【和服の女】恐怖の都市伝説まとめ!背筋が凍る怖い話が満載【田舎の神社】

怖いと有名な都市伝説をまとめました。「和服の女」や「田舎の神社」など、身近にありそうな恐怖を綴ったものを掲載。背筋が凍るような都市伝説の数々を紹介していきます。

この話は去年の3月、高校を卒業して進学で一人暮らしを始める少し前に起きた出来事。
もうぽつぽつと友人たちも地元から出て行き始め一人暮らしをはじめている
やつもいたのだが、ある日俺はなんとなくそのうちの1人のアパートへ遊びに行く事に
して高速バスで向かう事にした。
確か幹線道路沿いにある高速バス乗り場についたのは午後6時頃、既に辺りは
真っ暗で人気もなく閑散としていたのを覚えている。

平日の夜という事もありバス乗り場にはバスを待つひとは誰もいない。
扉を開けて中に入ると3~4人が座れるベンチがあるだけなのだが、そのベンチ
の上に少し大きめの段ボール箱が置いてあるのが目に付いた。
大きさはフルフェイスのヘルメットが1つギリギリ入るくらいの大きさ、角が擦れ
結構小汚い。

俺はそれをとくに気にする事もなく一瞥すると、足元に荷物を置いて箱とは少し距離を
はなしてベンチに座り、なんとなくチケットに書かれているバスの出発時刻と
携帯の時計を見比べ「バスがくるまであと15分くらいかな?」などと考えていた。
するとそのダンボール箱の中からガサッと何かが動くような音がした。
「ん?」と思いながら箱のほうを見たのだが、特に変化はない。

「気のせいかな?」などと考えながら目をそらすと、今度は箱からはっきりと
女の人の声で「ねえ」と聞こえてきた。
当然の事だがこのサイズの箱に人が入れるわけが無い。
ぎょっとして逃げ腰になりながら箱を凝視していると、今度は「こんばんは、どちらま
で行かれるんですか?」と話しかけられた。

流石に一瞬動揺したがすぐに俺は思った。
「あーこれ箱の中にスピーカーか何か入っていて、誰かがイタズラしているんだな」と。
そこで、暇だし釣られてやるかと「こんばんは、一応終点の○○まで行く予定です」
と答えた。
すると箱がまたガサッと小さく鳴り「そうなんですか、偶然ですね、私も同じなんです」
「実は悪い人に捕まってこの箱に入れられて困っていたんですよ、ははは」と返してきた。

俺は「なるほど、殺されて首だけ中に入れられたとかそういう設定かw」と内心ほくそ
えみながら、じゃあ話に乗ってやるかと「そうなんですか、大変ですね、じゃあバスが来た
ら中に運んであげますよ」と答えると、箱のほうも「助かります、お願いしますね、ふふ」と
にこやかに返してきた。

そんな感じで暫らくにこやかに箱と会話をしていると、急に箱がゴホゴホと咳き込み始
めた。
そしてバス乗り場の小屋中に何かの腐ったようなそんな異臭が漂い出し、更に
箱の底の方から何か黒っぽい液体が染み出してきてベンチと床にぽたぽたと垂れ
出してきた。
咳きはどんどん激しくなっていき、液体もそれにつれてどんどん流れ出てくる。
ドン引きして「イタズラとはいえ流石にこれがやりすぎだろ、気色悪い」と感じた俺は、ここまで
来ると悪趣味すぎて付き合いきれんと、箱に向かって「悪ふざけ過ぎだ、キメーよ!」と
一瞥しながら言い、臭いに耐え切れなくなって荷物を持ち外に出ようと立ち上がった。

すると、箱が急に怒りだし「ふざけてねーよ!逃げんな!もって行くって約束しただろ!」
と怒鳴り出した。
それを無視してドアに手をかけたとき、後ろから俺の服を誰かが掴んだ。
バスを待っていたのは俺だけ、後ろには悪趣味なやつが仕掛けたいたずらの箱し
かないはず、いや、まさか…と思いながら俺が振り向くとそこには信じられない光景
があった。

