【和服の女】恐怖の都市伝説まとめ!背筋が凍る怖い話が満載【田舎の神社】

怖いと有名な都市伝説をまとめました。「和服の女」や「田舎の神社」など、身近にありそうな恐怖を綴ったものを掲載。背筋が凍るような都市伝説の数々を紹介していきます。

去年の夏、友達とプールへ遊びに行きました。
ちなみに2人とも女です。

最初はちょっと深めところで普通に泳いでいました。そんなとき、私は友達にイタズラしたくなりました。
目を盗んで姿を消し、水中に潜ります。友達の居場所は水着ですぐにわかりました。
すーっと後から近づいて、足首をガシっと握りました。
これで驚くと思ったのですが、まったく反応がありません。
それならと、今度はグイッと引っ張りました。そんなに強くじゃありません。
でもなぜか、友達の体はズルッと水中に引き込まれて、そのままプールの底に沈んだんです。
うつぶせで体の字のまま、ピクリとも動きません。

私は水面に顔を出しました。あまりの状況でパニックになっていました。
「友達が死んじゃう!」
本当にそう思って、息を吸い、もう一度潜ろうとしたとき、すぐ横で声がしました。
「あっ! もう! いきなり消えて! びっくりしたよぉ」
友達でした。
「えっ!? 今……あれ!?」
私がもう一度潜って見てみると、プールの底には誰もいませんでした。
混乱状態のまま「きっと目の錯覚だろう」と自分を無理やり納得させて遊びに戻りました。

数時間後、疲れて「もう帰ろうか」という事になり、プールから上がろうとしたときです。
友達が唐突に言いました。
「イタズラで人が死ぬこともあるよね~」
ドキッっとしました。サッーと血の気が引きました。
(じゃあ、さっきのは!? でも……!?)
緊張しながら「どういう意味?」と聞くと。
「ん? なに? 私なにも言ってないよ?」と、きょとんとした顔で返されました。
もう意味不明で「ううん。なんでもない」と取り繕うことで精一杯でした。

この前、この体験を別の友達に話したとき、はじめて知ったことがあります。
「あそこ行ったの? あのプール、以前イタズラが原因で、死亡事故が起こったらしいよ」
私はそれを聞いて怖かったんですが、なんとなく納得もしました。
出典 http://syarecowa.moo.jp/299/2.html

拾ってきた石

出典: amanaimages.com

今から6年くらい前に、東京でアルバイトしてた。
その頃はアルバイトが終わって、同僚の先輩がよく飲みに連れて行ってくれた。
ある時、いつもの様に先輩と飲みに行って、ベロンベロンになって初めて先輩の家になだれ込んだ。

先輩は両親が離婚した後、今まで住んでた一軒家に一人暮らししてた。
先輩の部屋は2階で、部屋に入るとめちゃくちゃ散らかってんの。
もうゴミ屋敷みたいな部屋でカビだらけのカップラーメンとかあったくらい。カーペットも何もかも
埃だらけ。
俺「うわ~…なんだこれ。」と酔っぱらいながらも思った。
そんな中、何か発見。

白い小皿の上に塩?みたいな粉が盛ってあって、その上に7センチくらいの石が乗ってある。
聞いてみると粉は塩で、石は先輩の家のお墓がある周りの石を拾ってきたそう。先輩いわく、「俺が拾ってきた。墓の周りの石はご先祖様が守ってくれる。」だとのこと。





小皿

こんな感じ。

ただ、その小皿がバキバキに割れてんの。ものすごく細かく。
割れてるんだけど皿の形にはなってる。

分かりにくいかもしれないが、
もしこれを人為的に作ろうと思ったら、
皿をバキバキに細かく割って、それをピンセットとかで元の形に組み直さなければ
皿の形にならない。石が塩の上に乗ってあって、それを支えている皿だけがバキバキなってる
って意味分からないと思い、先輩に聞いてみると「多分何か悪いものでも吸い過ぎたんだじゃない?」って言われた。

石は何かを蓄積というか、吸ったり記憶したりすると聞いたことがあったので、何となく納得し、その部屋自体がゴミ屋敷だったのもあって、「悪いもの」というのも理解できた。

