サイコブレイク(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『サイコブレイク』とは、2014年にベセスダ・ソフトワークスから発売されたサバイバルホラーゲーム。バイオハザードの生みの親として著名な三上真司が指揮している。クリムゾンシティの刑事セバスチャンが大量殺人の通報を受け現場に向かうと、何者かに襲われ意識を失ってしまう。そこは目を覚ますとクリーチャーが跋扈する狂気の世界だった。血とクリーチャーに塗れた不気味な世界を彷徨い、セバスチャンはこの世界は何なのか探る。様々な武器とステージに設置されたトラップを駆使しパラメータを上げながら脱出を目指す。

『サイコブレイク』の概要

『サイコブレイク』とは2014年にTango Gameworksが開発、ベセスダ・ソフトワークスから発売されたサバイバルホラーゲーム。対応機種はPlayStation 3・Xbox 360・PlayStation 4・Xbox One・Windows。本編の他、DLCとして『ザ・アサインメント』、『ザ・コンセクエンス』、『ザ・エクセキューショナー』がある。続編の『サイコブレイク2』が2017年に発売された。監督はバイオハザードを世に送り出した三上真司。コンセプトアートはは中村育美が担当している。ゴアモードを搭載しており、18才以上であれば残酷な表現が増したバージョンで遊ぶことができる。
—あらすじ—
刑事セバスチャンは無線の指示により大量殺人があったというビーコン精神病院に向かう。病院に着くと謎の男の襲撃を受け、意識を失ってしまう。目を覚ましたセバスチャンは、悪夢と狂気の世界に迷い込んでいた。世界を生み出したのが誰なのか、目的は何なのか。セバスチャンは襲い来る敵と戦い、真相を探り悪夢の世界からの脱出を目指す。

『サイコブレイク』のあらすじ・ストーリー

チャプター1 An Emergency Call

ビーコン精神病院

クリムゾンシティの刑事であるセバスチャン・カステヤノスは、無線の指示を受け、相棒のジョセフ・オダ、後輩のジュリ・キッドマン(通称キッド)、巡査で運転手のオスカー・コネリーを伴い、ビーコン精神病院に向かう。道中、コネリーは大量殺人があったと聞いたと話す。ジョセフは同病院では過去に患者の失踪事件が何件かあったが、当時の事件は隠されており今回の通報と関係があるかは判らないと言う。セバスチャンは無線で現場の様子を訊こうとするが、通信はうまくいかずハウリングのような音が起き、キッド以外の3人が頭痛に襲われる。セバスチャンに「何か分かるか」と訊かれたキッドは「現場に入れば全て分かるわ」と答える。
到着した現場には既に何台かのパトカーが停車していたが、人影はなく、血痕も弾痕もなかった。セバスチャンとジョセフは状況確認の為、キッドマンを外に残し病院内へ入る。重々しい扉を開けると、受付は大量の血痕と死体が点在していた。生存者マルセロ・ヒメネスを発見し話を聞こうとするが、呆然とした様子で「まさかルヴィクが」と言って黙ってしまう。監視カメラで状況を確認していると、他の刑事たちが銃を撃っている様子が映る。刑事たちの間を瞬間移動するフードを被った人物が現れ、刑事たちは次々命を落とす。フードの人物がカメラを見上げ、セバスチャンと目が合った次の瞬間、その人物はセバスチャンの背後に現れ振り向いたセバスチャンを襲う。

追い掛けてくるサディスト

襲われ、意識を失ったセバスチャンが目を覚ますと、彼は逆さまに吊られていた。そこに鉄のヘッドギアを装着した体格のいい男、サディストが現れる。サディストはセバスチャンの隣にぶら下がっている人体を何度も刃物で執拗に刺し、引き摺って作業台へ向かう。セバスチャンは周りの死体に刺さっているナイフを入手し、脱出を図る。チェーンソーを携え追い掛けてくるサディストと設置されたトラップをかわし、セバスチャンは病院から脱出する。
病院の外に出ると、クリムゾンシティが崩壊を始めていた。地面が揺れ、ビルが崩落していく。呆然とするセバスチャンをコネリーが呼び、彼の運転する車両に乗り込む。車内にはキッド、ヒメネス、そしてヒメネスの患者であるレスリー・ウィザースがいた。ジョセフを待つ余裕はないと車を発進させたコネリーは崩壊していく街の中をなんとか進んでいく。ルームミラーで後部の確認をすると、一瞬フードの人物が見える。レスリーが「落ちる!」と騒ぎだし、運転席のコネリーを見ると皮膚から血の泡のようなものを出して意識を失っていた。車は速度を出したまま、寸断された道路から落下してしまう。

