紅の砂漠(Crimson Desert)のネタバレ解説・考察まとめ

『紅の砂漠』(Crimson Desert)とは、2026年にPearl Abyssが発売したオープンワールド・アクションアドベンチャーゲームである。同社の『黒い砂漠』とは物語上のつながりはなく独立した作品となっている。最大の魅力は、作り込まれたとてつもなく広大な世界を自由に探索する楽しさにある。主人公クリフが、宿敵に敗れて壊滅した組織「灰色たてがみ」の再結成を目指す物語。対応するプラットフォームはPlayStation 5、Xbox(Series X/S)、macOS、Windows。

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『紅の砂漠』(Crimson Desert)の概要

『紅の砂漠』(Crimson Desert)とは、Pearl Abyssが開発して2026年3月20日に発売したオープンワールド・アクションアドベンチャーゲームである。同社には『黒い砂漠』(Black Desert Online)という前作があり、企画当初はその前日譚を描く予定だった。開発を進める中で構想が膨らんでいき、結果的に『黒い砂漠』とストーリー上の繋がりのない、独立した作品となった。MMORPGを得意とするPearl Abyssにとっては、初のシングルプレイ専用ゲームである。
とてつもなく広大で、緻密に作り込まれたフィールドを誇る本作品。果てしない世界を自由に探索し、新たな発見を積み重ねていく楽しさが最大の魅力である。物語の舞台となるのは、混沌と陰謀が渦巻くファイウェル大陸。主人公クリフ・マクダフは「灰色たてがみ」という治安維持組織にいたが、宿敵である「黒い熊」の急襲を受けて組織が壊滅してしまう。九死に一生を得たクリフが、組織の再結成を誓って旅に出る物語である。対応するプラットフォームは、PlayStation 5、Xbox(Series X/S)、macOS、Windows。

『紅の砂漠』(Crimson Desert)のあらすじ・ストーリー

プロローグ

様々な勢力が割拠するファイウェル大陸。その一角であるパイルーンの平和を支えていた組織「灰色たてがみ」は、宿敵である組織「黒い熊」による突然の襲撃を受けて壊滅した。灰色たてがみの中心人物であるクリフ・マクダフは、致命傷を負って川に流されるが、神がかった不思議な力に救われて命を取り留める。
傷が癒えたクリフは、散り散りになった仲間を探し出し、灰色たてがみを復活させて仇を討つことを決意する。手始めに隣国のエルナンド公国へ到着したクリフは、道端で出会った不思議な老人に「鍵」を授けられる。その鍵は、エルナンド城の錬金術師が使っていた部屋の鍵だった。部屋に潜入したクリフは、別世界「アビス」へと繋がる「アビスゲート」を発見する。アビスとは、大陸のはるか上空に浮かぶ人智を超えた別世界であり、空に浮かぶ島で構成されている。クリフは導かれるようにゲートをくぐって、アビスへと旅立った。
アビスにある「摂理の大書庫」で待っていたのは、鍵を授けた例の老人・アルスティンだった。アルスティンは、自身を世界の根源である「摂理」の管理者だと明かす。さらに、世界に混沌をもたらそうとする邪悪な存在によって、アビスと地上世界の均衡が崩れ始めていると告げた。アルスティンは「摂理の力」をクリフに授け、世界の軸を正すよう依頼した。クリフはアビスを守る監視者である「白カラス」の女性にも会い、自由に空を滑空できる翼を授かり、地上世界での戦いへと身を投じていく。

灰色たてがみの復活

エルナンドへ戻ったクリフだったが、街では盗賊が大量発生し治安が急激に悪化していた。エルナンドの治安維持隊長を務めるバーデン・ミドラーは、クリフの技量に目をつけ、盗賊たちの背後にいる組織を調査するよう依頼した。調査に乗り出したクリフは、「金風商会」を率いる商人のスプリットホーン・カイロックが怪しいこと、そして彼らがアビスから落ちてきた「空石」を収集していることを突きとめる。金風商会に乗り込んだクリフは、スプリットホーンを倒して盗賊を一掃し、その勲功への謝礼としてエルナンド公国から「狼の丘」一帯を授かり、拠点とすることを認められた。狼の丘にはキャンプ施設が建てられ、灰色たてがみの再建がスタートする。
灰色たてがみのキャンプに、ヤンやマリウスなどかつての仲間たちが続々と集まってくる。エルナンドの隣国・デメニスから逃れてきた貴族の娘デミアンも、新たな仲間として参加した。クリフは仲間たちと楽しい宴のひとときを過ごした。