俺自体はオカルトは好きだったが、霊体験はなし。でもそんな部屋にいるのは嫌だったので、朝方帰った。

その頃先輩は荒れてて、飲み方もおかしかったけど、そこから引っ越して何か落ち着いてた。
霊能者に調べてもらったとかじゃなくて、原因ははっきりしなかったけど、この目で見た
唯一の変な事でした。誰か同じ様な経験したことある人がいるだろうかと思って投稿してみました。
出典 http://syarecowa.moo.jp/299/12.html

チャイムおばさん

出典: www.flickr.com

大分の俺が住んでた地域では誰もが知ってる話し

夜19時から深夜にかけて、ほぼ毎日ご近所の家のチャイムを鳴らして「こんばんわー吉岡でーす、お届けに参りましたー」

って言って去っていく通称チャイムおばさんって人がいた

お届けになんて言ってるけど別になにか お仕事とか親切でなんか届けてるわけじゃなくて おそらく病気でそういう行動してるんだと思う

まぁ皆「また今夜もきたか…」くらいな感覚でいつも無視してるし家もそんな感じで無視してた

朝にはチャイムおばさんが昨夜 お届けしてくれたであろう結構な量の砂が玄関にぶちまけられてる

まぁこのお届け物はランダムで大量の葉っぱとか石とかたまにお菓子なんかもあって学校では今日はなにが届けられてた~だの また砂だったわ~などで盛り上がったりもしていた

まぁ色々あるといっても主には砂で朝は朝刊とって玄関掃除が日課になってたんだ

んである日のこと 家に親戚一家が遊びに来て 俺と同い年の親戚の子にその話しをしたら俄然興味持って

今日きたらドアの覗き穴から監視してようぜ!みたいな話しになった

俺はなんか知らんけど あの人は無視しなければ行けない人 みたいに教わってたから かなり拒否したけど 最終的に大丈夫だから!とか 俺が倒してやるから!とか言われて 渋々折れた

その日チャイムおばさんは夜19時38分にやってきた 時計見ながら「今日は来ないでくれ!」って祈ってたからかなり覚えてる

ピンポーン

ピンポーン

こんばんわー吉岡でーす お届に参りましたー

って声が聞こえてきた

部屋で待機してた俺と親戚の子はダッシュで玄関まで走るとお互い交互に覗き穴からチャイムおばさんを覗いた

そこには普通のおばさんが大きなビニール袋から大量の砂をぶちまけてる姿があって 俺はそれ見てビビりまくっていたんだけど

その時、親せきの子が何を思ったのか玄関開けてチャイムおばさんに「何してるですか?」

って話しかけた

その瞬間、チャイムおばさんは親戚突き飛ばして俺も突き飛ばして部屋に侵入してきた

俺が起き上がる頃には 他の家族が晩酌してたリビングから ぎゃぁぁぁ!!とかうわぁぁぁ!!みたいな悲鳴が上がってて

ダッシュでリビングに向かうと

なぜか体育座りしなざら体を左右に振りまくってるチャイムおばさんが凄い形相でおばさんの目の前に立ってる俺の妹を睨み付けてた

んっふー!!んっふー!

みたいな呻き声あげながら

妹はもう恐怖で動けないみたいで顔面蒼白でチャイムおばさんを見つめてた

家族親戚皆恐怖で動けなかったんだけど ひとり我に帰った父親がそっと妹に近寄って 手を引いてリビングを出た

その後 無言で他の家族親せき一同もリビングを出て二回の俺の部屋に鍵かけて避難した

一時間近く無言で俺の部屋で身を寄せ合ってたんだけど それからちょっとして親父と親戚のお父さんが 「そろそろおらんくなったかみてくるけん」といって一階に降りていった

まぁそれで親父たちが部屋の隅々まで確認したけどチャイムおばさんは消えてて その後全員で戸締まり確かめて全員一緒の部屋で寝た

次の日俺らはかなり怒られ 大泣きしたの覚えてる

その後もチャイムおばさんは夜には訪れていたが 俺が高校で遠方に進学するのを気に俺だけ大分を離れてしまったため その後のことは知らなかったけど

大学3年なって今年のGWに久々に大分帰ったらあのチャイムおばさんはかなりオカルトな存在になっててびびった

まずあの砂なんだけど今思えばかなりサラサラした砂だったんだ どうやらそれは近くの山の上にあるお城跡から持って来てるらしくて

まぁ入手経路はいいんだけど問題は砂を各家にまくスピードが異常に早い 大体チャイムおばさんが出現するのは19時から深夜0時なんだけど 確実にその時間内に100件近くは回ってる

