北極百貨店のコンシェルジュさん(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『北極百貨店のコンシェルジュさん』とは、2017年3月号から2018年12月号まで『ビッグコミック増刊号』(小学館)で連載された西村ツチカによるファンタジー漫画。単行本は全2巻。舞台は訪れる客が全て動物という北極百貨店。そこで新人コンシェルジュの秋乃(あきの)が、お客様の要望に答えようと先輩やお客様の力を借り奔走する。独特で美しい世界観と繰り広げられる人間模様が話題になり、2022年に第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した。2023年にはアニメーション映画が制作される。

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秋乃の上司である東堂の役職がフロアマネージャー。
北極百貨店でのフロアマネージャーは、フロア全体の責任者であり顧客満足度向上の為、​​スタッフへの指示やサポートを行う監督者である。

外商部

作中ではトキワの所属部署が外商部。
外商を利用する客は、その百貨店で一定額以上の年間購買実績を積んでいる客であることが基本。百貨店の審査を受け外商会員となることができる。外商会員になると外商部の担当者がつき、商品の提案など個々のライフスタイルに寄り添った幅広いサポートをする部署。
北極百貨店での外商会員の多くはV・I・A(ベリー・インポータント・アニマル)である絶滅種の客だ。

絶滅種

ワライフクロウ

1巻「笑うお客様」にて登場。
ニュージーランドに生息、高笑いのような鳴き声が特徴。1914年サウスカンタベリーでの目撃記録を最後に絶滅。

ウミベミンク

1巻「美しいお客様」にて登場。
北米大西洋岸の岩礁に生息していたが、1880年頃に姿を消した絶滅種。

ニホンオオカミ

1巻「ひるむお客様」にて登場。
古代から社に祀られる信仰の対象だが、詳しい消息は不明なまま1905年に絶滅。

カリブモンクアザラシ

1巻「超えるお客様」にて登場。
海中では敏捷だが、陸上ではのんびり。温厚な性格で警戒心がないため、機械油として有用な脂肪に目をつけたハンターによって1952年絶滅に追いやられる。

アホウドリ

1巻「超えるお客様」にて登場。
孤島に生息し天敵に対する警戒心がないため、羽毛を目的としたハンターに乱獲され1949年に絶滅したと思われた。しかし、2年後に生き残りが発見され数十年にわたって保護活動をし絶滅をまぬがれる。

ケナガマンモス

1巻「寡黙なお客様」にて登場。
更新世後期、北半球の亜寒帯に広範囲に生息。永久凍土かから完全な個体が発掘されるたびクローン作成に期待が高まるが、DNAの破損など多くの難関がありクローンの作成は不可能とされている。

バーバリライオン

2巻「小さなお客様」にて登場。
北アフリカに生息。黒くて長いたてがみをたくわえた勇姿は、見せ物や娯楽としての狩猟に重宝された。1922年アトラス山脈で生き残っていた1頭が撃たれ絶滅したかと思われたが、90年後モロッコの動物園で32頭が飼育されていた事がわかる。

モーリシャスドードー

2巻「こだわるお客様」にて登場。
マダガスカル沖モーリシャス島に生息。入植者が持ち込んだ家畜に捕食され1681年に絶滅。伝説によると島に生息する大木タンバラコクと共生関係にあり、ドードーが絶滅すると後を追うかのように大木タンバラコクも絶滅を待つようになった。

クアッガ

2巻「注ぐお客様」にて登場。
南部アフリカのサバンナや平原に生息。食用に乱獲され、また丈夫な毛皮も珍重された。英国に送られたクアッガが馬車を引く姿は社交界の注目になったという。1883年絶滅。

ゴクラクインコ

2巻「嘘のお客様」にて登場。
極彩色の羽を持ち、観賞用のペットとして乱獲されたが飼育環境下での繁殖に失敗。蟻塚にしか産卵しない特異な習性が判明した時にはすでに遅く1927年に絶滅。

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