NieR Replicant / Gestalt(ニーア ゲシュタルト/レプリカント)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『NieR Replicant』(ニーア レプリカント)及び『NieR Gestalt』(ニーア ゲシュタルト)とは、スクウェア・エニックスより2010年4月22日に発売されたアクションRPGゲーム。
『NieR Replicant』はPlayStation 3専用ソフトとして、『NieR Gestalt』はXbox 360専用ソフトとして発売されている。
主な違いは対応ハードと、主人公の年齢とヨナとの関係性。
キャッチコピーは「一人のために、全てを滅ぼす」。

砂の神殿で出会った仮面の街の王子

主人公の事情を知ったカイネは、「仮面の街」という国で黒文病の治療法が研究されているとの情報を話してくれる。手がかりを得られるかもしれないと、主人公たちは砂漠の奥地にある仮面の街へと向かうことに。

仮面の街は普段、街の者以外に門を開くことは無いのだが、カイネが門番に手を振ると、彼らは快く街への門を開いてくれた。カイネは昔この近くで狼から子供を助けたことがあるらしく、それ以外カイネは仮面の街を自由に出入りできるようになったらしい。カイネの助力で仮面の街に入ることができた主人公は、黒文病の情報を得ようと街を回るが、仮面の街の人たちの使う言葉は特殊で、何を言っているのかがわからない。
主人公たちが困っていると、一人の少女「フィーア」が現れる。フィーアは声が出せないのか、身振り手振りで主人公たちと会話をしてくれるようだった。
フィーアが街を案内してくれたおかげで、この街にあるたくさんの「掟」の存在を知った主人公。黒文病について、この国の王子に話を聞こうとするが、王子は今外部の人間と話ができない状態だという。仕方なく街を出ようとすると、兵士たちが慌てている声が聞こえてきた。なんでも、「砂の神殿」という場所で王子の行方が判らなくなったらしい。その神殿は王族以外の者が立ち入ることを掟で禁じられており、兵士たちは王子の捜索に行くことすらできない様子だった。すると、フィーアが掟を破ってでも王子を助けに行くと言い出す。フィーアの姿に心を動かされ、主人公たちは掟に縛られて身動きができない兵士たちの代わりに、自分たちが王子を助けに向かうことにした。

フィーアの道案内により砂の神殿にたどり着いた主人公たち。王子を探して神殿の中を進んでいくが、神殿の内部にも掟が課せられていた。各部屋に課せられた掟に従いながら探索を進めていると、一人の少年と出会う。この少年こそが、探していた仮面の街の王子であった。しかし、王子は会話の中でつい掟に背いてしまい、「シャハリヤール」によってどこかへと連れ去られてしまう。主人公たちは、再び王子を探す羽目になり、ついに神殿の最奥にたどり着く。そこでさらわれた王子を見つけた主人公は、王子を助け出すため「シャハリヤール」と闘うことに。
シャハリヤールを倒すと、解放された王子がなにかを見つける。それは、彼がずっと探していた「王家の仮面」だった。王子は、王が亡くなってからなにかと不安定であったこの国のために、王の証である仮面を探していたのだ。街に戻った王子がそのことを副官たちに伝えると、民のために行動を起こした王子のことを“王”と認めた。

封印されし言葉も手に入り、ひと段落ついたところで、主人公は王子に黒文病の治療法について尋ねる。しかし、黒文病の治療法はわからないままだった。やはり封印されし言葉を集める他ない、と結論付け、主人公は仮面の街を後にする。

神話の森

村長の夢に引きずり込まれてしまった主人公と白の書

主人公がポポルの元を訪ねると、ポポルは彼女の元に届いた奇妙な手紙を主人公に見せてくれる。その手紙は「神話の森」と言われる場所の村長から送られてきたものだったが、夢という文字がびっしりと書かれた不気味な内容であった。神話の森と夢というワードを聞いて、主人公は今朝に見た不思議な夢のことを思い出す。気になった主人公は、神話の森の様子を見に行くことに。

