オガミ婆(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ
オガミ婆(おがみばば)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。呪術を悪用し、世の理を乱す呪詛師という人間の一人である。
偽夏油/加茂憲倫/羂索に与する呪詛師であり、自身や他者を霊媒に死者を現世に降ろす「降霊術」の使い手。ひさし髪に着物、足元は足袋と少しだけ底の厚い草履を履いている。明治や大正を思わせる和装に身を包んでいるが、男性アイドルヲタクという意外な一面もある。渋谷事変で降霊させた伏黒甚爾/禪院甚爾が暴走し、殺された。
オガミ婆のプロフィール・人物像
性別:女
年齢:87歳
所属:偽夏油一派 / 男性アイドルグループファンクラブ
術式:降霊術
好きなもの:若い男
最速!キャラクター人気投票:未登場のため順位なし
第1回キャラクター人気投票:未登場のため順位なし
第2回キャラクター人気投票:第119位(1票 / 97,860票)
CV:アニメ未登場
オガミ婆(おがみばば)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。呪術を悪用し、世の理を乱す呪詛師という人間の一人である。
ひさし髪に着物、足元は足袋と少しだけ底の厚い草履と、明治や大正時代を思わせる和装に身を包んでいる。過去の回想で見せた約30年前の姿は上品なマダムの気品を漂わせていた。手には長い数珠を持っており、その呼び名の通り何かを常に拝んでいるように両手を合わせている。オガミ婆とは通り名であると思われるが、本名は不明。
87歳という老齢でありながら若い男性が好きであり、男性アイドル事務所のJr.ファンクラブにも入会している。推しである城山智一のグッズと思われる羽織を来て渋谷事変に参戦するなどしており、アイドルヲタク、ここに極まれりといったかんじである。
術式/生得術式「降霊術(こうれいじゅつ)」の使い手。この世を既に去った死者を、自身や他者を霊媒にしてこの世に呼び戻す術式である。術式の行使には降ろしたい人物の体の一部を体内に取り込む必要があり、また発動させるためには長い祝詞を読み上げる必要がある。その間完全に無防備になるというデメリットがあり、自身を守る護衛の人間をつけることが必須だ。降ろすことのできる情報は肉体と魂の二種類があるが、オガミ婆は魂が暴走する不測の事態を防ぐため、「降ろすのは肉体の情報のみ」と自身にルールを設けている。
呪術を悪用して金を得ていた過去がある。過去の回想では暗殺を生業しているような描写があり、そのターゲットに近づくために近親者を殺して「降霊術」で化けるなどをしていた。人を殺すために必要だからまた別の人を殺す。その相手がターゲットの子供であろうと容赦もなく、平然とした態度で殺人を繰り返していた様子がうかがえる。呪術師達が呪霊の相手で手一杯なのをいいことに自分の欲望のままに呪術を使い金を得る。同じく呪詛師である粟坂二良(あわさか じろう)はこれを「自由」と称していた。しかしその「自由」は呪術界のエリート家系・御三家の一つである五条家の当主にして、現代最強の呪術師と謳われる五条悟(ごじょう さとる)が生まれたことによって奪われることになり、晩年にして「自由」を奪われたとして五条悟を恨んでいた。
渋谷事変には孫と呼ばれる若い男性と共に参戦していた。この孫は血が繋がった孫ではなく、彼が幼いころどこかからか攫ってきて血縁を偽って育てた人物である。オガミ婆にはそういう孫が何人かいるということが『呪術廻戦 公式ファンブック』で語られている。孫本人がそのことを知っているのかなどは不明。オガミ婆の孫は術式「降霊術」の発動までの間オガミ婆を守ったり、「降霊術」の霊媒になったりと役目がある。
偽夏油(にせげとう)/加茂憲倫(かも のりとし)/羂索(けんじゃく)に協力することになった経緯は明かされていないが、五条悟を封印するために力を貸す。同じく偽夏油に与する呪詛師・粟坂二良との接点も不明であるが、その口ぶりから渋谷事変以前から知り合いだったことがうかがえる。共に五条悟に自由を奪われた間柄として、作中では「五条悟の被害者」としてセットで描かれることも多い。
渋谷事変では2級呪術師・猪野琢真(いの たくま)と戦闘。孫に伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)/禪院甚爾(ぜんいん とうじ)の肉体情報を降ろし、猪野との戦闘には勝利するが、特別な肉体を持っていた甚爾に孫の魂が負け、制御不能となる。「術師を殺せ」と甚爾に命令したがそれが仇になり、「テメェも術師だろ」と甚爾に殴り殺された。