しかも大量の砂を持って移動してる

にもかかわらず砂を女の人が運んでる目撃証言は皆無に等しいくらいない

もう一つはチャイムおばさんの住所が不明なこと

俺の家の跡にもチャイムおばさんに乗り込まれた事件が一件あったらしく町内の会議で止めるよう求めるため住所を調べようとしたが誰も分からんかったらしい

まぁ一度警察に連絡したらしいから警察とかは分かってたのかも知れないけど

親父やご近所周りではいまだにどこから来てどこに消えるのか謎らしい

最後に今はチャイムおばさんの出現率はかなり減り一ヶ月に一回あるかないかくらいらしい

実際俺もGW中は会えませんでした

とまぁこんな感じのたいしたオチもない話です

出典 http://syarecowa.moo.jp/298/37.html

女だらけの祭り

出典: www.aflo.com

岩手の内陸部、紫波町に住む知人の話

その人の家には御社が祀ってあるという。それがその知人の氏神的なものなのか、
それともその知人が御社の守りなのかは知らないが、おそらく後者であろうという
その後ろはすぐ山で、御社はその山肌からせり出した大岩の下に祀られているそうだ

その御社は年に一回祭りの日がある。その祭りというのがおかしなもので、
その家の嫁がリーダーとなり、近所の女性だけが集まって、女だけの祭りをやるのだそうだ
女性が祭祀から遠ざけられることは珍しくないがその逆となるとちょっと珍しかろう
祭りがどんな内容なのかは聞かなかったが、特に特殊な儀式をやるとは聞いていないので、
せいぜい飲み食いしながら談笑する程度のものであるものと思われる

しかしとにかく、その家ではそのお社の祭りを女性だけでやるのだそうだ

そして、この祭りにはある約束事がある。その家で不幸があった年はその祭りは自粛せねばならぬのだそうだ
特に、昨今亡くなったその家の主であった舅さんというのが、自分が老いて死ぬまでずっと
「その約束事だけは守らなければならぬ」と言っていたそうである。なにか事情があるのかも知れぬ

しかし、その舅とやらが亡くなった年、その家の嫁さんが「祭りをやろう」と言い出したそうだ
「やってはならない」と言われているのに「今年もやる」と言い出したのだからなにか不思議ではある
祭りなんて準備も始末も面倒だからやりたくない、というのならわかるが、嫁はとにかく「やる」と言って聞かなかったそうだ
何か別な理由や何らかの下心があったのかもしれないが、それについてはこの話の話者ですら知らぬと聞いた

結局、その年も祭りは行われてしまった

そして、その祭りの日の夜、嫁が不思議な夢を見た
亡くなったその家の主、舅さんが、社の裏の大岩に腰掛けて、嫁をじっと睨むように見下ろしていたのだそうだ
夢の中の嫁が絶句していると、舅がたった一言、重く口を開いたのだそうである

「俺な、お前のことをずーっと見ているからな」

その日から嫁は少しずつ可怪しくなり始めた。精神が不安定になり、常に何かにビクビクと怯えて、
ついには喚き出す泣き出す錯乱するの有様となり、ほとんど外出もしなくなって現在では家に閉じこもりだそうだ