神話の森にやってきた主人公は、手紙の差出人である村長に話を聞く。しかし、村長との会話の最中に主人公と白の書は村長の夢の中へと引き込まれてしまう。それは、神話の森で広がっている、言葉を媒介に伝染する「死の夢」という奇妙な病であった。この病にかかると、目覚めることができず、永遠に夢を見続けるのだという。言葉に支配された夢の中で、どうにか目覚める方法を探す主人公と白の書。すると、夢の中の様々な者たちを通じて、いくつかの謎かけが提示される。全ての謎かけに正解した主人公は、夢の中の言葉に導かれるまま、村長と白の書と共に夢の中で眠りにつく。次に目が覚めた時、主人公たちは死の夢から解放されていた。
目覚めた村長は、村の守り神とされる巨木に、封印されし言葉が眠っていると伝えられていることを話してくれた。そうして、封印されし言葉を手に入れた主人公。無事に死の夢の謎も解かれ、神話の森も平和を取り戻すだろうと、主人公は神話の森を後にした。

洋館

エミールの初登場シーン

自宅に戻ると、ヨナは主人公にお願いがあるという。なんでも、ヨナは男の子の友達と手紙のやり取りをしているのだが、その男の子は病気で困っているらしく、主人公と白の書でその子の病気を治してほしい、ということだ。ヨナにボーイフレンドが居た事実に戸惑う主人公であったが、妹の頼みを断ることもできず、南平原にある洋館に住むという男の子を訪ねることに。

主人公たちが洋館を訪れると、執事という男性がひとり出迎えてくれる。館の一室に通されるが、ここで待つようにと言ったきり、執事が戻ってくる気配はない。めんどくさい、と言って長椅子に寝そべるカイネを置いて、主人公は館の中を見て回ることに。人気のない不気味な館を徘徊していると、主人公は包帯で目を覆った少年「エミール」と出会う。
エミールの目には人を石に変えてしまう力があり、そのために目隠しをして生活しているのだという。この少年がヨナの文通相手だと思った主人公だが、エミールは手紙のことは知らないらしく、なんだが話がかみ合わない。手紙の件は執事が知っているかもしれない、とエミールは主人公に執事の部屋へ行くことを勧めた。
エミールと共に、執事の部屋までやってきた主人公。手紙の件を尋ねると、あの手紙は執事がエミールの名を騙って出したものだという。元は主人公たちにエミールの目をなんとかしてもらいたいと思い、出した手紙だったのだが、勘違いをしたヨナが自分で返事を出してしまったらしい。
治療法があると思われる場所はマモノが発生してしまい、執事では近づくことさえできないとのことで、執事は改めて、エミールの目を治すため、館のどこかにある治療法をさがしてくれないか、と主人公に依頼する。主人公がその頼みを快く引き受けると、エミールも石化の力で主人公をサポートしてくれることになり、彼らは館の図書室へと向かった。
図書室には不気味な「深紅の書」が収められており、深紅の書は図書室にやってきた主人公たちに襲い掛かる。力を合わせて深紅の書を倒し、封印されし言葉を手に入れた主人公だったが、エミールの目を治す方法が記されたページは暗号化されていた。落胆しかける一同であったが、執事だけは希望を捨てず、どれだけ時間がかかっても暗号を解読することを決意した。
館を去る主人公たちを見送るエミールに、カイネは言葉をかける。
「この腕も、私も、まだ生きる意味があるように、おまえにも未来があるはずだ」
人から疎まれる力を持つ者同士、それでも生きようと、カイネとエミールは約束した。

主人公の村~図書館

魔王に連れ去られるヨナ

全ての封印されし言葉を集めた主人公。あとは「黒の書」を見つけるだけであったが、主人公の村に突如巨大なマモノ「ジャック」が襲来する。村を守るため、応戦する主人公たち。苦戦しながらも、なんとかジャックを無力化することに成功した彼らだったが、村人たちが避難している図書館からヨナの悲鳴が聞こえてくる。
急いで図書館に駆け込むと、そこはすでにマモノであふれかえっていた。異変を察知し、駆けつけてくれていたエミールと共にマモノを蹴散らす。だが、頭だけの姿となりながらも復活したジャックも現れ、主人公たちは徐々に追いつめられていった。
ジャックを倒しきることはできないと判断した一同は、ジャックを図書館の地下室に閉じ込め無力化することに。だが、カイネがジャックを地下室に追い込んだところで、地下室の鍵を持っていた主人公は背後から何者かの刃に貫かれてしまう。主人公を刺したのは、禍々しい翼を持ったマモノだった。他のマモノたちがそのマモノに跪く様子を見て、白の書はあのマモノこそがマモノたちの王「魔王」であると察する。そして、魔王の傍らに控える黒い本こそが、主人公が探していた「黒の書」であった。
黒の書は、白の書に本来の目的を思い出すようにと迫る。それは、世界にマモノを解き放つことだと黒の書は言った。しかし白の書は黒の書を拒み、主人公たちと共に闘うことを選ぶ。
そして、主人公と白の書は黒の書を追いつめるが、黒の書の一撃が主人公を貫き、倒れてしまう。その隙に、魔王と黒の書はヨナを連れ、どこかへと飛び去ってしまった。ヨナを追いかけたくても、主人公はもう動くことができない。カイネもまた、ジャックを閉じ込めた地下室の扉を抑えておくので精一杯だった。カイネはせめてジャックだけでも片付けようと、エミールに自分ごと扉を石化するように言う。エミールは拒むが、他に打つ手はないと言うカイネの覚悟を悟り、エミールは涙ながらに彼女を扉ごと石化させた。

