Snow Patrol(スノウ・パトロール)の徹底解説まとめ
「Snow Patrol」とは1994年結成の北アイルランド人とスコットランド人によるロックバンド。現メンバーには、ボーカル兼ギターのギャリー・ライトボディを中心に、ネイサン・コノリー(ギター)、ジョニー・マクデイド(キーボード、ギター)で構成されている。2003年発表のアルバム『Final Straw』で商業的成功を収めたほか、2006年発表のアルバム『Eyes Open』に収録された楽曲「Chasing Cars」が世界的にヒット。感情豊かなメロディーと歌詞で幅広い年齢層に支持されている。
2004年10月25日発売
1. How to Be Dead(Chris Lord-Alge Mix)
2. You Are My Joy(Live at Somerset House)
3. Chocolate(Grand National Mix)
3rdアルバム『Final Straw』の収録バージョンから、クリス・ロード=アルジがリミックスしてリリースしたシングル。ローテンポのロックバラードでRunなどに次ぐ人気を誇る楽曲となっている。イギリスのシングルチャートで39位、アイルランドのシングルチャートで42位にランクインした。
『You're All I Have』
2006年4月26日発売
1. You're All I Have(live from Koko)
2. Run(live from Koko)
4thアルバム『Eyes Open』のリード・シングルとしてリリース。2006年のGAAチャンピオンシップでのサンデーゲーム復活をプロモーションするために起用され、バンドとしては2番目のヒットを記録し、イギリスのシングルチャートで7位にランクインした。ライブではオーディエンスが一斉に手拍子をして盛り上がりをみせる楽曲として知られており、ドラマティックなメロディーに心が踊らされる。
『Chasing Cars』
2006年6月6日発売
1. Chasing Cars
2. It Doesn't Matter Where, Just Drive
ファンにSnow Patrolといったらまず「Run」か、この「Chasing Cars」とおすすめされる1曲だ。ドラマ『グレイズ・アナトミー』で起用され、アメリカでのバンドの人気を確立。2007年の第49回グラミー賞では最優秀ロック楽曲賞を獲得し、イギリスでは2013年10月までに100万枚以上を売り上げた。
イントロはクランチギターサウンドで始まり、Aメロからボーカルが平易なメロディーを歌っているが、次第にクレッシェンドが強くなっていくバラード楽曲。ギャリー・ライトボディは、同楽曲について「バンド史上最も純粋なラブソングだ」と、ローリングストーン誌のインタビューで語っている。
『Hands Open』
2006年10月16日発売
1. Hands Open(album version)
2. Hands Open(Freelance Hellraiser Remix)
同楽曲は4thアルバム『Eyes Open』からの3枚目のシングルとしてリリースされ、ラジオで何度も流されたこともあり、アメリカのモダンロックトラックチャートで最高21位にランクインした。
曲調が荒々しく、Snow Patrolとしては珍しい歪みのあるギターリフが全編に採用されている。ライブでもよく演奏され、多くのファンから人気を得ている。
『Set the Fire to the Third Bar(featuring Martha Wainwright)』
2006年11月13日発売
1. Set the Fire to the Third Bar
2. You're All I Have(Live in Hamburg)
ギャリー・ライトボディがわずか20分で書きあげたことで知られている楽曲。凍てつく寒さの中で指の部分がない手袋をしながら執筆していた子どものころ、叔母のジーンが電気ヒーターを持っていたことを思い出して書いた。
遠距離恋愛をしているカップルをイメージしロマンチックな歌詞で、シンガーソングライターのマーサ・ウェインライトがフィーチャーされており、エモーショナルな仕上がりとなっている。
『Open Your Eyes』
2007年2月17日発売
1. (Open Your Eyes)
2. (I Am an Astronaut)
BBC OneのFootball Focusのテーマ音楽として使用され、既に人気の高い楽曲だったが、ドラマ『ER』シーズン12の最終回でフィーチャーされてから、そのほかのドラマや映画、テレビ番組などでも起用され、更なる認知を得た。
ストリングスが採用され、Snow Patrolらしさは残しつつ壮大な世界観を表現している。なお、同楽曲はブラジルで人気が高く、クロウリー・ブロードキャスト・アナリシス社が発表した年末のエアプレイ・チャートで21位となった。
『Shut Your Eyes』
2007年4月20日発売
1. Shut Your Eyes
2. Headlights on Dark Roads(Live in Berlin)
3. Chocolate(Live in Berlin)
4. You're All I Have(Live in Berlin)
2007年にシングルとしてドイツやオランダなどでリリースされた。ライブでオーディエンスとの掛け合いによって盛り上がれる楽曲であることから、ジョニー・クインはライブ演奏する曲の中で一番好きだと語っている。
『Signal Fire』
2007年4月24日発売
1. Signal Fire
2. Wow(Eddy TM Loser Remix)