それが祟りだとするのなら、御社の祭神の祟りなのか、それとも舅の祟りなのか、話者は愚かその家の人すらわからないという

ただ、その嫁というのは、家の裏のあの社と大岩が見える窓を見ると、必ず慌ててカーテンを締めるのだという

ただそれだけの話。怖くはないが興味深い話
出典 http://syarecowa.moo.jp/296/19.html

乗り合わせた女

俺の住むマンションであった怖い体験

10階建てのマンションでエレベーターがあるんだがこのマンションいかんせん古いんだよ。
エレベーターの中は薄暗いし廊下の電灯も薄暗い。
エレベーターに乗って自分の住む9階に行くのにも気味が悪いときたもんだ。
夜、仕事が終わってマンションに着いた
いつもの様にエレベーターで9階へ。
乗り込んで9のボタンを押し上へと登って行く。
2階で止まったんで誰か乗るのかな?って思ったんだが誰も乗って来ない。
しばらく待ってたんだがやがてドアが閉まり上へ登る。
今度は4階で止まった。
待つが誰も来ない。
おかしいな?と思いながらも階段でも使ったんかな?と勝手に解釈。
またも上に登る今度は8階で止まった…いい加減イラついて来たがぶつけようが無いので9のボタンやら閉ボタンやら高速連打した。
したんだけど…閉まらない
開きっぱなしのドア。ポカーンとする俺。

相当アホヅラだったかも。
俺、ドアの目の前に立ってたんだけど、閉まるまで待ってやろうとか思って降りずに後ろの壁にもたれかかった。
ふと横目に黒い髪が見えた。
え?誰か乗って来たっけ???と恐る恐る右方向を見ると髪の長いスレンダーな女性が居た。
その瞬間俺は全身の毛穴が痛くなる程鳥肌が立った。
小綺麗な顔であるのに目が逝ってる…ヤバイと直感した俺はエレベーターから降りた。
するとエレベーターのドアが閉まった。
さすがにもう階段で帰るかと思い、階段を登る。
少し小走りで上がって行った。
階段を抜けると横がエレベーターになっているんだけど、9ボタンを押して居たせいかエレベーターは9階で止まっており、ドアは閉まっていた。
ふとエレベーターのドアの窓に目をやると薄暗い中が見えた。
瞬間俺は固まった。
さっきの女がこっちを見ていた…窓の隙間からジーーーっとこちらを見ていた。
俺は"それ"から目が離せず居たのだがふとエレベーターが下に向った。
助かった…そう思った。
あれは何だったんだろうと思いながら自分の部屋に帰りスーツのままなだれ込む様にベッドに飛び込んだ。
ふと気付く、時計を見ると夜中の3時。
喉が渇いたので麦茶を片手にベランダへ。

タバコを吸いながらボケ~っと外を眺めているとふいに目の前を何かが上から下へと通り過ぎた。
またあの痛くなる程の鳥肌が立った。
通り過ぎて行った瞬間俺はしっかりと目が合った。
あの女と…
下を見るが何も無かった。
ガタガタ震えながら今度は上を見るとまた通り過ぎて行った。
そしてまた目が合う。
固まる俺。動けずに居るとまた通り過ぎて行く。何度も何度も目が合う内に俺の精神が崩壊あいて行くんじゃないかと思った。
通り過ぎる瞬間あの女は何度も同じ事を言ってた。
「好き…好き…」
と。
そんなに飛び込むのが好きなら他所でやってくれ!!!

あ、後日談とかあるんだけどやめとく?
あの一件以来どうも体調が悪いんだよね

後日談なんだけど
あの一件以来体調が悪いと書いたが、次の日から熱が出ちゃったのね。
38度後半位の熱にうなされて病院行くのもしんどかった
寝てりゃ治ると思っのが間違いで2日目は39度越してた。
流石に友達に病院に連れてって貰ったんだがただの風邪だと言われて安心してた。
3日目になると40度まで上がってさ、流石に風邪じゃないんじゃね?と意識が朦朧としてる中大きな病院に行ったら即入院。
扁桃炎らしく放っておいたら肺気腫で死ぬとこでしたね~なんて言われたよ。
一週間程で退院出来て無事会社復帰した。
会社復帰して初日、溜まりまくった仕事を片付け疲れ果てて帰路についたんだが。
夜も23時を回った頃、自宅マンションに向かう道。
道路に面しているんでそれほど怖い道じゃないんだけど、誰かの視線を感じるなんてよくある話。
見回しても誰か居る訳でも無いんだけど、一匹のわんわんぉが横道から出て来たのね。
俺わんわんぉ大好きなんでヨーシヨシヨシなんて一通り触って気付いたんだよ。
首輪してるのね。あ、だからこんな人懐っこいんだぁとか思いながら「車に跳ねられるからお家に帰りな」なんて言ってるとそのわんわんぉ、道路のど真ん中でお座りしちゃったの。