青年期(『NieR Gestalt』では後半)

主人公の村~洋館

立派な青年へと成長した主人公

5年の月日が流れ、立派な青年へと成長した主人公。この数年でマモノの動きは活発になり、犠牲者は増え続ける一方だった。ヨナの行方も、魔王の足取りもつかめない状況が続く中、主人公はポポルに呼び出される。
ポポルの元へ行くと、彼女はエミールからの手紙を預かってくれていた。その手紙には、エミールが住む館の中で、カイネの石化解除につながる可能性のある記録が見つかったと書かれている。主人公はエミールを手伝いに、彼の住む洋館へと向かう。

洋館を尋ねると、エミールはこの館のどこかにある「計画室」に「全ての魔力をコントロールする方法」があると書かれた資料を見せてくれる。主人公たちはその計画室を探して、中庭に隠されていた入口から館の地下へ進んでいく。

封印された実験兵器6号

研究施設とおぼしき地下を進むにつれ、エミールは失っていたことすら忘れていた、過去の記憶を思い出していく。エミールはかつて、この研究施設で魔法実験により生み出された「実験兵器」だったのだ。そして、たどり着いた計画室には、最強の兵器である「実験体6号」が封印されていた。実験体6号は、エミールの双子の姉「ハルア」でもあり、制御不能の失敗作としてこの場所に封印されている。
「全ての魔力をコントロールする方法」が実験体6号の力であることに気づいたエミールは、その魔力を自分のものにするため、進んで彼女との融合を選んだ。エミールを取り込み、主人公たちに襲い掛かる実験体6号。主人公はエミールを救い出すために、実験体6号に剣を向ける。

石化をコントロールする手に入れたが、醜い姿となってしまったエミール

実験体6号を痛めつけると、中からエミールの声が聞こえてくる。それから無事、エミールは実験体6号の魔力をその身に宿すことができたが、その代償として骸骨の化け物のような、醜い姿に変わってしまっていた。こんなひどい姿では、もう主人公たちの元にはいられない、と嘆くエミール。しかし主人公は、どんな姿になろうともエミールの元から去るつもりはなかった。
主人公が受け入れてくれたことに安堵し、平静を取り戻すエミール。そして、手に入れた力でカイネの石化を解くため、皆は村の図書館へと向かった。

図書館

石化から解放されたカイネ

エミールの力で、無事にカイネの石化を解くことに成功した主人公たち。しかしそれは、カイネの石化によって小部屋に閉じ込められていたマモノ「ジャック」も同時に解き放たれることを意味していた。しかし、成長した主人公からすれば、もはやジャックなど強敵ではない。今度こそ、ジャックの息の根を止める主人公。

一方カイネは、長い眠りの中で過去の記憶を思い返していた。それは、大好きなおばあちゃんと過ごした日々の記憶であった。村人たちからの迫害を受ける彼女を、唯一守ってくれた強くて、優しいおばあちゃん。しかし、彼女は無残にも巨大なマモノ「フック」に殺され、カイネもまた重傷を負う。死の淵を彷徨うカイネの前に、マモノ「テュラン」が現れた。テュランはカイネの身体に取り付き、その身体を奪おうとする。テュランの力でカイネは一命を取り留めたが、身体を明け渡すことは良しとしなかった。カイネは祖母の仇を討つため、マモノの力を利用してでも生き延びるのだと言い、復讐に燃えるカイネを面白がるテュランは、カイネの身体に同居する代わりに力を貸すと約束する。

エミールの呼びかけに、目を覚ますカイネ。5年ぶりの再会であったが、カイネはどんな姿であっても「エミールはエミールだ」と言い、彼を受け入れる。それから、すっかり目線が高くなった主人公の成長に驚きつつも、カイネは再び主人公たちとともにヨナを探す旅に加わることとなった。

石の神殿

マモノ「グレーテル」

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