『天使のくれた時間』とは2000年に製作されたアメリカの映画である。監督はブレット・ラトナー。ウォール街で成功し、優雅な独身生活を謳歌していたジャック・キャンベル。クリスマスイヴの夜、彼は奇妙な男と出会い、翌朝目覚めると13年前に別れた元恋人、ケイト・レイノルズが一緒に寝ていた。さらには2人の子供までおり、ジャックはケイトの夫となった世界を体験していく。以前の価値観が覆されていく中で、家族や愛の大切さ、人生の選択がもたらす本当の幸せとは何かを描いた心温まる感動のラブストーリー。
吹替:高木渉
イヴの夜に宝くじの換金をしようとコンビニを訪れた男性。しかし店員は彼の話に聞く耳を持たず、やがてキャッシュは銃を取り出し騒ぎ始める。その後、ジャックがキャッシュを案じ、説得をしようとしたことに感動したキャッシュ。この出来事により、ジャックは別世界を体験するという奇跡のような機会を得る。キャッシュと出会わなければ起こることのなかった奇跡であり、本作では正体が明らかにされていないが、キャッシュは天使のような存在として描かれている。
アーニー(演:ジェレミー・ピヴェン)
吹替:坂東尚樹
別の世界に存在するジャックの友人。別の世界で目を覚ましパニックに陥っていたジャックがケイトの前から行方をくらました際、彼女はアーニーに連絡を入れていた。ウォール街へ逃走した後、戻ってきたジャックは偶然アーニーと出会う。そこでアーニーは彼の家へとジャックを連れて行った。アーニーの部屋にはジャックとアーニーが笑顔で写る写真が飾られており、仲の良い様子が窺える。関係性を理解したジャックは、そこで彼に説明できる範囲の話を軽くした。すると彼は何を思ったのか、自身が不倫をしようとした時にジャックがアーニーに話したことを今度はそのままジャックに話すことで、彼を説得しようとした。
アラン・ミンツ(演:ソウル・ルビネック)
出典: ameblo.jp
右の男性。
吹替:神谷和夫
ジャックの会社の社員。元の世界では重要な会議の際にも、イヴの家族との食事のことで集中できずにいたアラン。それがジャックが会社に存在しない別の世界では、彼が社長の座に就任。ピーターの招待により、アランと面会することになったジャック。彼の社長室は妻が装飾した子供用のスペースが用意されており、ジャックが社長であった頃とは別物となっている。またタイヤのセールスマンをしているジャックを下に見ており、ピーターのいないところでは容赦のない物言いをするアラン。彼の発言に感動すら覚えたジャックであった。
ピーター・ラシッター(演:ジョセフ・ソマー)
吹替:北村弘一
ジャックの会社の会長。ジャックは彼をタフで高価なものが好きな人であると話している。高級葉巻をたしなみ、好きなお酒はスコッチ。愛するものは馬と会社。ピーターは自身を金にしか興味がない冷酷非情な男と言っている。ケイトから久々に連絡があり、どうするべきかをピーターに尋ねたジャック。彼の返答は昔の女は納税申告書と同じように、3年が過ぎたら破棄しろというまさに非情なものであった。別の世界ではバレンタインデーに、ジャックのいるタイヤ屋を訪れたピーター。そこでジャックはすかさず彼に取り入った。
エブリン・トンプソン(演:リサ・ソーンヒル)
別の世界のジャックのことが好きな女性。何年も中途半端な状態で2人の関係は続いていた。雪道を運転しないにも関わらずスノータイヤを6つ所持していたり、子供を同じバレエ教室に通わせるなど、彼女は自身が本気であることをジャックにアピールする。そしてこれまで以上の関係を望むが、彼女も結婚している身。エブリンとの会話の後、アーニーに彼女の住所を教えるよう頼むジャックであったが、アーニーは忠告することで2人の関係が進展するのを止めた。
エド・レイノルズ(演:ハーヴ・プレスネル)
吹替:福田信昭
ロレインの夫であり、ケイトの父親。そしてタイヤ屋の前社長である。心臓発作を起こしたため、ジャックが社長を引き継ぐこととなった。別の世界でジャックが目を覚ました際、彼の家の玄関で居合わせる。エドは自身を西部劇の男と言い、たくさんのクリスマスプレゼントを抱えながらも、ウエスタンハットを被って登場。タイヤ屋ではジャックにアドバイスをするなどして、今でも顔を出している。
アデル(演:メアリー・ベス・ハート)
ジャックの元いた世界の秘書。ケイトからの連絡が入ったことをジャックに伝言したのは彼女である。ジャックが結婚を前提に付き合っていたことを話すと、彼から結婚の話が出たことに驚きを隠せない様子であった。彼女はケイトに折り返し連絡をすることに乗り気であったが、ジャックがそれを阻止する。
ポーラ(演:アンバー・ヴァレッタ)