やばい車来たら危険だとか正義感出してわんわんぉ救出に向ったんだが、これがいけなかった。
案の定原チャが猛スピードで俺を跳ね飛ばしちゃってさ。
原チャの運転手も俺も吹き飛んじゃった。
で、俺は痛い痛いなんて言いながらわんわんぉ見ると走って逃げるどころか俺のとこ来てペロペロしてくれてるのね。
何て可愛い奴だと。取り敢えず通りかかった車の運転手が通報余裕でしたと。
俺鎖骨と肋骨骨折(´・ω・`)
退院して一日で病院にとんぼ返りorz
跳ねたのが車だったらわんわんぉ死んでたかも。
原チャの兄ちゃんも無事だったらしくかすり傷程度だったそうだ。
あの例の女のせいかどうかは分からんが退院した後お祓いに行こうと思う。

あ、わんわんぉの事だけど心配ないよ!
救急車来る時の騒ぎでわんわんぉのご主人様近所だったらしく駆け付けて来たんだよ。
飼い犬は居ないし外はウルサイしでどうやらわんわんぉが跳ねられたんじゃなかろうかと心配して飛び出て来たそうだ。
菓子折り持ってご主人様がお見舞いに来てくれた\(^o^)/
ご主人様曰く、賢い犬らしく普段は絶対一人で出歩かないし道路に飛び出すなんて事もしないそうだ。

俺が悪いのかな?
出典 http://syarecowa.moo.jp/295/14.html

行っちゃいけない場所

これは俺が大学の頃の話なんだが、お前等さ、行っちゃいけない場所ってわかる?
誰かに行っちゃいけないって言われたわけでもないんだけど、本能的というか感覚的に行きたくないって思ってしまう場所。
俺はその頃、犬を飼っててさ、よく大学から帰ってきて散歩に連れてったんだ。
で、犬の散歩もメンドクサクなる日があるわけ、犬飼ってる人なら少なからずわかるんじゃないかなこの気持ち。
その日は近道をして、早めに散歩を終わらせようとしたんだよ、普段使わない道使って。
でさ、その道に入ろうとした時なんだけどさ、『嫌』なんだよね。普段なら俺を引っ張る犬も引っ張らないし、俺も前に進もうと思えない。
道はなんてことない一本道でさ、その一本道が終わるまで左右に取り残されたように木が生えてる道。
分かりやすく言うとアーチみたいになってる。そこだけ何故か開発されていないって言えばいいのかな?
ちなみに場所はT県のS市ね、分かる人は分かる場所、思い当たった人がいるなら多分正解。
まわりは開発されてんのに其処だけ取り残された感じの場所。当時は意図的に残したと思ってたんだ。
でも、怖くても何故だかその時は早く帰ろうって気持ちが勝ったんだよね。とっとと帰ろうって。

で、嫌がる犬を連れてその道を通った。まあ、気持ち悪いと感じながらもさっさとその道を通り過ぎて家に帰ったんだ。
その後、異変というか俺の身体に変調が起きた。
左肩が痛いんだ。耐えられる痛みなんだけど、とにかく常時締め付けられているような痛みでさ。
幽霊に取りつかれて肩が重いやら何やら出来過ぎたというかありきたりな話かと思ったが、あれ、本当だったんだな、ってその時思ったね。
でもまあ、それ以外は害が無いんだよ。痛いだけで家族に不幸があるとか、犬が死んだとかそういうのは一切ない。
だったら耐えられる痛みだし、このぐらい別にいいかな。って思ってたんだ。
ぶっちゃけホラーは好きだけど幽霊信じてるか? と100%YESと答えられる人間でもないしさ。
単なる体の不調がたまたまそのタイミングで起きただけだろうって、そう思うことにした。
で、数日が立ったある日の事。相変わらず左肩に違和感がある、けど、それも慣れてきたときのことだ。
大学の講義の後、前から歩いてくる女に悲鳴を上げられたんだよ、「ひっ」って。

