【雪の女王】ジブリと縁のあるロシア名作アニメーション5選【チェブラーシカ】

ロシアのアニメ作品と聞くと、日本人でもすぐに思い付くのは『チェブラーシカ』ですよね。実はこれ以外にも、ロシアには素晴らしい名作アニメがたくさん存在しています。その中には、あのスタジオジブリにも大きな影響を与えたものも。この記事では、そんな「ジブリと縁のあるロシアの名作アニメ」を5つ紹介しています。

高畑勲「少年のときめく心を写し出しているかのようなおぼろな外界、少年の目に映った女性たちの鮮やかでありながら切れ切れの印象、揺れ動く少年心理で色染められたそのきわめて主観的な夢想や幻覚、はては少年の受けた精神的衝撃の強烈さ。」

出典: www.ghibli-museum.jp

出典: www.taringa.net

まさに“油絵が動く”その映像は、あまりにも美しい。

www.ghibli-museum.jp

作家:アレクサンドル・ペトロフ

1957年7月17日、ロシア、プリスタチャ生まれ。
ユーリー・ノルシュテインに師事した後、「雌牛」(89)を発表。90年オスカー賞ノミネート、第3回広島国際アニメーションフェスティバルグランプリのほか、パルナブルガリア、オタワアニメーションフェスティバル、ベルリン映画祭で受賞するなど、国際的な評価を得る。続く「おかしな人間の夢」(92)「マーメイド」(97)で数々の賞を受賞&オスカーノミネート。そして「老人と海」(99)で、2000年の短編アニメーション部門でオスカー賞を初受賞する。

作品はすべてガラス絵の技法によるもので、その技術力と作品性の高さにより、世界中からの注目を浴びている。

凄い技法…アレクサンドル・ペトロフ氏のアニメーション制作

ペトロフ監督が絵を描くのは、撮影台に置かれ、下から白いフィルターを通した光を当てて白いキャンバスのようになったガラス板です。そこへ監督は指を使って絵を描きます。

出典: www.ghibli-museum.jp

筆や布も使うときもありますが、基本的に指先でガラスをなでるようにキャラクターや風景を描いていくのです。

この技法は、ガラス絵手法と呼ばれ、透明のアクリル板に油絵具で直接絵を描き、変化する部分を消したり付け足したりして、動く映像を完成させていくというもの。アニメーションにも様々な方法や表現がある中で、膨大な時間と手間のかかるのがこの技法。

出典: www.ghibli-museum.jp

いわゆるセルアニメーションとはまったく異なったこの表現方法が、作品に見応えのある迫力をもたらしている。

Animation by Aleksandr Petrov

アレクサンドル・ペトロフ氏の作品を紹介した動画。
アカデミー賞短編アニメーション部門賞を獲得した前作『老人と海』と『春のめざめ』を併せたものとなっている。

高畑勲「世界には、短編・長編を問わず、日本にはない種類の素晴らしいアニメーション作品がいくつもあります。にもかかわらず、一部の熱心なファン以外、そういう作品に接する機会は残念ながら非常に少ない。「アニメ大国」であるがゆえにかえってそうなのです。」

出典: www.ghibli-museum.jp

例えば、現在公開されている『かぐや姫の物語』の場合、フレデリック・バック(カナダ在住のフランス人)の作品からの影響も強いそうです。

【作品リンク】

www.cheb-project.com

www.ghibli-museum.jp

【関連まとめ】

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