『アス』とは2019年に公開されたホラー映画である。監督は1作目の『ゲット・アウト』(2017年)でアカデミー賞脚本賞を受賞したジョーダン・ピール。舞台は1986年のアメリカ。幼いアデレード・ウィルソンは両親とサンタクルーズの遊園地を訪れていた。その際アデレードは自身と瓜二つの姿をした少女に出会う。それから月日が経ち大人になったアデレードは家族4人で再びサンタクルーズを訪れ、休暇を楽しんでいた。そこでのある晩、ウィルソン一家は彼らと同じ姿をした赤い服の4人と出会い、巨大な陰謀に巻き込まれていく。
ミニー・リパートンはシカゴのシンガーソングライターである。31歳の若さでこの世を去った。5オクターヴから5オクターヴ半の広い声域を持ち、マライア・キャリーやセリーヌ・ディオンらに影響を与えた人物とされている。1970年代に全米で大ヒットした「Lovin' You」は日本人アーティストにも複数カバーされており、日本でも有名な一曲。「Les Fleur」はミニー・リパートンの可憐な歌声を包み込む壮大なオーケストラの演奏、それらを支えるリズム隊の生む一体感が素晴らしい楽曲となっている。
Related Articles関連記事
17歳のカルテ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『17歳のカルテ』とはアメリカの映画。原題は、『Girl, interrupted』。青年期に精神疾患と診断された主人公スザンナ・ケイセンの精神病棟での成長を描いている。ベトナム戦争の長期化や貧困・人種差別による社会分断の深刻化、主要人物の暗殺など情勢が不安定だった60年代アメリカを舞台に、病棟の内と外、パーソナリティーの正常と異常、自己存在への疑問と確信、それらとは一体何なのかを「境界性パーソナリティー障害」と診断されたスザンナ・ケイセンの視点を通して描いていく。1999年公開。
Read Article
ゲット・アウト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゲット・アウト』とは2017年に公開されたアメリカのサイコ・スリラー映画である。監督・脚本を務めるのはジョーダン・ピール。主人公の黒人男性をダニエル・カルーヤが演じた。アフリカ系アメリカ人の写真家、クリス・ワシントン。白人の恋人であるローズ・アーミテージの実家を訪れたことで、常軌を逸脱した悍ましい陰謀に巻き込まれていく。大勢の白人が集うパーティーが開かれ、クリスは次のターゲットに選ばれていた。本作はアメリカに深く根付いている人種差別の社会的な問題に、映画で踏み込んでいった作品である。
Read Article
NOPE/ノープ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『NOPE/ノープ』は、2022年8月26日に日本で公開されたジョーダン・ピール監督・脚本のホラー映画作品。日本の配給会社は東宝東和。田舎町で牧場を経営し、ハリウッドへ撮影用の馬を貸し出し生計を立てているヘイウッド一家。ある日突然、空から金属片が降ってくる。OJの父はその金属片が頭部に直撃し亡くなってしまう。数カ月後、OJは心の傷が癒えないまま家業を継ごうと必死だったが、父が亡くなった異常現象の謎に挑むことを決心する。単なる「ホラー映画」ではなく、黒人差別の歴史を踏まえた作品となっている。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『アス』の概要
- 『アス』のあらすじ・ストーリー
- 再びサンタクルーズのビーチを訪れたアデレード・ウィルソン
- 瓜二つの姿をしている赤い服の集団
- 地下で作られていたクローン人間のテザード
- 『アス』の登場人物・キャラクター
- ウィルソン一家とテザード
- アデレード・ウィルソン/レッド(演:ルピタ・ニョンゴ/マディソン・カリー(子供時代)/アシュリー・マッコイ(10代))
- ガブリエル・ウィルソン/アブラハム(演:ウィンストン・デューク)
- ゾーラ・ウィルソン/アンブラ(演:シャハディ・ライト・ジョセフ)
- ジェイソン・ウィルソン/プルートー(演:エヴァン・アレックス)
- タイラー一家とテザード
- キティ・タイラー/ダリア(演:エリザベス・モス)
- ジョシュ・タイラー/テックス(演:ティム・ハイデッカー)
- ベッカ・タイラー/イオ(演:カリ・シェルドン)
- リンジー・タイラー/ニックス(演:ノエル・シェルドン)
- その他
- ラッセル・トーマス/ウェイランド(演:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)
- レイン・トーマス/アーサ(演:アナ・ジョップ)
- ダニー/トニー(演:デューク・ニコルソン)
- ナンシー/シド(演:カーラ・ヘイワード)
- グレン/ジャック(演:ネイサン・ハリントン)
- 『アス』の用語
- ハンズ・アクロス・アメリカ
- エレミヤ書
- テザード
- 『アス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ガブリエル・ウィルソン 「砂浜で走れ。負荷がかかりキツいからさ。砂浜で鍛えれば地上で無敵だ。」
- レッド「そしてある日影は気付いたのです。彼女は神によって試されていたのだと。」
- レッド「空の下で育つのはどんな気分だ。太陽を感じ、風を感じ、木々を感じる。お前らには当然のことか。」
- 『アス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作中に点在するエレミヤ書の11章11節を象徴する数字
- 分断や断絶を象徴するハサミやサンタクルーズ
- 「ハンズ・アクロス・アメリカ」が元になっている手を繋いだテザードの並ぶ光景
- 『アス』の主題歌・挿入歌
- ED(エンディング):Minnie Riperton「Les Fleurs」
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)