どう見ても人が入れるサイズではない段ボール箱から、人の手が伸び俺の服を
掴んでいる。
そして一瞬箱の「中身」と目があった。
理由は解らないが、実はそこから暫らくの記憶がない。

気が付くと俺はバスに乗っていた。
例の段ボール箱を両手で抱えて。
不思議な事にあれだけぼたぼたと流れていた腐臭のする液体は何事もなかった
かのようになくなり、臭いどころか液体の流れ出た後すらなかった。

実は、期待していた人には申し訳ないけれど、これ以上おかしな事は起きていない。
強いて言えば携帯で友人のところに連絡して今回行けなくなった事を伝えたのと、
一泊したネカフェで楽しいひと時を過ごした事くらいだろうか。
出典 http://syarecowa.moo.jp/308/39.html

首長リーマン

終電の一個前の電車に乗ってた時のこと。
電車内には俺と、右斜め前の対角線上の席に座っている、酒を飲んでる汚いおっさん一人。電車ん中で酒飲むなよと思ったけど臭いも届かないしまあ良いか~って感じで携帯見てすごしてた。ちょっと恋愛関係で良いことがあった帰りだったもんで…
ずーっとそのおっさんと二人だったけど、ある駅に停車した時、おっさんの近くのドアの外側に一人のリーマンが立ってるのが見えた。
別に気にもかけずにそのまま携帯見てたら、

「なに見てんだよ」

って急に言われた。

機械的な声。ビックリして目をあげると、そのリーマンのニヤニヤ顔がすぐ近くにあって、俺の携帯を覗き込んでいる。
うお、何だこいつってめちゃくちゃビビりながらよく見ると第二の衝撃。
リーマンに体が無い。
っていうか、"ここに"無い。
見ると、体をホームに置き去りに、ろくろ首みたいに首だけ伸ばして電車内に入ってきていた。
酒を持ったまま固まっているおっさんが目に入る。おっさんも明らかにリーマンが見えている。
リーマンの顔に目を戻す勇気がなくて、暫くおっさんと見つめあっていると、電車が閉まる音楽が鳴った。
車内に入ってくる気は無いのか、その首長リーマンの顔が「いいいいい~」って笑いながらスルスルと車内から出て行く。
良かった~と安心していたら、首が完全に出る直前に、閉まっちゃったんだよね、ドア…。車掌さん、あんたリーマン見えてないの、何で閉めるの…って今では思う。
ろくろ首じゃなくて、ゴム人間だったのかな。伸びた首がドアに潰されてペチャンコになりながらも、リーマンはニヤニヤ笑っていた。

電車が動き出す。挟まった首はビヨーンと伸びてついてくる。窓の外に、棒立ちのままのリーマンの体が後方に流れて行くのが見えた。

「いいいいいいいいいいいいい!!」

奇怪な笑い声をあげながら顔を左右にビチンビチンとドアに打ち付けてなおついてくるリーマン。
もうやめてくれ!って思いながらしばらく震えていると、伸び縮みの限界が来たのかドアの隙間をスポんっ!って抜けて夜の闇に消えて行った。

その後すっかり酔いが醒めた様子のおっさんと震えながら次の駅で降り、なんやかんや二人で飲みに行くことにした。
間近で顔をブンブン振られていたおっさん。俺の何倍も怖かっただろうな。
連絡先は交換しなかったけど、元気にしてるだろうか。
出典 http://syarecowa.moo.jp/307/2.html

家に入れたくない理由

中学一年生の頃、私(女)はいわゆる、ぼっちという奴だった。
完全に一人というわけではなくて、友達と普通に話したりはするけれど、特定のグループには所属していない、準ぼっちの立ち位置。
話しかけられれば話すけど、自分から友達に歩み寄ることはなかった。
ぼっちの人なら分かるかもしれないけど、要は、他人に興味がなかったんだよね。
クラスメイトの名前も中々覚えられなくて、友達の噂についていけない。誰が誰を好きだとか、ふーんそっかって感じで、中学に入っていきなり皆がそんな話に夢中になるもんだから、話に入る余地がなくなった。多分私だけ、まだ子供だったんだね。
流行りの携帯も私は持ってなくて、私は完全に"乗り遅れた"子だった。

