
『外道の歌』は渡邊ダイスケによる日本の青年漫画。2016年から2023年にかけて『週刊漫画ゴラク』で連載され、WEBドラマ化もなされた。法の限界に挑む犯罪被害者と加害者を描き、社会的なメッセージを多分に含む。主人公のカモとその相棒のトラが、軽い刑罰や不当な釈放に苦しむ被害者のため、私的な制裁を加え独自の正義を貫く姿が物語の中心となる。冷徹で計画的な復讐劇の反面、復讐が正義か悩む内面も描かれている。
その後の作品をさらにグレードアップさせた「映画化中止」の経験
『外道の歌』は『善悪の屑』という漫画の続編の様な形になっている。『善悪の屑』は2019年に白石晃士監督による実写映画化も決定していたが、主演の新井浩文の逮捕などのトラブルや内容の問題から制作が中止されることが発表された。
この経験が『外道の歌』に与えた影響も少なくなく、原作者の渡邊ダイスケは、『外道の歌』においてさらに「復讐」や「制裁」というテーマを深め、よりダークで複雑な物語を描くことに注力するようになったとされている。
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『外道の歌』の概要
- 『外道の歌』のあらすじ・ストーリー
- 「復讐代行」のはじまり
- 「練馬区殺人事件」の決着
- 引き返したトラ
- 國松義忠(くにまつ よしただ)という名の巨悪
- 「復讐屋」の最期
- 『外道の歌』の登場人物・キャラクター
- カモメ古書店(カモメこしょてん)/復讐屋(ふくしゅうや)の関係者
- カモ/鴨ノ目 武(かものめ たけし/演:窪塚洋介)
- トラ/島田 虎信(しまだ とらのぶ/演:亀梨和也)
- 開成 奈々子(かいせい ななこ/演:南沙良)
- 朝食会(ブレックファーストクラブ)の関係者
- 榎 加世子(えのき かよこ)
- 鶴巻 裕(つるまきゆう)
- 粕谷 九頭男(かすたに くずお)
- 東京支部a支部長(とうきょうしぶaしぶちょう)
- 京都支部長(きょうとしぶちょう)
- 設楽 真(したら まこと)
- 溝口 吹苗(みぞぐち さなえ)
- 漫画研究会の部員たち
- 園田 夢二(そのだゆめじ)
- 近野 智夏(こんの ちか)
- 木根 誠一(きね せいいち)
- 久野 詩音(くの しおん)
- 吉飼 飛夫(よしかい とぶお)
- 國松とその協力者たち
- 國松 義忠(くにまつ よしただ)
- 桜内 淳(さくらうち あつし)
- 梅沢 保(うめざわ たもつ)
- 五月女 潤(そうとめ じゅん)
- 逆口 拓(さかぐち たく)
- 蛍田 茂之(ほたるだ しげゆき)/富水 康太(とみず こうた)
- 事件の加害者たち
- カモの妻子殺害犯
- 加藤 真理江(かとう まりえ)
- 榊 奈緒子(さかき なおこ)
- 榊 久文(さかき ひさふみ)
- 榊 華代(さかき はなよ)
- 榊 哲(さかき てつ)
- 榊 葉介(さかき ようすけ)
- 滝谷(たきや)
- 逆巻 良人(さかまき よしと)
- 尼崎 京子(あまさき きょうこ)
- 東 幸則(あずま ゆきのり)
- 中野殿 江尚(なかのどの えなお)
- 源心 (げんしん)
- ニューハーフ殺人犯
- 田神(たがみ)
- トラの母親死亡の加害者
- 『外道の歌』の用語
- カモメ古書店(カモメこしょてん)
- 朝食会(ブレックファーストクラブ)
- 復讐代行人(ふくしゅうだいこうにん)
- 少年法(しょうねんほう)
- 精神鑑定(せいしんかんてい)
- 復讐(ふくしゅう)
- 私刑(しけい)
- 『外道の歌』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 鴨ノ目 武 「誰もやろうとしないから 他の誰にも できない事だから」
- 鴨ノ目 武 「許せなくてもいい 許せない人間だって いてもいい」
- 島田虎信「だがな俺は決めたんや 世の中のクズを一人残らずブッ殺すってな! そのためにはコイツが必要なんや」
- カモの最期
- 『外道の歌』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- その後の作品をさらにグレードアップさせた「映画化中止」の経験