『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』とは2014年に公開された日本のアニメ映画である。監督は髙橋渉。本作は『クレヨンしんちゃん』シリーズの劇場版第22作目にあたる。ぎっくり腰を治そうとしたところ、女性に釣られメンズエステに入った野原ひろし。だが帰宅したひろしはロボットの姿になっていた。ロボひろしに息子の野原しんのすけは大喜び。一方で妻の野原みさえは戸惑いを隠せないでいる。ロボひろしは家族との絆を取り戻せるのか。謎の組織によって改造されたロボひろしを中心に、野原一家の活躍を描く。
しんのすけがふたば幼稚園の見学で向かった建設現場。春日部の河川部にある。全てがロボットによってオートメーション化された世界一安全な建設現場と言われている。このシステムを作り上げたのは頑馬。水上都市の地下はちちゆれ同盟の拠点となっており、そこには研究所やひろしの監禁されている部屋などがある。
朝まで生ノハラ!
テレビ朝日の討論番組『朝まで生テレビ!』のパロディとして登場する。BGMも実際に使用されているテーマソングが流れている。作中ではひろしと再会した後に、ロボひろしとひろしのどちらが本物であるかの討論が行われた。その場には野原一家と照代、そして『朝まで生テレビ!』の司会者である田原総一朗に扮したたはらしんのすけが揃い番組が始まる。しかししんのすけが照代を口説き始めたことで討論は終了。結局答えは保留となった。
『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
野原しんのすけ「男の勝負は手加減なしだぞ!正々堂々と!」
「リバーサイドドデカシティ」でロボひろしに命を救われたしんのすけ。以降、ロボひろしと一家やしんのすけの友人たちとも距離が縮まっていった。そしてある晩にロボひろしとしんのすけが腕相撲をしていた時のこと。ロボひろしは強靭な腕力を持っていたため子供のしんのすけ相手に手加減をし負ける。だがそのことに気付いたしんのすけはロボひろしに「男の勝負は手加減なしだぞ!正々堂々と!」と言ってみせた。その後の試合ではやはり秒で勝負がつき、しんのすけは負けたことにショックを受けながらも、そのままぐっすりと眠りについた。寝るギリギリまでロボひろしと遊んでいたかったしんのすけ。負ければ思い切り落ち込むしんのすけだが、それでも手加減を許さず本気の勝負を挑むのは、相手への想いがあるところからきている。
ロボひろしを元に戻すため大嫌いなピーマンを山盛り食べるしんのすけ
出典: posfie.com
苦手なピーマンを口いっぱいに頬張るしんのすけ。
頑馬に人格を消去され、しんのすけの最も嫌がるお仕置きをするよう仁太郎に命じられたロボひろし。そこで彼はしんのすけの苦手なピーマンを山盛りに用意し、食べさせようとした。過去にロボひろしが肉野菜炒めを作った際には、一口も食べようとしなかったしんのすけであるが、ロボひろしを元に戻すため彼はピーマンを食べる決心をする。しんのすけはロボひろしに自我を取り戻してもらいたい一心で大嫌いなものを大好きだと叫び、最後にはご馳走様までを言い切ってみせた。しんのすけの想いや、込み上げたひろしやみさえの叫びもロボひろしに届き、彼は意識を取り戻す。ピーマン一つでここまで熱くなれるのも、本作におけるしんのすけたちのストーリーがあってこそ。しんのすけの本気は両親だけでなく、システムで動いているはずのロボットまでもを動かした。
野原しんのすけ「とーちゃんもロボとーちゃんも、どっちもオラの大好きなとーちゃんだ!」
出典: posfie.com
自身は本物の父親ではないと言うロボひろしに、しんのすけはひろしもロボひろしも大事な父親であることを伝える。
巨大ロボの決着がつき、ロボひろしの体は壊れかけてしまう。その後、彼は無言でドラム缶を持ってきて、ひろしに向かい腕相撲のポーズをしてみせた。ロボひろしの意図に気付いたひろしはトレーナーを脱ぎ捨て、勝負を受ける。しんのすけの声援で力が漲っていくロボひろしであったが、みさえの声援はひろしだけに向けられたものであった。そこで彼の力が抜けた瞬間に、ひろしは一気に攻める。結果はひろしの勝利に終わった。自身が本物の父親ではないことを認めたロボひろしは、しんのすけに謝り、ひろしに家族を託す。だがしんのすけは父親であることを否定するロボひろしの言葉を受け入れず「とーちゃんもロボとーちゃんも、どっちもオラの大好きなとーちゃんだ!」と、ロボひろしも大切な父親であると言い張った。しんのすけの話を静かに聞いていたロボひろしは、そのまま機能を停止。正しさを超えたしんのすけの純粋な想いはロボットに笑顔をもたらした。
