デス・ビリヤード/デス・パレードのネタバレ解説・考察まとめ

『デス・パレード』とは、監督・脚本は立川譲、アニメーション制作はマッドハウスよるアニメ映画『デス・ビリヤード』のテレビアニメ版作品である。映画は2013年に公開され、アニメは2015年に放送された。舞台は「クイーン・デキム」という謎のバーで、バーテンダーのデキムが客としてやってくる死者たちに命懸けのゲームをさせ、彼らの生き様や心の闇を見て魂を裁定するストーリーである。
人間の感情が鮮やかに細かく映し出され、見る人の心を揺さぶる作品となっている。

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デキムは上村幸子という老人の裁定を通して、やはりこれまでの裁定方法ではダメなのだと実感した。人間が生きていることには意味があり、そうして生を全うした人間の裁定は人間に寄り添って行うべきだと考えるようになる。
そのために人間の感情を知ることが必要だと言い、知幸に協力してもらい、知幸の過去を知って知幸の感情を理解することができたのだった。
そして知幸の裁定が終わり、別れの際にデキムは知幸に生きてきて良かったと尋ねる。知幸は笑顔でもちろんだと答えた。
デキムはこれからの客にもそう思ってもらえるような裁定者になりたいと言い、笑顔で知幸を見送った。
これまで感情というものが理解できずに、ただ無表情で人間の感情を受け止められている気になっていたデキムだったが、知幸と出会って感情を理解することができ、初めて自分の感情を表すことができたシーンである。

『デス・ビリヤード』『デス・パレード』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

元映画『デス・ビリヤード』とテレビアニメ版『デス・パレード』とでかなり変わった構成

『デス・ビリヤード』は25分という短編であり、老人と若者という2人の登場人物の心理戦を描くストーリーで、『デス・パレード』は舞台は複数のエピソードの中で様々な人間が登場する。
その中で『デス・ビリヤード』より一人一人の人生や感情が深く描かれる。
2つの作品で大きく変わっているのはデキムの立ち位置で、『デス・ビリヤード』では完全に中立の立場で無感情の存在となっている。
一方で『デス・パレード』では、デキムは最初から人間に関心があり、生と死や裁定の在り方などについて悩んでいる。そこへ感情を持つ人間である知幸との関わりが影響して、人間に寄り添った裁定を目指すようになるのだった。

『デス・パレード』に原作映画『デス・ビリヤード』と関係したキャラクターが登場

本作の『デス・パレード』の第10話にて上村幸子という老人が登場する。その老人は生前夫と二人暮らしをしていた。
その夫というのが『デス・ビリヤード』に登場した老人で、縁側でビールを飲んでいた後に気づけば「クイーン・デキム」に来ていたという。
『デス・ビリヤード』とはかなり構成が違う『デス・パレード』だが、デキム以外に関連性のあるキャラクターが登場した。

ゲーム参加者同士の対談がWEB版として公開

本作で「クイーン・デキム」に訪れ、一緒にゲームをしたキャラクターを演じたキャスト同士による対談が、YouTubeにてWEB版として公開されている。
対談は全6回あり、それぞれが演じたキャラクターについて語っている。

『デス・ビリヤード』『デス・パレード』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):BRADIO「Flyers」

作詞:真行寺貴秋 作曲・編曲:BRADIO

BRADIOの2ndシングルであり、オープニング映像はBRADIOのメンバー自ら実写で映像再現をした。

ED(エンディング):NoisyCell「Last Theater」

作詞:Ryosuke・Ryo 作曲:Ryo 編曲:NoisyCell・PABLO a.k.a. WTF!?

エモーショナルなボーカルとラウドとデジタルが融合したサウンドが特徴的な曲である。

matefu923
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@matefu923

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