私のクラスには一人、避けられてる女の子がいた。
別に性格が甚だしくアレとかそういうんじゃなかったんだけど、ちょっとお母さんが変な人でね。良くない噂が広まって、体面社会の中学で彼女に近づく人はいなかった。
でも、さっき言ったとおり私はぼっちで噂に疎かったから、そんなこと全く知らなくて、彼女に話しかけられた時も、普通に受け答えしていたんだ。そしたら、だんだん彼女、私しか話し相手が居なくなったみたいで、休み時間毎に私の机に来るようになった。
その頃には流石に私の耳にも彼女の噂は届いていたけれど、私は普通に彼女の友達をしていた。
彼女にとっての友達が私だけだったように、私の友達も、彼女だけだったから。
彼女もきっと、それを感じて安心していたのだと思う。

彼女とはいろんなたわいない話をしたけれど、家族の話だけはしなかった。多分、私も彼女も意図的に避けていたのだと思う。
私が彼女と仲良くなってからも、相変わらず彼女の母親の噂は耳に入ってきた。

夜中に家の近くを通ると奇声が聞こえる。
野良猫を捕まえて家の中に連れ込むのを見た。
新興宗教にどっぷりと浸かっている。
彼女に父親がいないのは母親が自殺に追いやったから。etc…

どれが本当でどれが尾ひれだったか、判断のしようはない。
もしかしたら根も葉もない噂ばかりかもしれない。
でも私は、そんな噂より、もっと恐ろしいものを彼女の家に見てしまった。
前置きが長くなったけど、私がそんな彼女と縁を切るきっかけとなった話をします。

夏休みが明けて間もないある日、彼女が風邪で学校を休んだ。
彼女が休むのは初めてで、久しぶりの話す人がいない学校での一日に、私が変な懐かしさと少しの淋しさを覚えていると、ふと私の頭にある考えが浮かんだ。
彼女の家に、プリントを届けに行ってあげようと思ったんだ。
帰る方向が私とは逆の彼女には、本来、別のクラスメイトがプリント係に割り当てられる。不運にもその係に任命された男子は、快く私にその役を譲ってくれた。
「お前ら、仲良すぎ。できてんじゃねぇの」
男子はヘラヘラ笑ってたけど、内心、かなり安堵してたんじゃないだろうか。

先生から教えてもらった彼女の家に向かう途中、私はかなりドキドキしていた。
プリントを届けに行こうと思ったのは、ほんの軽い好奇心からだった。彼女の家を見てみたい。まさか噂ほど酷い家ではないだろう、と。
しかしいざ行く段階になって、自分のした行為が、彼女への裏切りに当たるのではないかと思えてきた。けして口には出さないけど、彼女は家族のことを知られるのを嫌がっているに違いない。特に、私には。
後悔したけど、重要なプリントも有ったから捨てていくわけにもいかない。届けに行くしかなかった。トボトボと歩き、彼女の家についた。
少し小さめの一軒家。少し古びてはいるけれど、街並みに溶け込む普通の家で、私は少し自信を取り戻し、一呼吸置いてインターホンを押した。
二階の窓がガラッと開く。彼女だ。
彼女はびっくりした顔をして、その首を引っ込めた。続いて、階段を降りてくる音。母親が出なかったことに私はホッとして、彼女が出てくるのを待った。

スーッ……ストン。
ふすまが開いて、閉まる音。

なんだろう?と思ったけど、直後にドアが開いて、彼女が出てきた。風邪が治っていないのか、顔色が悪い。
「A(私)ちゃん、どうしたの?」
「これ、プリント預かったから」
彼女の声はハッキリとしていて、別に変な様子は無い。私は安心して、プリントを渡した。
早く元気になってねとかだの二言三言言葉を交わして、彼女は二階へと上がって行った。
何事もなくプリントを届けられたことにホッとして、私は帰ることにした。

