有頂天家族の聖地巡礼スポットまとめ

『有頂天家族』とは、森見登美彦によるファンタジー小説、およびそれを原作としたテレビアニメなどのメディアミックス作品。小説は2007年より刊行されており、テレビアニメは2013年に第1期が、2017年に第2期となる『有頂天家族2』が放送された。本作は、京都の下鴨神社で暮らすたぬきの下鴨一家の三男・下鴨矢三郎を主人公に、人間や天狗などが入り乱れる群像劇である。本作には京都にある名所が多数登場しており、聖地巡礼をするファンも多い。

『有頂天家族』の概要

『有頂天家族』とは、森見登美彦によるファンタジー小説、およびそれを原作としたテレビアニメなどのメディアミックス作品。原作は森見作品初の動物主人公の小説であり、全3巻を予定している。小説1巻は2007年より刊行されており、テレビアニメはP.A.WORKS制作により、2013年7月から9月にかけて第1期が、2017年4月から6月にかけて第2期となる『有頂天家族2』が放送された。また、2008年にラジオドラマ化、2013年には漫画化されており、2014年と2024年に二度舞台化している。

本作は、京都に暮らす狸の家族を描いている。下鴨神社で暮らすたぬきの下鴨一家の三男・下鴨矢三郎(しもがも やさぶろう)を主人公に、人間や天狗などが入り乱れる群像劇である。本作には京都にある名所が多数登場しており、聖地巡礼をするファンも多い。

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原作者・森見登美彦とは

森見登美彦は、奈良県生駒市出身の小説家。ペンネームは本名の姓「森見」に、この地にゆかりの深い登美長髄彦を合わせたものである。京都大学農学部生物機能科学学科応用生命科学コースを卒業、同大学院農学研究科修士課程修了。在学中は体育会のライフル射撃部に所属していた。
2003年、京都大学在学中に執筆した『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビューする。2006年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、本屋大賞(2位)などを受賞し注目を集め、国立国会図書館職員との兼業作家として執筆活動を続けていた。その後退職し、専業作家として活動している。

森見は京都大学に通っていたため、京都を舞台とした作品が多くある。独特の言い回しと幻想的な描写が特徴的な作風。代表作は『有頂天家族』『太陽の塔』『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』など。
『有頂天家族』と『四畳半神話大系』はテレビアニメ化、『夜は短し歩けよ乙女』は劇場アニメ化されている。

『有頂天家族』の聖地巡礼スポット

下鴨神社

下鴨家が暮らす下鴨神社は、正式名称を「賀茂御祖(かもみおや)神社」という。国内最古の神社のひとつであり、1994(平成6)年世界遺産に登録された。
下鴨神社では年間を通してさまざまな行事が行われており、夏の「下鴨納涼古本まつり」や「御手洗祭」は特に人気の高いイベントとなっている。作中では多くのシーンで下鴨神社が登場している。

六道珍皇寺

京阪「清水五条駅」から徒歩12分の距離にある六道珍皇寺。六道珍皇寺の庭には、下鴨家の次男・矢二郎(やじろう)が引きこもる井戸がある。長い間蛙に化けていたため狸に戻れなくなった矢二郎は、一人だけ家族から離れて井戸で暮らしているのだ。
この井戸は冥府通いの井戸と言われており、小野篁が冥土に通うために使ったという伝説が残っている。一般の拝観客は普段は直接見ることはできないが、本堂の格子窓から覗くことは可能。

南座

南座は京阪京都本線「祇園四条駅」近く、四条川端の交差点南東にある祇園のランドマーク的な劇場。矢三郎の師匠である天狗の赤玉先生が、一方的に恋心を抱いている弟子の弁天に会うために指定した場所がこの南座である。
軽やかに空を舞う弁天と、空を飛ぶことができなくなっている赤玉が必死に屋根にしがみつくシーンが切ない。

六角堂

四条烏丸交差点を北上、東側に少し入ったところにある寺院・六角堂。寺号は頂法寺(ちょうほうじ)だが、本堂の形が平面六角形であることから六角堂の愛称で呼ばれている。
聖徳太子によって創建された六角堂は、西国三十三所観音巡礼の札所となっており、親鸞が参籠したことでも知られている。
阪急や市営地下鉄でもアクセスしやすい立地にある。

「へそ石」と呼ばれる礎石は、作中で「へそ石様」という狸が長年化けているという設定になっている。

山とみ

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