『NATURAL』とは、成田美名子により1995年から2001年にかけて『LaLa』(白泉社)にて連載された少女漫画。ペルーで暮らしていた少年ミゲールは、訳あって9歳の時に山王丸家に養子になり愛情を受けて成長する。高校生になり、バスケットボール部と弓道部を掛け持ちし部活動に打ち込んでいた。そんな中、何者かに線路へ突き落とされる。この事件をきっかけに、ペルー時代の秘密があきらかにしてゆく青春ホームドラマ。部活をする姿や例祭のシーンの緻密なデッサン。そして、登場人物の前向きな姿が丁寧に描かれている。
キャラクターが自然に動くのを待った『NATURAL』
『NATURAL』以前の作品の作り方は、ラストをあらかじめ決めてラストに向けてキャラクターやストーリーをはめこんでいく、というやり方でストーリーを展開していた。
しかし『NATURAL』では、最初に登場人物のキャラクターをしっかり設定した。それぞれの登場人物が意思を持って動くイメージを優先してストーリが進むのを待ったため、作者・成田美名子は勝手に動く登場人物の行動を記録しているような錯覚を起こすことがあった。この手法だとそれぞれの人物が性格をもって動くので、ストーリが無理なく進み辻褄が合う。自分で書いたのに、キャラクターの行動に驚いたり、キャラクターの考え方に思わぬ気づきを発見したりすることがあったと作者・成田美名子は語っている。
『花よりも花の如く』は『NATURAL』のスピンオフ漫画
『NATURAL』の連載終了後の2001年5月号より『月刊メロディ』で連載が開始された『花よりも花の如く』は、前作『NATURAL』に登場した榊原西門の兄である能楽師・榊原憲人(さかきばらのりと)を主人公としたスピンオフ漫画である。
『NATURAL』に榊原憲人を登場させる時、たまたま能楽師にしたのがきっかけで観世流との縁がつながる。『NATURAL』連載中のある日、榊原憲人の物語がタイトルとともに降ってきた。その着想をもとに、まずは『NATURAL』外伝として『花よりも花の如く』『天の響』の2編を発表。好評を博し、03年頃から『花よりも花の如く』の連載が本格的にスタートした。榊原憲人が一人前の能楽師として成長していく過程をエピソードを交えて丁寧に描いたため、スピンオフとして始まった物語が、完結まで20年以上かかり隔月刊誌『MELODY』2025年4月号にて長期連載が最終回を迎えた。
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目次 - Contents
- 『NATURAL』の概要
- 『NATURAL』のあらすじ・ストーリー
- ペルーから来た弟
- 志誠高校バスケットボール部とミゲール
- ファビアンとミゲールの因縁
- 本命チョコレート
- 『NATURAL』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 山王丸 ミゲール(さんのうまる ミゲール)
- 山王丸家
- 山王丸 理子(さんのうまる あやこ)
- 理子の父
- 理子の母
- 榊原家
- 榊原 西門(さかきばら さいもん)
- 榊原 高則(さかきばら たかのり)
- 志誠高校(しじょうこうこう)バスケットボール部
- 堂本 王海(どうもと たかみ)
- 篠宮 バーノンJr.(しのみや バーノンジュニア)
- 大沢 夏生(おおさわ なつみ)
- その他
- ファビアン
- アリーシャ
- 大崎 (おおさき)
- 古結 (こゆう)
- 『NATURAL』の用語
- バスケットボール
- 2ポストのスクリーン
- アリウープ
- 弓道
- 垜(あづち)
- 引き分け
- 引く矢束(ひくやづか)
- 神事
- 四立羽(よたてば)
- 立射礼(たちじゃれい)
- 矢大臣(やだいじん)
- 弓禅一致(きゅうぜんいっち)
- 崇敬者(すうけいしゃ)
- 『NATURAL』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 例祭で矢大臣を務めるミゲールと西門
- 大沢夏生「なのに種は続いてきた つまり 教えたり考えたりして 人間は闘いをやめてきたんだよ」
- 堂本王海「今までずっと 苦しんできたんだな」/ミゲール「そ う」
- 山王丸理子「あれから私は ちょっと悪い「夢」も見るようになった でもあまり気にしないことにしている いつでも 明日が夜のむこうにあるから」
- 『NATURAL』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 日本色が強くなった『NATURAL』
- キャラクターが自然に動くのを待った『NATURAL』
- 『花よりも花の如く』は『NATURAL』のスピンオフ漫画
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