吹替:杉本ゆう
ジャックの住むマンションを度々訪れては、一夜を楽しむ関係の女性。ジャックの何不自由ない暮らしには、彼女のような女性が必要であった。ポーラは冒頭と、ジャックが別の世界から戻った際に彼の部屋を訪ねることで登場する。しかし別の世界から戻ってきたジャックの様子は変わり、頭の中にはケイトのことしかなくなっていた。部屋のドアの前に立つ彼女の横を通り過ぎ、彼はケイトたちと過ごした家のある郊外へと車を走らせた。
ロレイン・レイノルズ(演:フランシーヌ・ヨーク)
吹替:久保田民絵
エドの妻であり、ケイトの母親。ロレインと共にたくさんのクリスマスプレゼントを抱えて、ジャックたちの家を訪ねた夫婦。別の世界に来たばかりでパニック状態のジャックに対し、アメリカで放送された西部劇のテレビドラマ『ボナンザ』のマネをエドにやめさせると話しかけるが、ジャックには話が見えないでいた。
サム・ウォン(演:ケン・レオン)
吹替:上田祐司
キャッシュが宝くじの換金をしに向かった店の店員。キャッシュが当選したくじを見せるが、サムは目もくれずに線を引いて数字を変えたとし無効と言い放つ。他の店で換金しろという一点張りであった。どちらも引かず、ついにはキャッシュが銃を出したことでサムが両手を上げ、2人の言い合いは収まる。
ジャニーン(演:ケイト・ウォルシュ)
ジャックの住む高級マンションの住人。映画の冒頭、ジャックがノリノリで出社する際に、同じエレベーターに乗った女性。彼女が待つ階へと降りている間、ジャックがエレベーター内で熱唱していたため、彼の歌声は下の階で待つ彼女の耳まで届いていた。夫を捨てて駆け落ちしませんか?と話すジャックに対し、あなたじゃ物足りないわと言い切ってみせている。
ニック(演:ジャンニ・ルッソ)
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目次 - Contents
- 『天使のくれた時間』の概要
- 『天使のくれた時間』のあらすじ・ストーリー
- クリスマスイヴに訪れた奇跡の出会い
- ケイト・レイノルズと結婚した世界で目を覚ましたジャック・キャンベル
- 仕事人間であったジャック・キャンベルが手にできなかった家族の時間
- 『天使のくれた時間』の登場人物・キャラクター
- キャンベル家
- ジャック・キャンベル(演:ニコラス・ケイジ)
- ケイト・レイノルズ(演:ティア・レオーニ)
- アニー・キャンベル(演:マッケンジー・ヴェガ)
- ジョシュ・キャンベル(演:ジェイク・ミルコヴィッチ&ライアン・ミルコヴィッチ)
- その他
- キャッシュ・マネー(演:ドン・チードル)
- アーニー(演:ジェレミー・ピヴェン)
- アラン・ミンツ(演:ソウル・ルビネック)
- ピーター・ラシッター(演:ジョセフ・ソマー)
- エブリン・トンプソン(演:リサ・ソーンヒル)
- エド・レイノルズ(演:ハーヴ・プレスネル)
- アデル(演:メアリー・ベス・ハート)
- ポーラ(演:アンバー・ヴァレッタ)
- ロレイン・レイノルズ(演:フランシーヌ・ヨーク)
- サム・ウォン(演:ケン・レオン)
- ジャニーン(演:ケイト・ウォルシュ)
- ニック(演:ジャンニ・ルッソ)
- ビル(演:トム・マッゴーワン)
- トミー(演:ジョエル・マッキノン・ミラー)
- 家の中にいる男(演:ロバート・ダウニー・シニア)
- シドニー・ポッター(演:ポール・ソルヴィノ)
- 『天使のくれた時間』の用語
- ウォール街
- ブローカー
- 孫子
- 『天使のくれた時間』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ジャック・キャンベル「自分を救いたければ必死で働くことだ。」
- ケイト・レイノルズ 「偉大なる成功物語。」
- キャッシュ・マネー「"きらめき"は一瞬だ。永遠には続かない。」
- 『天使のくれた時間』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『素晴らしき哉、人生!』と共通する点と異なる点をもつ『天使のくれた時間』
- 別の世界の始まりと終わりの合図となっているベルの音
- ジャックに奇跡をもたらしたキャッシュ・マネーの天使説
- 『天使のくれた時間』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:SEAL「This Could Be Heaven」
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