『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
『ターミネーター』のオマージュや海外のSF映画のタイトルが複数登場している作品
本作はロボットを題材にしているため、作中に『パシフィック・リム』(2013年〜)や『トランスフォーマー』(2007年〜)、『ターミネーター』(1984年〜)など、ロボット作品に関する名前が複数登場している。それらは照代とみさえが「メンズエステビューティフルダディ」の捜索にあたった際の、付近の看板に映っている。『パシフィック・リム』は捜索で一軒目に訪れたエステサロン。2軒目のサロンは「DISTRICT Q」となっており『District 9』(2010年)であることが窺える。3軒目は『トランスフォーマー』であり、4軒目に『ターミネーター』と続いている。また最後の『ターミネーター』に登場する主人公のターミネーター(T-800)は、顔面が半壊しているシーンがあり、作品へのオマージュが込められていた。ロボひろしも巨大ロボでの戦いの後に、顔面が半壊している。
描写が異なる映画版と漫画版
公開に先駆け、『まんがタウン』で2013年10月号から2014年12月号まで漫画版が連載された。その中には映画版と漫画版で異なる描写が複数存在する。映画では遠隔で仁太郎が堂勝を操作していたが、漫画版では彼が堂勝の内部に入って操作している。また漫画版における仁太郎と妻子の関係は、和解へと至った。終盤で仁太郎に対する数々の嫌がらせを後悔した妻子は面会に赴き、3人で涙を流しながら刑務所内のガラス越しでの再会を果たす。そして照代は漫画版で仁太郎を逮捕した功績により、念願の刑事に昇格していた。
漫画版の修は多少外見の異なった人物で描かれており、しんのすけがつけ髭を奪った際にエラーを起こしたロボひろしに代わって父親たちを扇動し、市庁舎を占拠している。
『カンタムロボ』に関して漫画版のジョンは『クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』と同じ容姿で登場する。カンタムjr.は過去にギルギロス大統領との戦いで消息を絶った両親のカンタムロボとシーラロボが、アコギデス(漫画版ではアコギデス大王)の体内に捕らえられていたというストーリーが描かれている。最終決戦ではアコギデスの体内から脱出した両親とカンタムJr.、ジョンの「スペース超カンタムロボ」が合体し、「スペース超超超超カンタムロボ」に変身してアコギデスを倒す活躍を見せた。『カンタムロボ』においても家族の絆をテーマにした展開となっている。
元のシナリオには登場していなかった巨大五木ひろしロボ
出典: posfie.com
ラスボスとして出現した巨大五木ひろしロボ。
髙橋はインタビューで巨大五木ひろしロボがアドリブであったと話している。父ゆれ同盟との決戦で登場する、敵の秘密兵器ロボットである巨大五木ひろしロボ。そのロボが元のシナリオでは他に最終ボスらしいロボがいて、迫力の大アクションシーンを繰り広げる予定であったことが明かされている。
名前は巨大五木ひろしロボであるが、五木ひろしよりも彼のモノマネをするコロッケに似ている。コックピットはスタジオになっており、操縦する仁太郎も五木ひろしのコスプレをしていた。攻撃は口から放つ虹色の波動の「こぶしウェーブ」。仁太郎が五木ひろしのモノマネをすることで巨大五木ひろしロボがこぶしウェーブを放ち、浴びた者の身体に刻み込まれた演歌好きのDNAが反応することでゆるゆるな気分に陥らせてしまう。
『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の主題歌・挿入歌
OP(オープニング):きゃりーぱみゅぱみゅ「キミに100パーセント」
2013年1月30日にリリースされたきゃりーぱみゅぱみゅの4枚目のシングルの楽曲。『クレヨンしんちゃん』のアニメのために制作されており、15代目のオープニングテーマとなっている。楽曲は2017年7月7日の放送分から2017年10月13日の放送分を除く、2012年10月19日から2018年6月29日の放送分までの6年間使用された。映画のオープニングでは本作の他に『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』(2013年)、『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(2015年)、『クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』(2016年)、『クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』(2017年)、『クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜』(2018年)の6作品で使用されている。素直な気持ちを伝える大事さを歌っており、100パーセントを届けることが簡単ではない想いも、相手の心まで軽やかに運んでいきそうな未来への期待を抱かせる。