3. You're All I Have(Live in Berlin)
映画『スパイダーマン3』のサウンドトラックにも収録され、イギリスではシングルチャート4位にランクインするなどヒットを記録。バンドで最も成功したシングルとなった。
長年バンドのプロデューサーを務めてきたジャックナイフ・リーとともにレコーディングが行われ、ローテンポの曲調からサビにかけて盛り上がっていくSnow Patrolらしさが存分に感じられる楽曲となっている。
『Take Back the City』
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目次 - Contents
- Snow Patrolの概要
- Snow Patrolの活動経歴
- Snow Patrolの原点
- バンド結成からデビューまで
- アルバム『Final Straw』がアメリカとイギリスでヒット
- アルバム『Eyes Open』で世界的な認知を獲得
- ジョニー・クインとポール・ウィルソンが脱退
- Snow Patrolのメンバー
- 現メンバー
- ギャリー・ライトボディ(Gary Lightbody)
- ネイサン・コノリー(Nathan Connolly)
- ジョニー・マクデイド(Johnny McDaid)
- 旧メンバー
- マーク・マクレランド(Mark McClelland)
- トム・シンプソン(Tom Simpson)
- ポール・ウィルソン(Paul Wilson)
- ジョニー・クイン(Jonny Quinn)
- Snow Patrolのディスコグラフィー
- シングル
- 『Little Hide』
- 『One Hundred Things You Should Have Done in Bed』
- 『Velocity Girl/Absolute Gravity』
- 『Starfighter Pilot』
- 『Ask Me How I Am』
- 『One Night Is Not Enough』
- 『Spitting Games』
- 『Run』
- 『Chocolate』
- 『How to Be Dead』
- 『You're All I Have』
- 『Chasing Cars』
- 『Hands Open』
- 『Set the Fire to the Third Bar(featuring Martha Wainwright)』
- 『Open Your Eyes』
- 『Shut Your Eyes』
- 『Signal Fire』
- 『Take Back the City』
- 『Crack the Shutters』
- 『If There's a Rocket Tie Me to It』
- 『The Planets Bend Between Us』
- 『Just Say Yes』
- 『Called Out in the Dark』
- 『This Isn't Everything You Are』
- 『New York』
- 『In the End』
- 『Lifening』
- 『The Lightning Strike(What If This Storm Ends?)』
- 『Don't Give In』
- 『Life on Earth』
- 『What If This Is All the Love You Ever Get?』
- 『Empress』
- アルバム
- 『Songs for Polarbears』
- 『When It's All Over We Still Have to Clear Up』
- 『Final Straw』
- 『Eyes Open』
- 『A Hundred Million Suns』
- 『Fallen Empires』
- 『Wildness』
- 『The Forest Is the Path』
- コンピレーション・アルバム
- 『Up to Now』
- 『Greatest Hits』
- 『Reworked』
- DVD
- ライヴ・アット・サマセット・ハウス
- Snow Patrolの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Chasing Cars
- Run
- Chocolate
- Signal Fire
- You're All I Have
- Take Back the City
- Called Out in the Dark
- Snow Patrolの名言・発言
- ギャリー・ライトボディ「ウィンストン・チャーチルが鬱を『自分の中の黒い犬』と表現した。僕はそういう獣と一緒に生きていたんだよ。恐怖を克服する唯一の方法は、それに向き合って、打ち解けるっていうこと。そうすれば自分が脅かされることはないからね」
- ギャリー・ライトボディ「6年間というのはアルバムのリリース間隔としては途方もない長さだけど、ファンのみんながいつなの?と聞いてくれることは、僕らにとってはすごく有り難いことだ」
- ギャリー・ライトボディ「自分がみんなを変えるんじゃない。みんなに自分を変えてもらうんだ」
- ギャリー・ライトボディ「ほかのアーティストにアドバイスをするとしたら、自分の楽曲に対する評価を読まないことだ」
- Snow Patrolの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 日本での人気獲得のきっかけは『テラスハウス』
- Snow PatrolはU2の正統後継者
- メタルバンドを聴いていた10代のギャリー・ライトボディ
- ギャリー・ライトボディがテイラー・スウィフトと共演