オガミ婆の呪術・能力
術式:降霊術(こうれいじゅつ)
オガミ婆の術式/生得術式「降霊術(こうれいじゅつ)」。この世を去った死者の肉体や魂の情報を霊媒となる人間に降ろす術式である。死者を現世に呼び戻すという、いかにも呪術という術式。
降霊した人物の再現度はほぼ完璧であり、生前その人物が使用していた術式なども際限なく使用できる。しかし世の理を大きく外れる行為であるため、術式の発動まで時間がかかるなどデメリットも多い。
「死者」を降ろすので当然降ろしたい人物は死んでいる必要がある。そのため降ろしたい人物が生きている場合は、その人物を殺すという工程が発生する。また降ろしたい人物の体の一部が必要である。かなり昔に死んでいる人物を降ろしたい場合は、その人物の体の一部を手に入れるだけで一苦労だ。霊媒とする人物はオガミ婆自身の場合もあるし、他の人物の場合もある。いずれにせよ霊媒となる人物が降ろしたい人物の体の一部を取り込めば問題ない。本編では伏黒甚爾/禪院甚爾の情報を降ろすためにオガミ婆の孫が甚爾の遺骨が入ったカプセルを飲み込んでいる。
「降霊術」の最大のデメリットは、術式発動までの時間がかかるという点にある。降霊のためにはオガミ婆が祝詞を唱える必要があり、その間は完全に無防備になる。そのため発動準備の間自身を守る護衛の人間が必要不可欠だ。本編では術式発動までの間かなり長い間祝詞を唱えていたように見えるが、それは降霊したい人物が伏黒甚爾/禪院甚爾という特別な人間だったからなのか、誰を降霊させる場合でもそれほどの時間がかかるは不明である。またより出生時に近い名前を使うのが「降霊術」のセオリーであり、そのため甚爾は姓が変わる前の「禪院甚爾」という名で降霊された。
「降霊術」で降ろすことのできる情報は魂と肉体の二種類がある。どちらか一つを降ろすことも可能であり、両方の情報を降ろすことが可能であるような言い方をオガミ婆は本編でしている。しかしオガミ婆は不測の事態を防ぐために、「 " 魂 " の情報は降ろさん」と決めている。魂の情報というのは肉体の情報の遥か上位の存在であり、より実力者の魂を降ろすと、オガミ婆自身が制御できなくなるというリスクがある。本編では降霊させた甚爾の肉体が特別すぎたため、オガミ婆の孫の魂が負けるという異例の事態が発生。オガミ婆が御しれなくなった結果、術者であるオガミ婆自身が甚爾に殺されることになった。
オガミ婆の来歴・活躍
渋谷事変
2018年10月31日に渋谷駅周辺で大規模な呪術テロが発生した。これを渋谷事変という。呪詛師・偽夏油/加茂憲倫/羂索や彼と協力関係にある特級呪霊の集団が、現代最強の呪術師・五条悟を封印するために起こした。
渋谷駅周辺にはハロウィンを楽しむ多くの非術師でごった返していた。しかし渋谷駅周辺に突如「一般人のみが閉じ込められる " 帳 " 」が降ろされ、ある一定の場所から外に出られなくなった非術師達はパニックに陥る。そして非術師達は皆、「五条悟を連れて来い」と口々に言った。五条悟を知らないはずの非術師達の口から五条悟の名前が出たことから、ターゲットが五条悟であることは明白だったが、事態を円滑に、迅速に終結させるために、呪術界上層部は五条悟を単身渋谷駅地下に向かわせ事態平定を図った。
五条悟は渋谷駅地下でたくさんの非術師が見守る中、特級呪霊の漏瑚(じょうご)、花御(はなみ)、特級呪物「呪胎九相図(じゅたいくそうず)」の1番・脹相(ちょうそう)の受肉体と対峙する。戦闘を開始してから早々に花御を祓うことに成功した五条悟だったが、特級呪霊・真人(まひと)が自身の術式「無為転変(むいてんぺん)」で人間を異形に変えた改造人間を突如大量に渋谷駅地下鉄ホームに送り込む。さらに階上にいた非術師までもが地下鉄駅ホームに落とされ、場は混乱を極めた。
守る人間も殺される人間も増えていく混沌とした現場で、五条悟は一か八か0.2秒間だけ領域展開「無量空処(むりょうくうしょ)」を発動させた。五条の領域内に入ったものは人間、呪霊に関わらず、あらゆる生命活動に無限回の作業が強制される。その情報量の多さに対象者は動けなくなり、やがて死を迎える。しかしそれを0.2秒というごく僅かな時間に抑えたことで術式にかかった者達は放心状態になり、呆然と立ち尽くすだけに留まった。五条悟はその隙に人の間を縫って、299秒で約1,000体の改造人間の鏖殺に成功。しかし疲労した五条は突如その場に放り込まれた特級呪物「獄門疆」への反応が遅れ、偽夏油/加茂憲倫/羂索によって封印されてしまった。
初登場・第93話「渋谷事変11」
オガミ婆が登場したのは、原作漫画第93話「渋谷事変11」である。
