ボーイフレンド（The Boyfriend）のネタバレ解説・考察まとめ

グリーンルームを退去する日、シュンとダイは海辺へ向かい、2人きりになる。そこでシュンはこれまでの気持ちの変化を語り、「ダイくんのことが好きです」と率直に思いを伝えた。ダイは嬉しそうに笑いながら、「僕もシュンのことが好きです」と答えた。そして2人はキスを交わしたのだった。ダイに好意はなかったシュンだが、何があっても受け止めてくれるダイの一途な思いがようやく届き、照れながらも真っすぐに気持ちを伝えるシュンの姿にキュンとする名場面だった。

『ボーイフレンド』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

恋人になってからも毎日喧嘩をしているダイとシュン

番組で唯一カップルが成立したダイとシュンは出会いから1年以上たっても関係が続いており、グリーンルーム卒業後すぐに同棲生活を始めて、YouTubeで2人のチャンネルを作って動画を公開している。2人は相変わらず毎日のように喧嘩をしているようだが、愛は深まっているらしく、ダイの実家にシュンが居候するなど家族ぐるみの付き合いになっているようだ。そんな2人の姿は等身大カップルとして共感を呼び、チャンネル登録者は70万人を超える人気となっている。また友達以上恋人未満な関係だったカズトとアランは、恋愛関係ではないものの、未だに交流が続いているようだ。それぞれYouTubeやTikTokに動画を投稿しており、ファンも多い。居酒屋で働いているカズトは動画配信後に店にファンが殺到して街で声をかけられることも多く、日本のみならず海外からも客が来て予約でいっぱいになっているようだ。カウンターで料理を作っていると人が溢れて大変なことになるため、厨房に入って作るようになったという。イクオは番組では恋人はできなかったが、配信終了後にたくさんのアプローチを受けたそうだ。しかしまだ本気の相手には出会えていないという。テホンも番組に出てからモテモテになり、年下からも好意を寄せられているようだ。メンバーたちは番組が終わってからも仲が良く、友達関係は続いている。

家族にカミングアウトして温かい言葉をかけてもらったテホン

家族にカミングアウトするかどうか悩んでいたテホンはメンバーたちの話を聞いてカミングアウトを決意し、放送後に両親に報告したという。すると両親からは「テホンの人生だから干渉しない。応援するから心配しないで」と温かい言葉をかけてもらったようだ。本編でダイと揉めたシュンが、テホンにダイに謝るべきかどうかを相談したことがあった。その際にテホンはシュンに的確なアドバイスをして絶賛されていたが、実はテホンも若い頃はシュンと同じく姫気質なところがあったため、彼の気持ちが分かったという。またお泊りデートではアランとカズトが一緒に行くことになったが、そこでアランは露天風呂付きの部屋にテンションが最高潮になっており、カズトからも拒絶されなかったのでノリノリだと思い込んでしまった。そのためアランはグイグイ行ってしまい、カズトが引いていることに気づかなかったという。しかし帰って来てから、カズトが冷めていることに気づき、アランは彼のペースに合わせようと一歩引くことにしたようだ。シュンはダイと初めてデートに行った際はほとんど興味はなかったものの、彼に好意を持たれていたため行ってあげようという思いだけで行ってみたが、結果的には冷めてしまった。結局最後まで悩み、特に好きになったきっかけはなかったが、ダイに好きと伝えたかったため告白することにしたようだ。

派手な演出を省きナチュラルさを意識した番組制作

本作の制作プロデューサーであるTaiki氏は自らゲイだと公表しており、男性同士の恋愛リアリティショーを作りたいと強く望んでいたという。今の時代に同性同士の恋愛リアリティショーがないことに違和感を感じており、これまでも何度かメディアに企画を持ち掛けてきたが、断られてきた。参加メンバーのキャスティングはSNSを通じての募集や友人の紹介だけでなく、DMを送ってアプローチをしたり、新宿2丁目のクラブや飲食店で声をかけたりとアグレッシブに行った。またテレビに出ているゲイはみんなオネエキャラを演じてはしゃいでいるが、そのようなステレオタイプな部分を封印して、もっとゲイにも色んな人がいるというのを知ってもらいたいという思いからナチュラルな部分を見せることを意識したという。そのため参加者たちがありのままの自分でいられる空間づくりを徹底し、派手な演出を一切しなかった。初めは静かすぎて現場スタッフも不安になるほどだったようだ。放送前からセカンドシーズンを望む声が届き、次回は参加したいという出演希望も世界各地からあった。しかしその一方でリアリティショーはSNSなどの誹謗中傷がきっかけで参加者が自死するケースもあるため、Netflixでは出演者が精神的な悪影響を受けないよう臨床心理士やカウンセラーなどと連携して、番組の制作中から公開後に至るまで継続的に出演者のケアをしているようだ。

『ボーイフレンド』の主題歌・挿入歌

主題歌：Glen Check「Dazed&Confused」

韓国の3人組インディーズロックバンドのGlen Checkによる2021年9月13日にリリースされた楽曲である。

挿入歌：JVKE「golden hour (Fujii Kaze Remix)」

アメリカのロードアイランド州出身のシンガーソングライターであるJVKE（ジェイク）が歌う楽曲で、日本のシンガーソングライターの藤井風とコラボレーションしたバージョンである。10話のシュンが告白するシーンで使用された。