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目次 - Contents
- 『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の概要
- 『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のあらすじ・ストーリー
- 腰痛を治しに出かけたはずがロボットひろしとなって帰ってきた野原ひろし
- 家族が絆を取り戻すなか父ゆれ同盟により再び引き裂かれた野原一家
- 野原ひろしとロボひろしのどちらも野原しんのすけにとって大好きなとーちゃん
- 『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の登場人物・キャラクター
- 野原一家
- ロボひろし(ロボとーちゃん)
- 野原ひろし(のはら ひろし)
- 野原しんのすけ(のはら しんのすけ)
- 野原みさえ(のはら みさえ)
- 野原ひまわり(のはら ひまわり)
- シロ
- 野原しんのすけの友人
- 風間トオル(かざま トオル)
- 桜田ネネ(さくらだ ネネ)
- 佐藤マサオ(さとう マサオ)
- ボーちゃん
- ふたば幼稚園の関係者
- 園長先生(えんちょうせんせい)
- よしなが先生(よしながせんせい)
- まつざか先生(まつざかせんせい)
- 風間みね子 (かざまみねこ)
- 桜田もえ子(さくらだ もえこ)
- マサオママ
- 父ゆれ同盟
- 黒岩仁太郎(くろいわ じんたろう)
- 鉄拳寺堂勝(てっけんじ どうかつ)
- 頑馬博士(がんま はかせ)
- 小女鹿蘭々(おめが らんらん)
- 埼玉県警下春日部警察署
- 段々原 照代(だんだんばら てるよ)
- 映画『カンタムロボ』のキャラクター
- 山田ジョン青年
- カンタムJr.
- アコギデス・ブッコロス
- カンタムロボ、シーラロボ
- 公園にいた父親や母親たち
- 薄田修(すすきだ おさむ)
- サル親父(サルおやじ)
- ジャージ親父(ジャージおやじ)
- ポーチ親父(ポーチおやじ)
- 生ビール親父(なまビールおやじ)
- バギーの主婦(バギーのしゅふ)
- 犬の散歩主婦(いぬのさんぽしゅふ)
- 子連れ主婦(こづれしゅふ)
- 息子(むすこ)
- 娘(むすめ)
- その他
- 北本れい子(きたもと れいこ)
- 川口(かわぐち)
- 草加ユミ(くさか ユミ)
- 伊藤アナウンサー(いとうアナウンサー)
- 佐藤アナウンサー(さとうアナウンサー)
- 久保田アナウンサー(くぼたアナウンサー)
- 黒岩の妻と娘(くろいわのつまとむすめ)
- 『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の用語
- カンタムロボ
- リバーサイドドデカシティ
- 朝まで生ノハラ!
- 『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 野原しんのすけ「男の勝負は手加減なしだぞ!正々堂々と!」
- ロボひろしを元に戻すため大嫌いなピーマンを山盛り食べるしんのすけ
- 野原しんのすけ「とーちゃんもロボとーちゃんも、どっちもオラの大好きなとーちゃんだ!」
- 『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ターミネーター』のオマージュや海外のSF映画のタイトルが複数登場している作品
- 描写が異なる映画版と漫画版
- 元のシナリオには登場していなかった巨大五木ひろしロボ
- 『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):きゃりーぱみゅぱみゅ「キミに100パーセント」
- ED(エンディング):きゃりーぱみゅぱみゅ「ファミリーパーティー」
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