彼女の家を去る時に、私はあることに気づく。
玄関の向かってすぐ左に当たる部屋のカーテンが開いている。
さっきの、ふすまの音の部屋?
そう思って、何気なく見た。
これがいけなかった。
畳の部屋の中心。小柄な女の人が、両手で何かを上に掲げ、フラフラと立っている。丁度、電球を交換してるみたいに。
手に持ってるのは猫だった。
いや、もしかしたら犬?わからない、死んでるように見える。
何あれ?
急に怖くなって、私は一目散に駆け出した。
その時背中のほうで、カーテンが閉まる音を聞いた気がする。

翌日、彼女は学校にやってきた。
私は昨日見たものが気になって気になって、でも彼女に聞けるわけないし、悶々としていた。
彼女は普段通りで、私はもしかしたら本当に電球を交換してる母親を見ただけかもと思い始めた。
そう思ってたら、休み時間、彼女がこんなことを言った。
「今日ね、お母さんまで風邪引いちゃって、うつしちゃったみたいなの。Aちゃんは大丈夫だった?」
間接的な話題だけど、彼女が母親のことを口にするのは初めてで驚いた。かなりの違和感。
そして、給食前の四時間目、彼女は倒れて保健室に連れてかれた。
かなり無理をして学校に来てたみたい。そんな様子はなかったけど、彼女は38度近くまで熱が上がっていて、実際はフラフラの状態だったらしい。
彼女は先生の心配を振り切って、一人歩いて帰って行った。学校の近くだから大丈夫だと思うけど、私は心配で、彼女のことを考えている内に、一つの嫌な考えが浮かんだ。

もしかして、無理をして学校に来たのは、学校を休むと私が家に来るから?
そう考えるとそうも思えてくる。彼女は今日母親の話をしていた。あれはもしかして、私の気を何かから反らすため?
止せばいいのに嫌な考えは止まらなくて、考えれば考えるほどしっくりくるように思える。昨日聞いたカーテンの音、あれはもしかして、二階の窓から私を見ていた彼女が閉めたカーテンの音だったんじゃ…。
そんな疑問を抱きながらも、これまで通り私たちの仲は続いた。あの女の人がなんだろうと、彼女は彼女だし、良い友達だと思っていた。知られたくないなら追求はしない。それで良いのだし、その方が良いと思ったから。

ところが、12月に入ったある日、彼女がまた学校を休んだ。
先生によれば、また風邪だと言うこと。クラスではもう私と彼女は仲良しカップルみたいに扱われていて(この頃には彼女もほんの少し他の人とも話すようになっていて、以前ほどは避けられていなかった)、当然のように先生にプリントを押し付けられた。

私は、嫌だな、嫌だな。と思いながらも行かないわけにはいかず、前と同じようにトボトボ彼女の家へと言った。
ポストに入れちゃおうか。
彼女もその方が、喜ぶと思うし。
そんなことを考えてる内に、彼女の家に着いた。
玄関のドアの前。誰かがうずくまっている。
彼女だった。
「ちょっと、どうしたの?」
私はびっくりして声をかけた。
彼女があげた顔は青白く、私を見て薄く笑った。
「プリント、Aちゃんが届けに来ると思ったから…」
「いや、だからって」
「とにかく、ありがとう」
明らかにおかしい。何かを隠している。
彼女はプリントを私の手から奪い、玄関のドアを開けた。
と思ったら、急にプリントに口を抑えて、吐いた。
「大丈夫、大丈夫だから」
再びうずくまる彼女。手に持つプリントは戻したモノで汚れ、服にもいくらかかかっていた。
「大丈夫なわけないでしょ、いいからここにいなよ」
こうなると、もうつべこべ言ってられない。
私は玄関から顔をのぞかせて、彼女の母親を呼んだ。

