【雪の女王】ジブリと縁のあるロシア名作アニメーション5選【チェブラーシカ】

ロシアのアニメ作品と聞くと、日本人でもすぐに思い付くのは『チェブラーシカ』ですよね。実はこれ以外にも、ロシアには素晴らしい名作アニメがたくさん存在しています。その中には、あのスタジオジブリにも大きな影響を与えたものも。この記事では、そんな「ジブリと縁のあるロシアの名作アニメ」を5つ紹介しています。

宮崎駿、高畑勲に多大な影響を与えた『雪の女王』などが並ぶ、ロシア・アニメーションの世界!

二人に多大な影響を与えた『雪の女王』

高畑監督や宮崎監督は、若き日に、ディズニーを始めとする海外の先駆者たちのアニメーションを学びつつ、当時のソ連のアニメーションから大きな影響を受けた。

出典: www.ghibli-museum.jp

そこには商業主義では不可能な、作り手たちの崇高な志が垣間見られたからだと思う。

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ロシア・アニメから感じるのは、その独特の哀愁。かわいいキャラクターが登場するアニメであっても、日本のアニメのような明るさや、賑やかさは感じられません。

出典: www.cinra.net

チェブラーシカでさえ大人が観れば、人間の孤独や悲しみについてのメッセージをストーリーのあちこちに感じることができるのです。それが、精神性を重視するロシアらしい文化であり、私たちの心に深く、いつまでも残ってゆく理由なのかもしれません。

チェブラーシカ

常にどこか寂しげなチェブラーシカ

【ロシア・アニメーションの傑作5作品を紹介】①雪の女王

若き日の宮崎駿監督にも影響を与え、アニメーターを志すきっかけとなったレフ・アタマーノフ監督の『雪の女王』

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「『雪の女王』との出会いがなかったら、その後の宮崎駿はなかったかもしれません。」

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雪の女王

ロシアのアニメーションは、1950年代後半になり、独裁体制をしいていたスターリンの死後、雪解けの時代といわれた頃から、ソ連の世情に合わせた作品が登場し、それまでタブーであった民衆側の心情が作品に反映されるようになってくる。その代表作が「雪の女王」である。

宮崎駿が「ぼくにとっては、運命の映画であり大好きな映画なんです。」

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登場人物:ゲルダ

カイを一途に想う少女。連れ去られたカイを探して旅に出る。

カイ

ゲルダの幼なじみ。氷のかけらが目と心に刺さり、冷たい心に変わってしまう。

雪の女王

冬の世界を支配する女王。北の国の氷の宮殿に住んでいる。

この作品は、生命力の塊である少女ゲルダが靴も何も脱ぎ捨てて、死の国から大好きなカイを連れ戻すというお話なのです。雪の女王が支配する死の世界から無事カイを取り戻すのは、熱い想い、生命の力が死に打ち勝つ奇跡の瞬間です。

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宮崎監督は、『雪の女王』が生命の根源的なテーマを内包していることを、一瞬で嗅ぎ取りました。だから、心打たれ、今なお大好きな作品だと公言してはばからないのです。

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監督:レフ・アタマーノフ

レフ・アタマーノフ(1905~81)は、「せむしの仔馬」のI・イワノフ=ワノらとともにソビエト・アニメの基礎を築いた巨匠。アルメニア出身で、初め俳優を志すが、31年にアニメの監督としてデビュー。代表作は50年代に発表した一連の童話アニメで、中でもインドの伝説をモチーフにした「黄金のかもしか」(54、カンヌ映画祭特別賞他)と「雪の女王」は、このジャンルの作品作法の手本となった。

②チェブラーシカ

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チェブラーシカ

1960年代以降のロシア・アニメーションは、アニメーションが子どもの情操教育に適しているとの考えから国家の資金で量産された。そして、国営スタジオに集うアニメーターの中から、すぐれたクリエーターが次々登場した。チェブラーシカのカチャーノフ監督や、ジブリと親交が深いノルシュテイン監督もこうした環境から生まれた。

『チェブラーシカ』はロシアを代表するキャラクターで、抜群の知名度を誇るアニメーション。

出典: animeanime.jp

チェブラーシカはロシアだけでなく、多くの国で愛されている。
日本ではとくにそれが顕著だ。

出典: roshianow.jp

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