まあ、俺の顔は良い方じゃないよ、どっちかというと良くない方だ。でも悲鳴を上げられることなんて今までなかった。
でもその女は明らかに俺を見て悲鳴を上げた。そりゃ違和感あったし多少傷ついたけど、まあ、嫌な奴もいるもんだ、で済まそうとしたんだ。
その時はな。
それからだ、大学でその女が俺を見る度に距離を取ったり、あからさまに進行方向を変えたりし始めたのは。
自分でも自意識過剰かと思ったよ? でもさ、毎回毎回、同じ女からそれをやられてみ? 嫌でも記憶に残る。
で、そんなのが2か月ぐらい続いた頃かな、その女の友達を名乗る奴から呼び出しを受けた。直接な。
で、人気のない場所に呼び出された。呼び出されたのは普段中々人の来ない所で、教授室なんかがある場所? 研究室か?
まあ、教授が講義中だと滅多に人が来ないんだよ。で、其処にその女と俺を呼び出した女の友達がいた。
相変わらず俺を見てビクビクしててさ、だったらなんで呼び出すんだって、思った。

改めて思ったけど、その女、気持ち悪いというか、なんかキャラ作ってるって気がしたんだよ。
はっきり言って気味が悪い。で、その女の友達に促されて女は俺に言うの、貴方、憑りつかれてますよ、って。
想像してみてくれ。顔を合わす度に妙な態度をとり続けた女が急に呼び出してきて、憑りつかれてますよ。と来た。
普通、コイツどっか可笑しいんじゃね? とか思うだろ? 俺も思ったよ、大学生にもなってこんなのいるんだ、って。
霊感少女? はぁ? 馬鹿じゃないって? でもさ、一応聞いたよ。何が憑いてるんだって。
したらさ、その女、それは言えない、でもこのままじゃ危険だって、だからメアド教えてくれ。ってふざけたこと言うんだよ。
こちとら、肩痛くなる程度で2か月間それ以外の何の被害も受けてない訳さ、だから最初は断った。
でもさ、何処から知ったかその女からメールが来るようになっちゃって。毎晩毎晩。
『大丈夫?』『痛くない?』『助けてあげるから』とそんなのが送られて来る。
メアド変えても、何処で知ったか分からないが変わらずメールが送られてくる。
それがもう5年、大学卒業して社会人になった今もずっと変わらず送られ続けてくる。
相変わらず左肩は重いけど、そんなのは今は大した苦じゃない。この女をどうにかしてほしい。

出典 http://syarecowa.moo.jp/294/11.html

モリモリさま

出典: amanaimages.com

おれの田舎は四国。
詳しくは言えないけど、高知の山のそのまた山深い小さな集落だ。
田舎と言っても、祖母の故郷であって親父の代からずっと関西暮らしで
親類縁者も殆どが村を出ていたため、長らく疎遠。
おれが小さい頃に一度行ったっきりで、足の悪い祖母は20年は帰ってもいないし取り立てて連絡をとりあうわけでもなし
とにかく全くといっていいほど関わりがなかった。

成長したおれは免許を取り、ぼろいデミオで大阪の街を乗り回していたのだが
ある日、どこぞの営業バンが横っ腹に突っ込んできてあえなく廃車となってしまった。
貧乏なおれは泣く泣く車生活を断念しようとしていたところに
例の田舎から連絡が入った。

本当に偶然、近況報告みたいな形で電 話してきたらしい。
電話に出たのは親父だが、おれが事故で車を失った話をしたところ
車を一台処分するところだった、なんならタダでやるけどいらないか?
と言ってきたんだそうだ。

勝手に話をすすめて、おれが帰宅した時に
「あたらしい車が来るぞ!」
と親父が言うもんだからびっくりした。

元々の所有者の大叔父が歳くって狭い山道の運転は危なっかしいとの理由で
後日ほんとに陸送で車が届けられた。

デミオよかダンチでこっちの方がぼろい。
やって来たのは古い古い71マークⅡだった。
それでも車好きなおれは逆に大喜びし、
ホイールを入れたり程良く車高を落としたりして自分の赴くまま遊んだ。
おれはこのマークⅡをとても気に入り、通勤も遊びも全部こ れで行った。