五条悟が封印され、渋谷駅周辺の様子は一変する。それまでは非術師が「一般人のみが閉じ込められる " 帳 " 」に閉じ込められているだけであったが、突然真人が作った改造人間達が非術師達を襲い始めたのだ。主人公の虎杖悠仁は最初1級呪術師の冥冥(めいめい)やその実弟の憂憂(ういうい)と行動を共にしていたが、五条が封印されたことをミニメカ丸からいち早く仕入れることができたため、そのことを渋谷に来ている他の呪術師達に伝えるために別行動を取る。どうやって伝えるのが一番早いかを考えた結果、虎杖は渋谷のとあるビルの屋上へと上り、顔見知りの名を大声で呼んだ。「ナ ナ ミーーーーン!!!!ナナミンいるーーーー!??」。渋谷に来ていて、かつ虎杖と知り合い。加えて呪術師等級も高い人物と言えば、ただ一人。1級呪術師の七海建人(ななみ けんと)だ。虎杖は七海に向けて、「五条先生があっ 封印されたんだけどー!!!」と大声で叫ぶ。七海はその凶報を聞き、行動を共にしていた2級呪術師の猪野琢真と呪術高等専門学校(以下、呪術高専)1年生の伏黒恵(ふしぐろ めぐみ)を連れて虎杖と合流する。
虎杖の声は味方である七海に届いた。しかし同時に敵であるオガミ婆の耳にも届いたのだった。
「嘱託式」の " 帳 " をめぐって
七海と無事に合流することができた虎杖は、ミニメカ丸と共に現状を説明する。一人で日本を滅ぼすことができるほどの実力を持つ、逆に言えばそれほどの驚異に直面しても一人で対応が可能な、現代最強の呪術師・五条悟が封印されるということは、この国最大のピンチである。七海は五条奪還のために何かしらの要請を呪術界上層部にするために、一度 " 帳 " の外に出ることを決めた。そして気は進まないがその間に学生である虎杖や伏黒に働いてもらうことを覚悟する。二人の指揮を猪野に託し、七海は三人に今渋谷に降りている「術師を入れない " 帳 " 」を破壊するよう任務を言い渡した。
深く尊敬する七海にその場を任されたことに感動する猪野は、さっそく任務遂行のために動き出す。だが虎杖の渾身の一撃を喰らわせてもびくともしない " 帳 " を見て、早速頭を抱えた。 " 帳 " を張る術師というのは本来 " 帳 " の中にいるものであり、 " 帳 " の中に入れない限り破壊も何もできない。つまり完全に手詰まりの状態だ。そこで虎杖は明治神宮前駅で見た「嘱託式」の " 帳 " について猪野に話す。「嘱託式」の " 帳 " は普通の " 帳 " とは異なり、本来中にいるはずの術師が " 帳 " の外に出るというリスクを負うことによって強度を上げている。また " 帳 " の発動は術師本人が行うのではなく、結界術が書き込まれた楔に呪力を篭めれば誰でも発動させることができる。
それであれば " 帳 " の中に入らずとも、 " 帳 " を破壊することはできる。それに楔さえ破壊することができれば、発動させた術師の相手をせずとも " 帳 " は上がるのだ。一連の話を聞いた伏黒は、だったら呪詛師達は " 帳 " の強度を極限まで上げるために、「嘱託式」の " 帳 " の鍵になっている楔を渋谷の中でもかなり目立つ位置に置いているのでは、と仮説を立てるのだった。
伏黒の立てた仮説は結論から言って正しかった。
一番最初に降ろされ、一番外側の " 帳 " でもある「一般人のみが閉じ込められる " 帳 " 」が降りている渋谷駅周辺で最も目立つ場所は、高層ビルのSタワー(単行本ではCタワーに修正されている)である。その高層ビルの屋上ではオガミ婆やその孫、呪詛師の粟坂二良が、屋上に打ち込まれた「嘱託式」の " 帳 " の楔を守っていた。オガミ婆は正座をして静かに座っている。その側では粟坂とオガミ婆の孫が話をしていた。「術師は気付くかな」と屋上から渋谷の街を見下ろす粟坂は続けて、「この " 帳 " の中ではここが一番目立つよな?」と問う。オガミ婆の孫は、「多分ね」とそれに答える。そして「でも気付いたところでだよ」と続けた。オガミ婆達がいる高層ビルSタワーの下層階には、真人が作った改造人間が多数配置されている。屋上まで上ってくるには当然改造人間達と戦闘しなければならない。オガミ婆の孫の言葉は、だから気付いても屋上まで上がってくるのは大変だし、無理だろうという意味であった。
しかしその時突然屋上に巨大な怪鳥が現れる。伏黒の術式「十種影法術」の式神・鵺(ぬえ)だ。人を二人乗せても充分な飛行能力を発揮できる鵺に乗り、猪野と虎杖が下層階をすっ飛ばして屋上にやってきたのだ。虎杖は一つ上の先輩、呪術高専2年生の禪院真希(ぜんいん まき)に仕込まれたワイヤー術を用いて、オガミ婆達呪詛師の動きを封じる。そして猪野はその隙に屋上に打ち込まれた「嘱託式」の " 帳 " に駆け寄った。この " 帳 " は楔さえ壊すことができれば上がる。ならば守っている呪詛師の相手なんてしているだけ時間の無駄だ。
