NATURAL(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『NATURAL』とは、成田美名子により1995年から2001年にかけて『LaLa』(白泉社)にて連載された少女漫画。ペルーで暮らしていた少年ミゲールは、訳あって9歳の時に山王丸家に養子になり愛情を受けて成長する。高校生になり、バスケットボール部と弓道部を掛け持ちし部活動に打ち込んでいた。そんな中、何者かに線路へ突き落とされる。この事件をきっかけに、ペルー時代の秘密があきらかにしてゆく青春ホームドラマ。部活をする姿や例祭のシーンの緻密なデッサン。そして、登場人物の前向きな姿が丁寧に描かれている。

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日本名は宗藤亜梨沙(むねとう ありさ)、父親がイギリス人で母親が日本人。2歳になる前に父と別れ母と二人暮らしで、父はロンドンに住んでいる。母との関係は、母の恋人にちょっかいを出され不信感をいだいているのに、母は恋人を庇うので親子関係は非常に悪い。
JRとはインターナショナルスクールでの友人で、アリーシャのほうが一方的にJRを好いていた。JRがミゲールとバスケットボールをしたくて志誠高校に転校したことがショックで、ミゲールのクラスメイトの大崎(おおさき)を脅しミゲールを監禁する事件を起こす。この事件をきっかけに、アリーシャの寂しい本心をJRに正直に打ち明けられるようになり、JRと恋人同士の関係になる。

大崎 (おおさき)

志誠高校1年生。病院院長をしている父が買ったという高級マンションに住み、身の回りのことや食事はお手伝いさんがしている。小学時代はミニバスケットボールをしており、今もバスケットボールが好きだが、有名私立中学の受験に失敗したのはバスケットボールのせいだと父に言われ、それ以来バスケットボールを禁じられている。
ミゲールとは、体育の授業のバスケットボールで同じチームになり、ミゲールの声がけでダンクシュートを決める。そのことをきっかけにミゲールに憧れるようになり、ミゲールを隠し撮りしたり、ミゲールを騙ってチャットをするようになる。
ミゲールを隠し撮りする様子をアリーシャに見られ、そのことをネタにミゲールを監禁するようにと脅されアリーシャに従う。しかし、監禁中に徐々にミゲールと親しくなりミゲールを解放し家出し、3日後に補導され実家に戻り両親の希望で転校してしまう。大崎の転校先の東野高校と志誠高校は大会で対戦した際、大崎は選手として出場していなかったが、バスケットボール部部員としてミゲールと再会し、バスケットボールを始めた大崎の姿にミゲールは嬉しくなる。転校後も2人はメル友として親交を続けている。

古結 (こゆう)

榊原西門の大学の友人で、ビジュアル系神主を目指している。
青森の社家の西門は神楽を舞うが、関西の社家の古結は舞楽を舞う。同じ社家出身ということで西門と仲が良い。
西門がミゲールのためにファビアンを探している時に、ファビアンが出入りしていそうな外国人が多いクラブを知っていそうだと古結を頼る。以前、古結がバンドに誘おうと、ファビアンの携帯番号とメールアドレスと住所を聞き出していたおかげでファビアンの連絡先を入手できた。

『NATURAL』の用語

バスケットボール

2ポストのスクリーン

ゴール下にいる2人がゴールを狙い、1人が壁となってゴールを阻む練習方法。
堂本王海が初めてミゲールやJRとストリートバスケをした時に、堂本王海の腕前を見るため山王丸理子が指示した練習方法。

アリウープ

ゴール付近へ放たれたパスをジャンプしてキャッチし、そのまま着地せずにダンクシュートする高度な連携プレー。パスを出す選手と、ボールを受け取る選手の阿吽の呼吸が必要。高いパス軌道によりディフェンスのブロックを回避し、高い成功率を誇る。
初めて出場する大会でチーム戦に馴染めず硬くなっているミゲールは、試合を楽しもうと言う堂本王海の一言や、対戦相手の高校に大崎がいることが嬉しくて緊張が解ける。緊張がほぐれたミゲールが放ったシュートが、堂本王海からのパスを着地せずに受け取りシュートしたアリウープである。

弓道

垜(あづち)

安土(あづち)と書かれる場合もある。道場の正面に設けられた、的を立て掛けるための土や砂を山形に盛った場所のことをいう。
ミゲールが弓道を始めたばかりの中学生の頃、弓道全国大会で優勝した榊原西門に出会い憧れを抱く。作中では2人が同じ垜に向かい練習してきたという表現で、同じ道場に通っていることを示している。

引き分け

矢を弓にセットして、胸の中心から左右に両腕を大きく開く要領で、弓を引き広げること。引き分けが上手にできないと、矢がしっかりと飛ばない。
弓道部の練習場で、部員たちが「一番の悩みは引き分けが苦手なことだ。」とぼやく。

引く矢束(ひくやづか)

引き分けの時、自身の筋力や手先の力に頼り力んで引く、もしくは引きすぎてしまう状態。この場合、矢はあらぬ方向に飛んでいってしまう場合が多い。
弓道部とバスケットボール部の両方の試合が重なりそうなのを気にしているミゲールが、両方の部活に気を使い過ぎて無駄な力が入っている状況を表している場面に比喩として使われる。

神事

四立羽(よたてば)

弓矢の羽の付け方の一つで、矢の周囲に4枚の羽を配置したものを指す。一般的には2枚や3枚が主流だが、四立羽は特に鏑矢(かぶらや)のような神事用や、より高い飛行安定性を求められる特殊な矢に用いられる。
青森の榊原西門の実家の神社で執り行う神事で、弓を射る時に使う矢が四立羽。ミゲールは神事に参加することになり初めて四立羽を見た。

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