少年で、主人公のゲシュタルトでもある。
両親を亡くし身寄りのなかった彼らは、難民たちに配られてた黒の書に触れた人が次々とゲシュタルト化し、やがて崩壊体となっていく様子を目の当たりにする。危険を感じた彼は、妹のヨナを連れてスーパーマーケットの廃墟に逃げ込むが追いつめられ、妹を守るための力を求めて黒の書に触れてしまう。しかし、彼は崩壊体にはならず、魔法を操り危機を脱する。これは、彼が黒の書と適合したオリジナル・ゲシュタルトであり、他のゲシュタルトたちの崩壊体化を食い止める魔素を持っていたためである。
ゲシュタルト計画の推進者たちは、彼よりも先に黒の書に触れてしまい、崩壊体になりかけていた妹を救うことを条件に、魔素を供給するよう要請。それを受け入れた彼は、1300年もの間、魔王と呼ばれながらゲシュタルトたちに魔素を供給し続けていた。
しかし、1300年経っても妹の崩壊体化を止める術がないことに激怒し、彼は妹を強制的に人間に戻そうと彼女のレプリカントを連れ去る。妹のレプリカントとゲシュタルトを融合させることには成功するが、その融合は完全ではなく、更に妹自身がレプリカントの願いを優先し、自ら日の光を浴びて消滅してしまう。激高した彼は主人公と激しい戦いを繰り広げるも、黒の書をも失い、生きる目的すら失ってしまった。そのまま主人公の手によってとどめを刺されるが、全てから解放された彼は真っ白な空間でヨナの魂と共に安らかに消滅した。

ゲシュタルト・ヨナ

CV:野中藍

魔王の妹。
2053年の東京で兄と共にスーパーマーケットの廃墟に隠れ住んでいたが、兄の力になりたい一心で黒の書に触れてしまい、崩壊体化が始まってしまう。
魔王はヨナを助けてもらうことを条件に魔素の供給に協力するが、実際は魔王の魔素供給システムが確立される前に崩壊体化が始まってしまった彼女を救う術は無く、冷凍睡眠でごまかされているにすぎなかった。

魔王によってレプリカントとの融合を果たしてもそれは変わらず、レプリカントのヨナが自分と同じく兄のことが大好きなのだと悟った彼女は、その願いを叶えるため、自ら日の光を浴びて消滅する道を選んだ。

尚、黒文病はゲシュタルト体が存在しないレプリカントに起こる病であったため、すでにゲシュタルトの崩壊体化が始まっていたヨナは必ず黒文病に罹る運命にあり、さらに最終決戦でゲシュタルト体が完全に消滅してしまったため今後ヨナの黒文病が治ることは無い。

黒の書

CV:立木文彦

白の書と対となる存在。海外版での名称はGrimoire Noir(グリモア・ノワール)
魔王と行動を共にしており、古の歌では病を振りまく存在として歌われていた。

自信過剰で傲慢な性格。白の書を格下扱いしているが、実際に白の書から封印されし言葉を奪い取るなど、白の書よりも強い力を持っている。しかし、最終決戦では主人公と白の書の絆の前に敗北する。

黒の書も白の書と同じく元は人間であり、白の書の元となった人間と共に殺し合いの場で最後まで生き残った人間だった。しかし、彼もまた奇妙な本に吸収され黒の書となる。

ボスキャラクター

ヘンゼル&グレーテル

ヘンゼル(左)とグレーテル(右)

石の神殿にて、白の書を守護するマモノ。その役目に誇りを感じており、一方では石の神殿に集まる不完全なマモノたちを見下すなど、プライドが高い。
主人公が初めて石の神殿を訪れた際に戦闘となり、ヘンゼルはその戦いで命を落とすが、グレーテルは生き残る。長く共に過ごしてきた相棒と、白の書を守るという役目を失い、無気力な日々を過ごすグレーテルを救ったのは、今まで自分たちが見下してきた不完全なマモノたちであった。彼らの優しさに触れたグレーテルは意識を改め、彼らを守ることを誓う。
7年後、再びやってきた主人公たちから仲間を守るため戦いを挑むグレーテルであったが、力及ばず敗北する。

フック

少年期(『NieR Gestalt』では前半)の崖の村で遭遇する、4足歩行の巨大なマモノ。カイネが祖母の仇として追っている。
複数のマモノの集合体で、合体する前から崩壊体であったが、合体したことにより完全に精神が崩壊している。
他者を踏みにじることに快感を覚えており、祖母の声を使ってカイネを誘惑する等、多少の知性は残っているようだが、誘惑に負けなかったカイネと主人公の前に敗れた。

ゼペット

少年期(『NieR Gestalt』では前半)のロボット山で戦った、大型のロボット。
ロボット山の防衛システムであり、かつては生産した武器や兵器の耐久テストを行うための機械だった。が、今では目の前に現れたものはなんでも耐久テストを行う暴走機械となってしまっている。

シャハリヤール

砂の神殿で、王の仮面を守護する存在。無数の箱のような物体で構成されており、組み方によってさまざまな形に変化する。箱単体でも行動可能。箱のデザインは『ドラッグオンドラグーン』に登場した敵「ガーゴイルキューブ」と同一のデザインである。
仮面の街では、前王が死ぬと王の仮面はシャハリヤールに返上され、シャハリヤールを倒した者が次代の王と認められる仕組みになっている。そのため、シャハリヤールは倒されても代替わりの際には必ず復活する。

巨大樹

奥にうっすらと見えているのが巨大樹

神話の森の中心にそびえたつ大樹。少年期(『NieR Gestalt』では前半)ではなぜか神話の森の住民たちに「死の夢」をみせていた。
その正体はゲシュタルト計画を管理する巨大なネットワークサーバーで、人々の記憶を集め、保管しておくためのものである。そして、担当地域のゲシュタルト計画が失敗したと判断された場合に、その地域を凍結するシステムも持ち合わせている。
そのシステムとは、ゲシュタルトたちをコールドスリープで眠らせた後、ロボット山の機械たちを使ってレプリカントを処分するというものである。凍結された地域は、別の地域で復活した人類が救助に来るのを待つことになる。

元はただのコンピューターであったが、長い年月を経て一部システムが自我を持ち、ゲシュタルト化してしまった。そのゲシュタルトは、青年期(『NieR Gestalt』では後半)で神話の森にやってきた主人公によって倒され消滅する。

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