猪野は楔を一本破壊したが、その一本の周りには二つ穴が空いており、猪野が破壊したものと合わせて全部で三本の楔がそこにあったことを告げている。猪野が残りの二本を探そうと辺りを見回すと、それらが粟坂の手にあるのを見つけた。粟坂は虎杖達に急襲された時に咄嗟に楔を二本抜いて持ち去ったのだ。粟坂はそのまま虎杖のワイヤーに絡め取られ、地上へと引きずり降ろされる。その場に残されたのはオガミ婆、オガミ婆の孫、猪野の三人だった。
伏黒甚爾/禪院甚爾を降霊
高層ビルSタワーの屋上でオガミ婆達と猪野の戦闘が始まった。猪野は七海に任された虎杖・伏黒という後輩達も気になるし、何より " 帳 " を早々に破壊する必要があるため、すぐさま自身の術式を発動させる。
猪野の術式は「降霊術・来訪瑞獣(こうれいじゅつ・らいほうずいじゅう)」。覆面で顔を隠すことで自身の体に四種類の瑞獣(霊獣)を降ろすことのできる「降霊術」の一種だ。対してオガミ婆も何やら怪しげな祝詞を唱え始める。名前の通り拝むように数珠を持った両手を合わせてブツブツブツブツと。その姿はどこからどう見ても隙だらけだ。猪野は好機とばかりに術式「降霊術・来訪瑞獣」の一番・獬豸(かいち)を発動させてオガミ婆に攻撃を仕掛ける。しかしそれはオガミ婆の孫によって防がれた。オガミ婆の孫は祝詞を唱え続けるオガミ婆を抱えて屋上の中を逃げ回る。そしてそれを追尾機能を持った猪野の獬豸(かいち)が追いかけ続けた。
その後も猪野とオガミ婆の孫の攻防は続く。オガミ婆の孫はお世辞にも強いとは言えない。しかし身を挺してオガミ婆を何が何でも守ろうとする。猪野はその姿を見て何かよくないことがありそうだと感じ、急いで決着をつけようとした。その時だった。オガミ婆の纏う雰囲気が大きく変貌を遂げる。オガミ婆は孫に「もうええぞ」と合図を送ると、孫はそれに答えて「わかってるよ、婆ちゃん」と言い、何かを口に含んで嚥下した。
「禪院甚爾」
オガミ婆がその名を唱えた瞬間、オガミ婆の孫の動きが変わる。ザワザワと音を立てて変貌するオガミ婆の孫の顔は、かつて「術師殺し」の異名で名を馳せていた伏黒甚爾/禪院甚爾の顔になっていた。
晩年にして奪われた自由
粟坂が虎杖達と地上で交戦している最中、突然過去の回想が入る。それはオガミ婆や粟坂が自由に生きていた時代の話であった。
オガミ婆は自身の術式「降霊術」を悪用して、人を殺すなどをして金を得ていた。オガミ婆のような老齢の、しかも女性の呪詛師は、素の力では若い男性などには敵わない。だからオガミ婆は「降霊術」を使ってそのターゲットの近親者に化け、ターゲットに近づき確実に急所を突いて息の根を止めていた。オガミ婆の「降霊術」は死者を降霊させる術であるため、化けたい人間が生きていれば当然殺す必要がある。その化けたい相手が女、子供でもあってもオガミ婆は容赦しない。顔色一つ変えずに殺し、その人間に化けまた人を殺した。自身が自由に生きるため、人の命を平気で奪ってきたのだ。
しかしそれは1989年12月7日。御三家の一つ、五条家に一人の赤ん坊が生まれたことにより終わりを告げる。誕生した赤ん坊は、後に現代最強の呪術師として名を馳せる五条悟、その人であった。五条家の特異体質「六眼(りくがん)」を持って生まれた五条悟は、幼くしてトータル億を超える賞金が賭けられることになる。そしてその賞金は早いもの勝ちであった。一番最初に五条悟を殺せばその大金は自分のものになる。そのあまりの金額にオガミ婆の口元は自然と緩んだ。
オガミ婆は偵察がてら五条悟の様子を見に行く。喫茶店の窓際の席に座りコーヒーを片手に窓から五条悟の様子を見る。それだけのはずだった。だがオガミ婆は逆に五条悟から見られていた。五条悟はオガミ婆が自分を見ていることに気がついていたのだ。まだ幼い子供だった五条悟に睨まれただけで、手がガタガタと大きく震え、コーヒーがテーブルへと溢れていく。オガミ婆は五条悟に恐怖した。五条悟という化け物が生まれてしまったことで、自分はもう今までのように自由に生きられない。生きていけない。目をつけられれば五条悟に殺されてしまう。
オガミ婆は還暦の手前、晩年にして自由を奪われたのだった。
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呪術廻戦の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ
『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、日本の漫画家・芥見下々の描くダークファンタジーバトル漫画。2018年に『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始された。”呪い”というネガティブでディープなテーマを持ちながら、王道である熱いバトルや個性豊かなキャラクターなどが支持を得て人気を集めている。緻密に練り上げられたストーリーには伏線や謎が散りばめられており、作中で既に回収された伏線もあるが、未だ謎として残っているものも多々ある。