「すいませーん、誰かいますかー?」
「お願い、Aちゃん。いいからやめて」
Aちゃんは涙目で言ったけど、私は突如湧き上がる謎の友情に燃えていた。
こんな状態の彼女をほっておけるわけがない。母親がどんな人だって良いよ、友達なことには変わりないじゃない。って。
誰も出てこない。私は彼女の母親にイライラした。こんな状態の彼女を残して、母親は何をしてるのか?
「ちょっと、家上がるよっ」
「だめっ」
彼女の制止も聞かず私は家に上がった。
「すいませーん!」
反応なし。
これはもう仕方ないと思い、とりあえず彼女の吐いたものを処理するため、玄関から続く廊下のトイレらしきドアに向かった。拭くものを取りにいくためだ。
と、何かが聞こえる。廊下の左手、あのふすまの部屋からだ。
やっぱり、いるの?
怖いもの知らずモードの私は躊躇なくそのふすまを開けた。

結果として、その母親とみられるその女性は、いた。
前と同じポーズで。
やっぱり死んだ猫を掲げて。
でも、そんな異様なポーズがどうでもよくなるほど、さらに異様なものがその部屋にはあった。
私に気づきすらしない様子の母親。その手に掲げる猫に誘導されて、私の目は天井へと向かった。

天井には、ひとつの大きな顔があった。
目。鼻。口。それだけ。
眉も、髪も無かった。まるで肉のお面が貼り付けてあるかのように、ピッタリと。
頭がクラクラした。急な自体に脳が追いつけず、私は叫びも逃げもせず、それをじっくりと見てしまった。
作りもの?なに?
眉も髪もない顔は、男か女かすらわからない。
感情の無い目は、真っ直ぐと下を見つめていた。

それから目が離せないでいると、彼女の母親が私にトコトコと歩みよって来て、
「はい」
と普通の声で、猫の死骸を、私に差し出した。
それで私は限界だった。

声も出さず私は駆け出して、ドアを開けて玄関から外に出た。
外にいた彼女は私の顔を見て、全てを悟ったようだった。
「Aちゃん、ちがうの!アレは作り物でね、私のお母さん、おかしいの、お母さんがおかしいだけなの!」
彼女の声を背に、私は逃げた。
風邪で弱っている彼女を置いて。でもそんなことにもう構っていられなかった。
あれは作りものじゃない。
ふすまの部屋から逃げる直前、私はあの天井の顔が瞬きをするのを、見てしまったから。

そして次の日から、彼女は学校に来なくなった。
彼女に対する罪悪感もあったけど、当時はただただ恐ろしくて、私は忘れるように努めた。
それ以来、私は彼女を見ていない。

オチも無いですが、終わりです。
あの事件以来彼女との交友はぷっつりと途絶え、ほとんど何も分からぬままです。
あのふすまの部屋はなんなのか?
母親は猫の死骸を使って何をしていたのか?
ただ一つ風の噂で、彼女の父親は本当に死んでいたと言うことを聞きました。今はどうか分かりませんが、当時は親切な叔父さんが近所に住んでいて、彼女ら一家を気にかけてくれていたそうです。
彼女は今どうしているのか、今ではただ、それだけが気になります。

規制くらって最後のレスだけ書き込めませんでした。
出典 http://syarecowa.moo.jp/307/5.html

フォーク

去年の5月に別れた元カノの話。
別れの原因は元カノの浮気だった。

それから3ヶ月後の8月、元カノから電話が来た。
ヨリを戻したいそうな。
俺、その時はもう新しい彼女いたし、何より元カノに対して愛想を尽かしていたので、その旨を伝えて丁重にお断りした。
元カノはめちゃくちゃ泣いてた。
「あんなに好きだって言ってくれたのに、もう違う女と付き合うなんて、嘘吐き」
みたいなことを言ってた。
俺は本当に呆れちゃった。
「金輪際俺に関わんな」
って言って電話切った。