その状態で二年が過ぎた。
本題はここからである。

元々の所有者だった大叔父が死んだ。
連絡は来たのだが、一応連絡寄越しましたみたいな雰囲気で
死因を話そうともしないし、お通夜やお葬式のことを聞いても終始茶を濁す感じでそのまま電話はきれたそう。

久々に帰ろうかと話も出たのだが、
前述の通り祖母は足も悪いし両親も専門職でなかなか都合もつかない。
もとより深い関わりもなかったし電話も変だったのでその場はお流れになったのだが
ちょうどおれが色々あって退職するかしないかの時期で暇があったので
これも何かのタイミングかと、おれが一人で高知に帰る運びとなった。

早速、愛車のマークⅡに乗り込み高速を飛ばす。

夜明けぐらい には着けそうだったが、
村に続く山道で深い霧に囲まれ、にっちもさっちもいかなくなってしまった。
多少の霧どころじゃない、マジの濃霧で前も横も全く見えない。
ライトがキラキラ反射してとても眩しい。
仕方なく車を停め、タバコに火をつけ窓を少し開ける。
鬱蒼と茂る森の中、離合も出来ない狭い道で暗闇と霧にまかれているのがふっと怖くなった。
カーステを絞る。
何の音も聞こえない。
いつも人と車で溢れる大阪とは違い、
ここは本当に静かだ。マークⅡのエンジン音のみが響く。

ア‥‥

…何か聞こえる。なんだ?

ア‥‥アム‥‥

なんだ、何の音だ?
急に不可解な、こどものような高い声がどこからともなく聞こえてきた。
カーステを更に絞り、少 しだけ開いた窓に耳をそばだてる。

ア‥アモ‥ア‥

…声が近付いてきている。

尚も霧は深い。急激に怖くなり、窓を閉めようとした
「みつけた」

身体がカキンコキンに強張った。
なんだ今の声。
左の耳元で聞こえた。
外じゃない。
車内に何かいる。

ア…ア……ア…

こどもの声色だ。
はっきり聞こえる。左だ。車の中だ。

アモ…アム…アモ…

なんだ。何を言ってるんだ。
前を向いたまま、前方の霧から目をそらせない。
曲面のワイドミラーをのぞけば、間違いなく声の主は見える。
見えてしまう。
やばい。見たくない。

アモ。

左耳のすぐそばで聞こえ、おれは気を失った。

「おーい、大丈夫かー」

外から知らんおっ さんに呼び掛けられ目を覚ました。
時計を見ると八時半。
とっくに夜は明け、霧も嘘のように晴れていた。
どうやら後続車がおれが邪魔で通れないようだった。
「大丈夫、すぐ行きますんで…すみません」
言ってアクセルを踏み込む。
明るい車内にはもちろん何もいない。
夢でも見たかな、なに言ってんだかさっぱり意味わかんなかったし。
ただ、根元まで燃え尽きた吸殻がフロアに転がってるのを見ると、夢とは思えなかった。

到着したおれを大叔母たちはこころよく出迎えてくれた。
電話で聞いていた雰囲気とはうってかわってよく喋る。
大叔父の葬式が済んだばかりとは思えない元気っぷりだった。
とりあえず線香をあげ、茶を淹れていただき会話に華をさかせる。

「道、狭かったでしょう!朝には着くって聞いてて全然来ないもんだから、崖から落ちちゃったかと思ったわ!」
「いやーそれがですねえ、変な体験しちゃいまして」

今朝の出来事を話してみたが、途中から不安になってきた。
にこにこしていた大叔母たちの表情が目に見えるように曇っていったからだ。

「モリモリさまだ…」
「まさか…じいさんが死んで終わったはずじゃ…」

モリモリ?なんじゃそりゃ、ギャグか?