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呪術廻戦の衝撃的な死を遂げたキャラクターまとめ
人を呪う術と、それを用いて戦い人々を描いた『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)には、「人を呪わば穴2つ」という言葉を体現したかのごとく衝撃的な死を遂げるキャラクターが多数登場する。 呪霊に騙され、弄ばれるようにして殺害された吉野順平。主人公虎杖悠仁に後を託し、その目の前で散った七海建人。生きる希望を手に入れた直後に射殺された天内理子。最強最悪の呪霊両面宿儺に挑んで敗死した漏瑚。ここでは、『呪術廻戦』において衝撃的な死を遂げたキャラクターを紹介する。
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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 伏黒甚爾(禪院甚爾)」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「五条悟 vs. 伏黒甚爾(禪院甚爾)」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公の師である五条の学生時代が舞台となる『懐玉・玉折編』のメインエピソードである。 高校生にして最強クラスの呪術師である五条は、星漿体と呼ばれる特殊な定めを背負った少女天内理子の護衛を命じられる。一方、呪術師殺しとして名を馳せる甚爾は理子の暗殺を依頼され、その護衛である五条を排除するべく十全に策を練っていく。消耗した五条に、準備万端整えた甚爾が襲い掛かる。
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呪術廻戦名勝負「両面宿儺 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「両面宿儺 vs. 漏瑚」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公虎杖悠仁の内に潜む“最強最悪の呪霊”両面宿儺と、虎杖の師を封じた自然呪霊一味の中心人物である漏瑚の対決で、いわゆる「敵 vs. 敵」の構図となった。 漏瑚たちによる五条の封印と、その奪還を目指す術師たちの抗争である「渋谷事変」の最中、“最強最悪の呪霊”宿儺が覚醒。宿儺が漏瑚に「一撃入れられれば仲間になる」と提案し、漏瑚がこれを受け入れたことで、両者は華々しく激突する。
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呪術廻戦名勝負「両面宿儺 vs. 八握剣異戒神将魔虚羅」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「両面宿儺 vs. 八握剣異戒神将魔虚羅」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公虎杖悠仁の内に潜む“最強最悪の呪霊”両面宿儺と、歴代の術師の誰もが調伏に失敗した最強の式神魔虚羅が、すさまじい力をぶつけ合う壮絶な内容となった。 渋谷事変と呼ばれる人と呪霊の抗争の中、“最強最悪の呪霊”たる両面宿儺は一時の自由を得る。この時、人間の術師である伏黒恵は追い詰められた末に魔虚羅を召喚。魔虚羅の暴走による相打ちを狙うも、ここに宿儺が駆け付ける。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁 vs. 脹相」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁 vs. 脹相」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語中盤の大きな山場である渋谷事変で描かれたもので、両者の一進一退の激しい攻防と予想だにしない結末で話題となった。 恩師でもある“最強の術師”五条悟が封印されたことを知った虎杖は、彼を救うため仲間たちと共に呪霊が待ち構える渋谷の結界内部に突入。脹相はその虎杖を“弟たちの仇”と付け狙い、仲間とはぐれた彼を襲撃。互いに技と力を尽くした末に、脹相は自分と虎杖の縁に気付いて混乱する。