手記

道中見つける手記。物語に関わる情報が得られる。

「地下水路の古い手記」
脱出経路のヒントが書かれている。末尾にはRの書名。

「ボイラー室の手記」
STEMシステムと呼ばれる脳波同調実験の経過が記録されている。最初は順調に進んでいたように見えたが、被験者ではなく実験スタッフが体調不良を訴え倒れ始める。医師がSTEMシステムを遮断するも、被験者の脳波はホストと同調を続けている。スタッフたちは院外への脱出を図るが、なぜか外に出ることはできない。「彼が/あの男が現れた」という文で終わっている。

チャプター2 Remnants

ホーンテッドたち

セバスチャンは寝台に乗せられ手術台に運ばれる悪夢を見る。頭が2つついているクリーチャーに覆い被さられるところで、体を起こすと彼は見知らぬ病室に寝かされていた。部屋を出ると看護師タティアナ・グティエレスが現れる。街や他の人間状況を訊くが話が噛み合わない。タティアナは「こちらへどうぞ」と古めかしい椅子へとセバスチャンを案内する。「俺は気が狂っているのか?」と問うセバスチャンに、タティアナは「どうしてそう思うのかしら?」とはぐらかすようなことを言う。そのうち椅子が燃え始め、セバスチャンは目を覚ます。落下したあとの車は火災を起こしていたのだった。しかし周りには誰もいない。キッドたちを探す為、近くの農村を散策するがそこで目にしたのはホーンテッドという村人が異形へと変化したクリーチャーだった。かつての同僚コネリーもホーンテッドへ変化を遂げてしまう。襲われたセバスチャンはコネリーを撃つ。
道中でレスリーを発見する。レスリーはセバスチャンが近付くと「痛い」と言い、罠があることを教えてくれる。しかし意思の疎通はできず、セバスチャンが「病院に戻らないと」と言うと「病院!」と叫び何処かへ走り去ってしまう。
散策を続けて小屋に入ると、セバスチャンの手記を見つける。そこには刑事へと昇進できた喜びが綴られていた。壁に掛けられていた鏡が突如割れ、眩い光を放つ。眩しさに目を眇めるうちに、気付くとセバスチャンは悪夢の中で目覚めたタティアナのいる病院にいた。病院内を探索すると、殺人事件を報じる新聞と、レスリーの尋ね人の貼り紙を発見。再び鏡を見ると、もといた小屋に戻っていた。以降、セバスチャンは鏡を用いてタティアナのいる病院と元の場所とを行き来できるようになる。小屋を出て散策を続けるうち、彷徨う住民に会う。住民は「私はもうだめだ」と言うと、光を放った後有刺鉄線を体に巻き付けたホーンテッドと化してしまう。次々現れるホーンテッドとトラップをかいくぐり、セバスチャンはキッドたちの捜索を続ける。

手記

「湖畔集落の手記」
湖に灯台があることを訝しんでいる。灯台がいつからあったものなのか何も思い出せない。記憶が混濁している様子が窺える内容。

鏡を介したタティアナのいる病院(セーブルーム)への移動

受付に立つタティアナ

タティアナのいる病院では能力のアップグレードやセーブ、アイテムの交換などが行えるが同時に物語に関わるアーカイブが手に入る他、イベントも起きる。尋ね人の貼り紙、新聞記事、他の患者、タティアナとのやりとり、病院の様相などが物語の進行と関わりながら変化していく。

「セバスチャンの手記」
刑事に昇進できた喜びが綴られている。

「新聞」
湖畔の集落で変死体が発見されたことを報じている。住民が数名行方不明。
「新聞」
連続殺人犯が野放しとなっていることを報じている。いくつかの集落で行方不明者が出ている。

「尋ね人」
レスリー・ウィザース
ビーコン精神病院の患者。収容先の施錠された病室から姿を消していたことが分かる。

チャプター3 Claws of the Horde

探索するセバスチャン

大量のホーンテッドから逃げ延びたセバスチャンは集落に辿り着き、ヒメネスと再会。ヒメネスは患者のレスリーを追っていたが、先に逃げてしまったと言う。ヒメネスは集落の出入り口となるゲートをセバスチャンに見せる。ヒメネスはレスリーはその先に行ったが集落内はホーンテッドが闊歩しており、ゲートを開けに行くことができない。1人が囮になり、1人がゲートを開けようと作戦を語る。「拳銃を持っているのは君だ」と言い、ヒメネスは囮になる為に集落へ駆け出す。
集落中のホーンテッドを倒したセバスチャンの前に、病院で辛くも逃れることができたサディストが現れる。撃退すると、サディストが使用していたチェーンソーを使いゲートを開放。隠れていたヒメネスがセバスチャンに同行を頼み、2人は連れ立って集落の外に出る。

セーブルーム

「セバスチャンの手記」
刑事としてコンビを組むマイラ・ハンソンとの出会いが綴られている。異性として若干意識している。

「新聞」
相次ぐ連続殺人を報じている。犯人の手懸かりがなく捜査は難航している。

「尋ね人」
オスカー・コネリー
クリムゾン市警で巡査を務めていた。勤務中に消息を絶ったことが分かる。

テープ

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@nara577m3

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