隣国デメニスの陰謀

エルナンド城で収穫祭が開かれ、クリフも招待を受けて出席することになった。収穫祭には、隣国のデメニス王国からの使節団も参加予定である。城に向かう途中、クリフは新たに仲間となったデミアンと出会った。デメニス王国はデミアンの故郷であり、使節団の中にいる情報提供者を待っているらしい。デミアンは、行方不明となった師匠のベアトリス・アゼリアンの行方を探して情報を集めていた。
人々が注目する中、デメニスからの使節団が到着した。彼らは巨大な「贈り物」を持参したが、あまりに場違いなプレゼントに騒然となる。台車で運び込まれた巨大な箱の中には、拘束された巨大なバケモノが逆さまに吊るされていたのだ。デメニスの使節団は、あえてこの祝賀の場で処刑する予定だったが、突然バケモノが暴れ出して失敗。使節団長や部下が一瞬で殺されてしまう。被害の拡大を防ぐため、クリフがバケモノに立ち向かって撃退した。デミアンによると、使節団はバケモノだけでなく大量の不審者も連れてきたらしい。背後には、デメニスの最高権力者であるガブリエル・カリバーン公爵の影が見え隠れしていた。
同じ頃、地上で均衡を保つ役割を担ってきた魔女たちが、次々と窮地に陥る事件が発生していた。アビスにいる白カラスの女性からの依頼を受け、クリフは魔女たちを救出する。
エルナンド城に戻ったクリフは、黒いカラスの羽根を持つ得体の知れない連中が城内に侵入し、暴れている現場に遭遇する。不審者たちを追っていくと、その先にはアビスゲートがあった。ゲートをくぐると、アビスの摂理の大書庫前に出た。襲いかかる敵を退けながら書庫の中に入っていくと、アルスティンが刺されて倒れていた。アルスティンは、白カラスの女性が連れ去られたこと、そして敵が彼女の能力を悪用しようと考えているため、一刻も早く助けてほしいと告げる。
クリフは敵の逃走経路をたどって行方を突きとめ、白カラスの女性を救出した。地上とアビスの両方で、均衡を崩そうとする企みが進行しつつあった。

故郷パイルーンの奪還

エルナンド公国の統治者であるチャールズ・セレステ公爵の依頼を受け、クリフは隣国カルフェイドの窮地を救うために出陣した。カルフェイドでは灰色たてがみの仇である「黒い熊」が暴れており、同調した反乱軍と結託して我が物顔に振るまっているらしい。戦場に飛び込んだクリフは、同じくカルフェイドに助勢して奮闘しているかつての仲間・ウンカと再会した。心強い味方を得たクリフは、激戦の末に反乱軍を撃破する。陰で糸を引いていたミュルディン率いる黒い熊はパイルーンへと退却した。勢いに乗るクリフは、パイルーンへ攻め込んで故郷の地を奪還することを決意する。
灰色たてがみ壊滅後のパイルーンを支配しているのは、クリフたちを裏切って黒い熊へ味方したルードヴィグ率いる「孤独なジャッカル」だった。その背後には、ルードヴィグを操る黒い熊のミュルディンがいた。
クリフたち灰色たてがみはパイルーンへの侵攻を開始した。「青き牙」を率いるトルステンらも合流し、ルードヴィグが守る城への総攻撃を仕かける。激しい攻城戦の末、クリフはルードヴィグを追い詰めた。とどめを刺そうとしたが、仲間のドウェインに止められる。まだ情報を聞き出す必要があると告げたドウェインは、ルードヴィグの片腕を切り落として尋問を始めた。クリフはドウェインに任せてその場を去ったが、一瞬の隙を突かれてルードヴィグに逃げられてしまう。
ルードヴィグの捕縛をいったんあきらめ、ミュルディンを倒すことを優先したクリフは、銀狼山に立てこもるミュルディンに向けて夜襲を仕かけた。仲間たちは獅子奮迅の活躍を見せ、敵を追い詰めていく。ついにクリフはミュルディンと対峙し、あと一歩まで追い詰めたが、背後から突然現れたルードヴィグに突き飛ばされ、高所から転落して気を失った。
再びクリフが目を覚ました時、戦いは終わっていた。灰色たてがみの大勝利だったが、ミュルディンを取り逃がしてしまう。
一方、単身でルードヴィグの行方を追ったウンカは、追いついて叩き斬ることに成功。ついに故郷パイルーンを自分たちの手に奪還した。