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呪術廻戦名勝負「伏黒恵・禪院真希・七海建人・禪院直毘人 vs. 陀艮・漏瑚 vs. 伏黒甚爾」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「伏黒恵・禪院真希・七海建人・禪院直毘人 vs. 陀艮・漏瑚 vs. 伏黒甚爾」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語中盤の大きな山場である渋谷事変で描かれたもので、目まぐるしく優劣が引っ繰り返る展開と乱入に次ぐ乱入で手に汗握る内容となった。 師でもある“最強の術師”五条悟が封印されたことを知った伏黒は、彼を救うため仲間たちと共に呪霊が待ち構える渋谷の結界に突入。強大な呪霊である陀艮に苦戦する真希たちを援護するも、予想外の新手が現れる。
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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚・花御・真人・脹相・羂索」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「五条悟 vs. 漏瑚・花御・真人・脹相・羂索」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。最強の名をほしいままにする男に、これまで主人公を苦しめてきた強敵たちが団結して挑むというもので、物語中盤の山場である渋谷事変の大きなきっかけとなった。 渋谷駅一帯が結界に覆われ、内部の一般人が脱出できない状況となる。相手側の要求もあり、“最強の術師”五条がこの状況を打破すべく出撃するが、犯人の自然呪霊たちは彼を封じる必勝の策を用意していた。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・釘崎野薔薇・東堂葵 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・釘崎野薔薇・東堂葵 vs. 真人」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語中盤の山場である「渋谷事変」を彩る、最後にして壮絶な対決となった。 “最強の術師”五条悟の封印を巡り、渋谷駅一帯は人間の術師と呪霊たちの戦場と化していた。呪霊の真人は、挑発を兼ねて虎杖の目の前で彼の尊敬する術師を殺害。さらに仲間を惨殺されたことで、虎杖はついに心折れるも、彼を救うべくさらなる増援が到着する。虎杖と真人の因縁に、決着の時が近づいていた。
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呪術廻戦名勝負「髙羽史彦 vs. 羂索」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「髙羽史彦 vs. 羂索」とは、呪い呪われつつ悪を討つ呪術師たちの活躍を描く芥見下々の漫画『呪術廻戦』で行われた戦いの1つ。「おもしろい」と感じたことを実現する超人と、己の好奇心のために日本を滅ぼそうとする魔人による異色の対決である。 新宿で現代の術師たちが史上最強の呪霊両面宿儺と死闘を繰り広げていた頃、羂索は岩手で「日本人全てを使った呪霊」を生み出す準備を進めていた。自分を倒しに現れた髙羽を「取るに足らない雑魚」と断じる羂索だったが、あまりに異質な彼の術式にがぜん興味を掻き立てられる。
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呪術廻戦名勝負「乙骨憂太 vs. 夏油傑」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「乙骨憂太 vs. 夏油傑」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。同作最後の戦いであり、『呪術廻戦』本編にも大きな影響を与えている。 強大な怨霊と化した幼馴染の祈本里香に呪われた乙骨は、東京都立呪術高等専門学校に入学して里香を御する術を学び始める。呪術師の楽園を作ることを目論む夏油は、里香を自身の使い魔とするため乙骨の抹殺を画策。幼馴染への愛と呪術師の未来を懸けて、両者は激突する。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公である虎杖、ベテラン術師である七海の両名と凶悪な呪霊である真人との間に最初の因縁が生まれた戦いである。 映画館で呪霊による死者が発生し、虎杖は七海と共にこの調査に赴く。その犯人は真人という強大な呪霊で、なぜか吉野順平という学生と行動を共にしていた。真人を追う七海から順平のことを調べるよう命じられた虎杖は、彼に接触して次第に友人になっていく。