それから、新しい彼女に異変が起こる。
週に2~3回は金縛りに遭うようになったという。
それまでは金縛りに遇ったことなど1~2回しか無かったらしい。

金縛りの夢の中では、毎回、目に向かって天井からフォークが降ってくるんだって。
それが目に突き刺さる。
痛みも感じるみたい。

彼女には元カノのことを話したわけでもないし、二人の間に繋がりも無いから、彼女が何か気にして、って線は無いと思う。

ただ、一つ怖いことが。
LINEやってて(ガラケーだけど)、ふと友達リスト見てたら、元カノの名前発見したのね。
アドレスはもう消してたけど、こっちはそのままだったな、と。

元カノのアイコン、フォークの写真だったわ。
出典 http://syarecowa.moo.jp/307/15.html

悪夢のトンネル

もう10年以上前の話になるんだけど、
ちょうどお正月休みで県外に出ていた友人たちが集まって、新年会やら同窓会やらやってた時期の話。

どこに地域にでも心霊スポットってのはいくつかあると思うんだけど、地元長崎では一番メジャーだった幽霊屋敷が取り壊されてから、これといってガチって所が無かったんだよね。
(正確には、デマだと分かってたりして、本当にヤバい場所を他に知らなかった)

で、久しぶりに同級生が集まった時に、ドライブに行くことになって、3人で出かけたんだ。
内野(仮名♂)、白石(仮名♀)、久松(俺、もちろん仮名)のメンバーで盛り上がってた。
目的地も決めずにダラダラと深夜のドライブをしてる内に、いわれは知らないけど出るらしいって噂のトンネルの近くまで来たんだよ。

お互いにいい大人だし、いまさら心霊スポットなんて…とは思ったんだけど、どうせだから行ってみる?みたいな流れになってさ。
まぁ、実際に今までそのトンネルを何度も通って何もなかったから、みんな話のネタにって感じのノリだったと思う。

運転してたのは内野で、最初はどこか邪魔にならない場所に車を停めて、みんなでトンネル内を歩くつもりだったんだけど、思いの外トンネルまでの道路が狭くて路駐スペースが無かった事を理由に、内野は車をトンネル先に停めて二人が歩いて出てくるのを待ってる事になった。
万が一、他の車両が来たら、いったん離れて迎えに来るみたいな感じ。ま、寒かったのもあって降りたくなかっただけかも知れないけど。

トンネル入り口で、俺と白石が降り、内野はトンネルに入っていった。ふざけてファファーンとトンネル内でクラクションを鳴らし、出口を抜けた所でハザードランプが点いたとこまでは見えた。
だけど、すぐにそのハザードは消えて、テールランプも見えなくなった。
正直その時は、雰囲気出すためにわざと消したんだろうとしか思ってなかったんだけど。

バスが一台通るのがやっとぐらいの道幅のトンネルで、入り口からは出口が見える長さ、対向車がくればトンネルに入らずに待たなきゃならない。
確かに不気味ではあるけれど、何事も無く二人でトンネル通過。

ところが出口に内野がいない。対向車が来た訳でも無いし、出口を見ながら歩いてたから、発進したなら気づいたはずなんだけど。
夜中だと他の車も通らないような場所で、置き去りにされても別の意味で洒落になんないので、白石が内野に電話した。
「出てきたけど、どこにいるの?」
「は?俺、動いてないけど。出たとこ停まってるし。」
「嘘?だって私たち、今トンネル抜けたよ」
「言ってる意味分かんない、誰も来てないし、それ…誰…えない…」
「もしもし?もしもし?」
「…(ほとんどがノイズ)…来た?」

結局、そのまま電話は切れ、それからかけ直しても圏外のアナウンスが流れるだけ。
俺の携帯は内野の車の中だったし、このまま待っててもラチがあかないので、歩いて大通りまで出て、タクシーを呼ぶことになった。
結構田舎だったから、待たされた上にかなりの出費だった…。

結局、内野はそれっきり行方不明。
不思議なことに、俺の携帯だけが圏外にならずに呼び出し音がなるので、何度か電話してたんだけど、翌日の朝に散歩中の人がそのトンネルの入り口付近で拾って届けてくれたらしく、ほぼ無傷で戻ってきた。
出口付近に内野は車を停めていたのに、なんで入り口付近(二人が車を降りた辺り)で見つかったのか、それもまた不思議だし、俺が白石の電話を借りて何度も呼び出ししてる合間に、内野からの着信も何度か混じっていた。