「…あんた、もう帰り。帰ったらすぐ車は処分しなさい」

なんだって?こないだ車高調入れたばっかりなのに何言ってんだ!
それに来たばっかりで帰れだなんて…

どういうことか理由を問いただすと、大叔母たちは青白い顔で色々と説明してくれ た。

おれはモリモリさまに目をつけられたらしい。
モリモリとは、森守りと書く。
モリモリさまはその名の通り、その集落一帯の森の守り神で
モリモリさまのおかげで山の恵みにはことかかず、山肌にへばりつくこの集落にも大きな災害は起こらずに済んでいる。
ただしその分よく祟るそうで、目をつけられたら最後、魂を抜かれるそうだ。
魂は未来永劫モリモリさまにとらわれ、森の肥やしとして消費される。
そういったサイクルで、不定期だが大体20~30年に一人は地元のものが被害に遭うらしい。
と言っても無差別に生贄みたいなことになるわけではない。
モリモリさまは森を荒らす不浄なものを嫌うらしく、それに対して呪いをかける。
その対象は獣であったり人であったりさ まざまだが、
とにかくいらんことした奴に姿を見せ、こどものような声で呪詛の言葉をかける。
姿を見た者は三年とたたずとり殺されてしまう。
(おそらくアムアモうなっていたのが呪詛の言葉?)
流れとしては、
山に対し不利益なものをもたらす人間に目をつけ、呪いという名の魂の受け取り予約をする。
じわじわ魂を吸い出していき、完全に魂を手に入れたあとはそれを燃料として森の育成に力を注ぐ。
そういう存在なのだそうだ。

今回の場合、大叔父が二年前にいかれたらしい。
それもあのマークⅡに乗っている時に。
モリモリさまを迷信としか思っていなかった大叔父は、山に不法投棄している最中に姿を見たそうだ。
ほうほうのていで車を走らせ逃げたそうだが、
ここ最 近は毎晩のようにモリモリさまが夢枕に立つと言って、
ある日大叔母が朝起こしに行くと心臓発作で死んでいた。
だが、大叔父だけでなく恐らく車も対象になっていて、それに乗って山を通ったおれも祟られてしまった。

というのが大叔母たちの説明と見解である。

そんな荒唐無稽な話、信じられるはずも無かったが
今朝の出来事を考えると自然と身体が震え出すのがわかった。
何より大叔母たちの顔が真剣そのものだったのだ。
大叔母がどこかに電話をかけ、白い服着た老婆が現れた。
聞くところそいつは村一番の年長者で事情通らしいが
そのババアも大叔母たちとだいたい同じような見解だった。
「どうにもならん、かわいそうだが諦めておくれ」と言い残しさっさと帰ってい った。

おれが来たときの明るい雰囲気はどこへやら、すっかり重苦しい空気が漂っていた。
「すまない、おとうさんが連れていかれたからしばらくは大丈夫やと思ってたんやが…」
すまない、すまないとみんなしきりに謝っていた。
まぁ勝手に来たのはおれだし、怖いからそんなに頭を下げるのはやめて欲しかった。

大叔父が車を手放したのは歳がうんぬんではなく単純に怖かったのであろう。
そんな車を寄越した大叔父にむかついたがもう死んでるのでどうしようもない。

とにかく、急にこんな話をまくしたてられても頭が混乱してほとほと困ったが
呪詛の言葉をかけられた以上どうしようもないそうなので、おれは日の明るいうちに帰ることになった。
何せ、よそものが 出会った話しは聞いたことがないそうで、
姿を見てない今のうちに関西へ帰って車も捨ててしまえばモリモリさまも手を出せないのでは、
という淡い期待もあった。
どうやら姿を見てないというのは幸いしているらしい。

大叔母の車に先導されて市内まで出、そこで別れておれは一目散に関西へ帰った。
「二度と来ちゃいかん、このことははよう忘れなさい」大叔母は真顔だった。

帰ったあと、すぐに71マークⅡは言うとおり処分し、
こないだあたらしく100系のマークⅡをおろした。
マークⅡが好きなんだなきっと。

信じてるかと言われたら7割ぐらい信じてない。
家族にも話してみたし親父は直接あっちと電話もしたそうだがそれでも信じてないというか、
いまいち理解でき ないようすだ。
肝心の祖母はボケてきてどうにもこうにも。
気がかりなのは
村を出る道すがら、山道で前を走る大叔母の車の上に乗っかってずっとおれを見てたこども
あれがたぶんモリモリさまなんだろうな
出典 http://syarecowa.moo.jp/293/3.html

moimoi1221
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@moimoi1221

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