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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「五条悟 vs. 漏瑚」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。漏瑚の高い実力と、それを遥かに上回る五条の恐るべき強さが明らかになった戦いである。 人類殲滅を掲げる自然呪霊の1員たる漏瑚は、協力者である羂索の誘いに乗って“最強の術師”の異名を持つ五条悟を自ら討ち取ろうとする。五条はこれを迎え撃ち、そのすさまじい力を見た上で「弱い」と断言。わざわざ教え子の虎杖悠仁を連れ出して見学させつつ、漏瑚に圧倒的な実力の差を見せつける。
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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「五条悟 vs. ミゲル」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。ぽっと出の外人キャラクターが“最強の術師”を相手にひたすら圧倒されて振り回されるという内容だが、五条の恐るべき実力が明らかになるに従い注目度が劇的に上がっていった。 「術師の楽園を作る」と語る夏油傑を気に入ったミゲルは、彼のために教え子たちの下へと急ぐ五条の足止めを買って出る。“最強の術師”を相手に、ミゲルの決死の奮闘が始まる。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。
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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。
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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ
『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。
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呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ
禪院家(ぜんいんけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。術式至上主義であり、術式を持たない者は血族であっても落伍者として蔑まれる。また男尊女卑の思想も強く残っており、長く続くがゆえに古き因習に囚われている。 『呪術廻戦』では禪院家出身のキャラクターが多く登場するが、人間性を疑いたくなるような人物も多く、読者の中では「禪院家は『クズ』の集団」という認知が進んでいる。
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目次 - Contents
- オガミ婆のプロフィール・人物像
- オガミ婆の呪術・能力
- 術式:降霊術(こうれいじゅつ)
- オガミ婆の来歴・活躍
- 渋谷事変
- 初登場・第93話「渋谷事変11」
- 「嘱託式」の " 帳 " をめぐって
- 伏黒甚爾/禪院甚爾を降霊
- 晩年にして奪われた自由
- 伏黒甚爾/禪院甚爾の暴走
- オガミ婆の関連人物・キャラクター
- オガミ婆の孫(おがみばばのまご)
- 粟坂二良(あわさか じろう)
- 五条悟(ごじょう さとる)
- 伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)/禪院甚爾(ぜんいん とうじ)
- オガミ婆の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「殺した。降ろして化けるのに死体がいるから」
- オガミ婆の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 87歳という老齢でありながら現役アイドルヲタク