クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』とは、臼井儀人の『クレヨンしんちゃん』を原作とした2015年のアニメ映画。『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ23作目。ひろしの異動によりメキシコに引っ越した野原一家と、そこで巻き起こる事件を軸としたストーリーである。日本のみんなに別れを告げた野原家。メキシコでの新しい生活が待っているはずだったが、そこで人を喰う“キラーサボテン”と遭遇し、大ピンチに陥ってしまう。

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『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』の概要

『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』とは、臼井儀人の『クレヨンしんちゃん』を原作とした2015年4月18日公開のアニメ映画。『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ23作目。
日本のみんなに別れを告げた野原家。新しい生活が待ってるはずだったが、そこで人を喰う“キラーサボテン”と遭遇した野原一家とご近所さんたちは大ピンチに陥ってしまう。

本作は、ひろしの異動によりメキシコに引っ越した野原一家と、そこで巻き起こる事件を軸としたストーリーである。初めて「野原一家の引越し」をテーマとした作品で、第19作『嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』(2011年)以来、4年ぶりに海外を舞台としている。上映時間は104分で、第20作『嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』(2012年)以来3年ぶりに100分を超える長さである。

『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』のあらすじ・ストーリー

メキシコへお引っ越しした野原一家

いつも通りの朝を送っていた野原一家。しかし、出社した父・野原ひろし(のはら ひろし)を待っていたのは、メキシコ支社マダクエルヨバカ支部への異動という辞令だった。メキシコで採れる巨大サボテンの蜜を輸入するため、部長に昇格しての異動するという栄転だ。野原家は春日部のみんなと涙のお別れをし、メキシコに引っ越すことを決意する。

飛行機を降りると、メキシコは陽気な音楽や太陽の日差しが満ちた楽園のような場所だった。しかし野原家が住むマダクエルヨバカは寂れた田舎町で、支部の社員はホセ・メンドクセー一人しかいない。
メキシコでの生活が始まったが、ひろしはなかなか馴染めないことにも悩む。妻のみさえも懸命に新しい生活に慣れようとひろしを支える。しんのすけにだけは新しい幼稚園で明るく美人なカロリーナ先生に出会い、周囲にも溶け込み、楽しい毎日を過ごしていた。しんのすけはカロリーナ先生と、もうすぐ開催されるサボテンフェスティバルでのダンスの約束も取り付けていた。

人々を襲うキラーサボテン

現地で採れる巨大サボテンの蜜を輸入するためにメキシコまでやってきたひろしだったが、町長のドゥヤッガオ・エラインデスに門前払いされ、困り果てていた。町長はその新種のサボテンを町の救世主だと思い、サボテンで町おこしをしようと考えていたのだ。しかしそれが世界中の商社から狙われ、うんざりしていたのである。

サボテンフェスティバル当日。祭りを楽しんでいたしんのすけはカロリーナとダンスをしようとしたが、突然女王サボテンに花が咲き、その周囲のサボテンたちが次々と人々を食べ始めた。その新種のサボテンは町の救世主などではなく、人食いのキラーサボテンだったのだ。

バラバラになってしまう野原家

すでに保安官も取材に来ていたヘリもサボテンに飲み込まれてしまった。なんとかサボテンから逃れた人々と町を出ようとする野原一家。しかし町長はそれを許さず、一行を建設中のサボテンランドに連れて行った。ここには水も発電機も高い塀もあったからだ。
工事用のダイナマイトもあったため、ひろしは音にひきよせられるキラーサボテンの習性を利用し、音楽が鳴るサボちゃんカーにダイナマイトを括り付け、囮にする事にした。しかしサボテンの密を逃すまいと町長が邪魔をしたため、脱出するための橋を爆破してしまった。さらにダイナマイトで粉々になったサボテンも増殖し、一行は逃げる途中でバラバラになってしまう。

カロリーナや家族と離れてしまい、町長と二人で行動することになったしんのすけ。一度町へ戻って食料を確保し、サボテンランドに帰る途中でしんのすけはおしっこがしたくなる。町長が仕方なく道端でおしっこをさせると、サボテンが溶けてしまった。これでキラーサボテンの弱点が水であることが判明した。

キラーサボテンとの対決

あらためて集結した一同。サボテンの弱点がわかり、みんなで水を集めることにする。水は巨大サボちゃんバルーンに貯め、女王サボテンにかける作戦だ。
作戦は上手くいくかに思われたが、突然女王サボテンが周囲のキラーサボテンを捕食し、巨大化。足を生やして動き出してしまった。この危機に、町長はクレーン車にサボちゃんカーをぶら下げ、音楽を鳴らして自ら囮となった。ひろしたちは水の溜まったバルーンを転がす。バルーンは見事サボテンに命中するが、女王サボテンが生やした足に棘がなかったため、バルーンは割れてくれない。そこに、しんのすけがずっとつけていたかすかべ防衛隊のバッジの針を突き出した。破裂したバルーンからは勢いよく水が吹き出し、女王サボテンは見る見るうちに溶けていった。捕食された人々も生きており、みんなで無事を祝うのだった。

新種のサボテンは無くなってしまったが、町には平和が戻ってきた。そしてサボテンがなくなったため、野原家も春日部に戻ることになるのだった。

『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』の登場人物・キャラクター

主人公

野原しんのすけ(のはら しんのすけ)

CV:矢島晶子

『クレヨンしんちゃん』の主人公。マイペースな性格をした幼稚園児。かすかべ防衛隊のメンバー。
本作ではメキシコに引っ越すことになり、春日部市のみんなやかすかべ防衛隊の面々とお別れすることになる。

野原家

野原ひろし(のはら ひろし)

CV:藤原啓治

みさえの夫で、しんのすけとひまわりの父親。双葉商事に務めるサラリーマンである。役職は営業部(営業2課)の係長。
本作では、ひろしの転勤をきっかけに、家族でメキシコに引っ越すことになる。

野原みさえ(のはら みさえ)

CV:ならはしみき

ひろしの妻で、しんのすけとひまわりの母親。家庭を預かる専業主婦。日々、おバカ行動を連発するしんのすけに手を焼いている。

野原ひまわり(のはら ひまわり)

keeper
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