一件だけ留守電も入ってたんだけど、「久松、いつになったら出てくるんだよ」だけで、後はノイズが多くて聞き取れない状態だった。

未だに内野は見つからないし、この時期になると思い出して、なんともやるせない気持ちになる。
あれから、何度か同じトンネルを通ったけど、何もおかしな事は無かったし、携帯が圏外になるような場所でも無かった。
出典 http://syarecowa.moo.jp/307/16.html

絵を見てください

出典: amanaimages.com

昔、私が中学生のころ、いっつも
「よーく絵を見てくださいいい!」
って誰もいないのに叫んでることで有名なおじさんが町にいたんです。
かなり有名な人みたいで、言葉は悪いけど、まあ頭のおかしな人だったんだとおもいます。
何をするでもなく、町をフラフラ。
何度か警察のお世話になったこともあるらしいです。

で、友達と一緒の学校の帰り道、その人に遭遇しました。
相変わらず同じ文句を叫んでいて、私は嫌だなーって思って別の道を行こうと思ったんですけど、友達がスタスタとその人に近づいて行って、
「何が?」
って聞いたんです。
友達は他にもう一人いたんですけど、私もその子もびっくり。
多分、中学生のころの特有の怖いもの知らずっていうか、イキガリっていうかだったんでしょうかね。

女の子なのに危ないよーって思いながら、見守ってたんですけどおじさんから何か貰って帰ってきました。
「なんか、貰った」
封筒でした。
中を開けてみると、一枚の写真。小さな、小学校低学年の女の子の写真でした。
不思議なのは、女の子が真顔なんですよね。
小さな子の写真なのに真顔なんて…
三人で見てたら、その写真を貰ってきた子が、ヒッって言って写真を落としました。
「どうしたの?」
「目に…」
言われて、見てみると目に満面の笑みのおじさんが映ってたんです。
『絵』じゃなくて『目』…

「よーく目を見てくださいいい!」

と遠くから声が聞こえて、私たちは逃げるように帰りました。
今思うと、あの写真の女の子、生気がなかったように思えるんですよね。
まさかとは、思うんですけど。
出典 http://syarecowa.moo.jp/307/25.html

叫び声

2年前の事なんだけど、私が行ってた高校で怖い目に遭った。
後から友達や先輩に聞いたところによると、元々そういう噂が多い学校だったらしい。

高校は、第一、第二、第三校舎があって、それぞれが内部通路と外通路でつながっている。
校舎はすべて4階建てだけど、通路があるのは3階と2階だけで若干めんどくさい。
昼間はどの校舎も昇降口から出入りできるが、6時を過ぎると生徒の下駄箱がある第一第二校舎しか開いていない。
ちなみに3階の外通路は6時半以降は鍵がかけられてしまう。
第三校舎は学級はなくて、特別教室と保健室があるだけだ。
そのせいか他の校舎より少し古いままで、特にトイレが薄気味悪かった。

私が怖い目に遭ったのは、その第三校舎でのこと。
うちの学校は部活をやっていても問答無用で7時になると職員室以外オール消灯される。
6時以降の部活には顧問の先生が付くことが必須なので、生徒だけで7時まで残ってしまうことはまずない。
生徒だけの場合は第一、第二校舎の自分のクラスにいることがほとんど。
そもそも放課後は部活以外第三校舎にいる必要がない。