敵国デメニスへの潜入

灰色たてがみや青き牙のメンバーを中心に、奪還したパイルーンの復興が開始された。将来的には今のキャンプから移転して、拠点とするつもりだ。
諜報に出ていた仲間から、行方をくらませたミュルディンに関する情報が寄せられる。ミュルディンはデメニス王国の政界に深く食い込み、デメニスの大将軍バスティアーと結託しているらしい。ミュルディンの逃亡を助けたのもバスティアーだった。クリフはより詳細な情報を得るため、デメニスに潜入して反主流派の貴族であるアゼリアン家とコンタクトを取った。当主は不在だったが、次女のコレット・アゼリアンから話を聞く。
デメニスの国王は病床にあり、現在はカリバーン公爵が最高権力者として実権を握っていた。コレットはまた、自分の姉が失踪したことや、クリフの身の回りで起きている悲劇も、すべてカリバーンが絡んでいることを告げる。失踪した姉のベアトリス・アゼリアンは、クリフの仲間であるデミアンの師匠でもあった。ベアトリスはカリバーンの裏の顔を探っていたが、有力貴族が大量殺戮された「血の戴冠式」と呼ばれる惨劇の後、音信不通になっている。
クリフはコレットに協力し、ベアトリスを探しながら情報を収集することになった。その結果、ミュルディンがカリバーンの元に身を寄せていること、そしてベアトリスがバスティアー将軍によって審判所へ連行されたことが判明する。
クリフから話を伝え聞いたデミアンは、師匠を救出するためバスティアーの居城へ潜入する。しかしデミアンが発見したのは、地下牢で死に絶えた師匠ベアトリスの姿だった。怒りに燃えるデミアンはバスティアーと対決し、打ち破った。なぜ殺したのか事情を聞こうとしたデミアンだったが、バスティアーは自らの喉を刃で貫いて命を絶った。

反撃の開始

ミュルディンを倒すためには、デメニスの最高権力者カリバーンに打ち勝つことが必須だと悟ったクリフ。圧倒的な力を持つカリバーンを倒すため、「紅の砂漠」の入口に立った。その先で人智を超えた賢者たちと出会い、修行をして実力を磨いていく。空を自在に飛び回るドラゴンとも出会い、生命力・気力・精神力を強化していった。最後はアビスへと導かれ、そこで出会ったドゥー導師から、カリバーンとミュルディンがデメニスのマスケット砦で陰謀を企てていることを告げられる。彼らは禁断の扉を開いて、アビスの力を手に入れようとしているらしい。もし彼らによって禁断の扉が開かれれば、アビスが崩壊し、続けて地上も崩れてしまうという。
キャンプに帰還したクリフは、カリバーンとミュルディンの陰謀を仲間たちに伝える。そして、これまでに出会った人々すべてと協力し、全力を挙げて阻止することを誓った。
マスケットへ進軍したクリフたちだが、砦の上空には、浮遊する要塞が立ちはだかっており、近寄るものを圧倒的な攻撃力で撃退していた。浮遊要塞を撃破するには、対抗する兵器を探すしかない。クリフは手がかりを求めて、技術大国であるデレシアに住むバルガシュという武器職人の元を訪ねた。その結果、マルニという技術者が浮遊要塞を作ったことが判明し、クリフはマルニに会うためデレシア城を訪れた。
マルニとの面会を果たしたクリフだったが、マルニの要求を断ったため地下へ落とされてしまう。落下したクリフに、語りかけてくる男がいた。彼は、自分が本物のマルニだと主張し、先ほどクリフが会ったのは偽物だと告げる。偽物のマルニはカリバーンと手を組み、本物のマルニを閉じ込めた上で、平和のために作った浮遊要塞を悪用しているという。彼のアドバイスを受けて地下から脱出したクリフは、空飛ぶドラゴンを手に入れ、浮遊要塞に立てこもった偽物のマルニと対決。激闘の末に勝利し、要塞ごと吹き飛ばした。