これを踏まえて人的なものか霊的なものか考えて欲しい。

私の部活は第三校舎4階でやっており、位置的にはもっとも夜怖い場所だった(階段から遠いため)。
そしてその日は普段6時半で終わる部活を顧問の先生に付いてもらって7時まで延長してやっていた。
途中までは吹奏楽部の練習の音が聞こえていたけど、遅くなるにつれて静かになって、やがて終わったようだった。
部員たちが話しながら帰る
声が聞こえた。
私たちは、私を含め3人の生徒と先生1人で残っていて、もくもくと作業を進めていた。
美術部で、作品を仕上げる期限が迫っていたためその日は7時を過ぎてしまっていた。
見回りの先生に、早く終えて帰りなさい、と言われたのを覚えている。
顧問の先生にも早く片付けるよう急かされ、みんなが片付けを終えて帰りの挨拶をする頃には、7時半頃になってしまった。
今までも何度か消灯されるはめになっていたけれど、大抵少し過ぎたくらいでたまに吹奏楽部の人と鉢合わせしたりしていたが
この日は遅くなりすぎたせいか誰もいる気配がない。
当然校舎は真っ暗で、唯一明かりのついている職員室も第二校舎に邪魔されてほとんど見えない。
この真っ暗な中を歩いて階段を降りるのはかなり怖い。
こうなると安堵できるのは通路を通った先の職員室から漏れる明かりだけなので、まず2階まで降りるしかない。
私たちはお互い怖くないようにくっついて足元が見えない中ゆっくり階段を降りた。
消灯される時間ともなると校舎はいたって静かで、下の階で生徒が話したり歩いたりしている音も聞こえるほどだったのだが、
自分達の足音が響く音以外聞こえない。この時点で、今この校舎には私たちしかいないと思っていた。

しかし、3階から2階に降りている時のことだった。
「キャ────────!!」
突然、下の方から叫び声が聞こえてきた。もちろん私たちは先生も一緒に凍りつく。誰?!何があったの?!
しかもその後走ったり他の言葉を発している様子もない。怖いものを見てしまったとかなら、一目散に走ったりしないか?そもそもこの校舎には私たちしかいないんじゃなかったのか!?
「今の何!?」
「知らん!きゃーっていってたよね!」
「何なのやだ~!」
階段の途中で思わず身を寄せあって固まってしまった私たちに、先生は
「私見てくるから、とりあえず2階まで降りて待ってて」
と言い、私たちをつれて降りたあと、一人確認に行った。
もし生徒なら、走って逃げることもできずに座り込んでいるのかもしれないと先生は思ったのだろう。

しかししばらくして先生が青い顔をして駆け上がってきた。
「誰もいない!早く職員室に戻ろう!」
まさに背筋が凍った。あわてて第一校舎まで走り、そのまま職員室前でしばらく4人で固まっていた。
「何だったんですかさっきの!」
「誰かいるのかと思ったんだけど、誰もいなかったのよ!」
「そんなのありえないですよ!」
完全に先生も怯えてしまっていて、あれは幽霊というような話になってしまった。私も正直そうとしか思えない。
特に私は怖がりだし、すぐびくびくしてしまう方だけど、あれは人だと考えようとしてもやはり人とは考えづらい。
もし女子生徒が残っていたとしたら、なぜ突然叫んだのか。
二人いて、一人に驚かされたのだとしたら、そのあと話し声が聞こえるはず。
一人だったなら、どのみちその人は何か怖いものを見てしまっているはず。
もしくは単に驚いただけなら、走ったり、走らなくてもその場にいるはずだ。
しかし誰もいなかったと先生は言う。前置きで説明したように、この時間帯は第三校舎から第一校舎まで戻るには
必ず2階の通路を通らないといけないのだが、しばらく待っても誰も来る気配はなかった。

結局その日はそのまま解散になり、次の部活ではみんな割りとけろっとしていた。私も平気だったが、
夕方以降はやはり少し怖くて、トイレなんかとてもじゃないけど行けなかった。
ちなみに第三校舎では、小さい女の子の霊と男の霊がいるというのと、トイレになにか出るというのがもはや相当有名だったらしく、
特に一人で練習している吹奏楽部の部員はよく目撃していたらしい。
この目撃例の中に女子高生くらいの女の子というのはなかったが、あれはやはり幽霊だったのではないかと4人の内では思っている。
出典 http://syarecowa.moo.jp/306/3.html

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