最終決戦

浮遊要塞を破壊し、カリバーンとミュルディンが籠城するマスケット砦に総攻撃をかける時がやってきた。灰色たてがみの呼びかけを受け、各国の指導者たちも軍勢を引き連れて続々と参戦する。
勢いに乗って進撃する灰色たてがみの連合軍。クリフはカリバーンの居所を探し出し、ついに砦の奥深くで対決したが、一瞬で跳ね飛ばされてしまう。カリバーンは、自分がすべてを手に入れる瞬間をそこで見ていろと言い捨て、アビスへと続く扉を開いた。そのまま中へ入っていく。
クリフも扉の中へ飛び込む。アビスの空島を駆けめぐり、ようやくカリバーンに追いついたが、その姿を見て驚いた。ほんの短い間に、カリバーンが年老いていたのだ。クリフは正面から立ち向かっていく。
神出鬼没なカリバーンの戦法に戸惑うクリフ。苦戦の末になんとか勝利したが、カリバーンは姿を変えてミュルディンの化身となった。どうやらカリバーンとミュルディンの2名は、ウンブラという未知の存在に取り込まれてしまったらしい。クリフはミュルディンの姿をしたウンブラに挑んでいく。空中に浮遊するウンブラ。クリフは空飛ぶドラゴンを呼んで対抗する。激しい空中戦を繰り広げた結果、クリフはウンブラを倒すことに成功した。
安堵したのもつかの間、すべての力を使い果たしたクリフは、ドラゴンから落下してしまう。クリフの命の危機を救ったのは仲間のウンカだった。ウンカはクリフの手をつかんで落下を止め、ドラゴンで地上まで送り届けた。
クリフはついに仇を討ち果たし、地上とアビスに平和をもたらしたのだった。

エピローグ

それから少し時が流れた。故郷パイルーンで目覚めたクリフの目の前には、平和が訪れた穏やかな街並みが広がっていた。クリフは、共に戦った旧友たちに再会する旅に出る。エルナンド、カルフェイド、デメニスを次々と訪問するクリフ。各国では、指導者たちが国の再興にいそしんでいた。すべてがあるべき姿に収まっていく。再会を果たした戦友たちの表情は、どれも晴れ晴れとしていた。
狼が丘のキャンプを引き払い、パイルーンに戻ったクリフと灰色たてがみのメンバーたち。彼らの未来もまた、明るい光に満たされていた。

『紅の砂漠』(Crimson Desert)のゲームシステム

バトルシステム

左下の赤い横棒のゲージが生命力、そのすぐ上にある緑の葉っぱマークが精神力、右上のひし形で黄色く巻かれたマークが気力を表す。

フィールドで敵と遭遇した場合、シームレスにバトルモードに突入する。バトルでは、「生命力」「気力」「精神力」の3つのゲージが表示され、HPを表す生命力ゲージが0になると命を落とすことになる。生命力ゲージは自然回復していくが、回復アイテムを使うと素早く回復できる。
気力ゲージは、ガードや回避、ダッシュなどを行うスタミナの残量を表しており、時間の経過と共に回復していく。
精神力ゲージは特定のスキルを発動する際に消費するエネルギーの残量を示している。このゲージに蓄積されたエネルギーを消費することで、装備した武器に応じた特定のスキルを発動できる。スキルには数多くのものが用意されており、通常攻撃と組み合わせることで敵に効率よくダメージを与えられる。精神力ゲージは「集中」のスキルで手早く回復可能。
使用する武器の種類は豊富で、素手での戦いもカバーしており、プレイヤーが好むスタイルで闘うことになる。複数の敵と交戦したり、ボスキャラクターに挑む他、敵味方が入り乱れた大規模な集団戦を行うこともある。

ボスキャラとの戦闘

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