外道の歌(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『外道の歌』は渡邊ダイスケによる日本の青年漫画。2016年から2023年にかけて『週刊漫画ゴラク』で連載され、WEBドラマ化もなされた。法の限界に挑む犯罪被害者と加害者を描き、社会的なメッセージを多分に含む。主人公のカモとその相棒のトラが、軽い刑罰や不当な釈放に苦しむ被害者のため、私的な制裁を加え独自の正義を貫く姿が物語の中心となる。冷徹で計画的な復讐劇の反面、復讐が正義か悩む内面も描かれている。

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五月女 潤(そうとめ じゅん)

28歳。10代の頃から素行が悪く、愚連隊に所属して多くの犯罪に加担していた。國松に心酔して手駒となって活動するが、桜内を襲撃したことで我峰組に始末された。

逆口 拓(さかぐち たく)

画像下が逆口

朝食会次期会長選任試験のターゲットの一人で、「人体破壊愛好家」と呼ばれる殺人鬼。高い動体視力と深視力を持ち、急襲にも対応できる優れた戦闘能力を持つ。溝口を消したことで朝食会に捕えられるがあえて逃がされ、友達である溝口の敵を討ちたい近野の手によって始末された。

蛍田 茂之(ほたるだ しげゆき)/富水 康太(とみず こうた)

左が蛍田、右が富水

半グレ集団「世名汚死(よなおし)」のメンバーで五月女の友人。桜内からの勧誘で國松の手駒として動くようになった。目についたマナー違反をしたり、周囲に迷惑を掛けたりしていた者に対して行き過ぎた制裁を行い、複数の被害者から相談を受けたカモに捕えられる。その後、蛍田と富水に制裁を受けた女性2人が自死していることから「同じ事をされても文句は言えない」として、拘束された状態のまま頭部のみを焼却炉へ入れられ処刑された。

事件の加害者たち

カモの妻子殺害犯

第2話から3話に登場。カモの妻子を惨殺した男。事件を起こしたことに悪びれる様子もなく、警察官僚の息子という立場を利用して罪から逃れようとしたが、カモに復讐されて命を落とす。表向きは行方不明者扱いになっている。

加藤 真理江(かとう まりえ)

第10話から14話に登場。病的なまでに自尊心が高く、理想と現実のギャップで心を蝕まれていく。自尊心を保とうと娘の友達を「かくれんぼ」と称して山林へ連れて行き殺害。その後逮捕され裁判の一審二審では無期懲役となるも、最高裁で心神耗弱を理由に減刑された。被害者の母親から相談を受けてカモ達が訪ねていくと既に廃人同然の姿になっており、死を望む旨の発言をしていたが、「死を望むならそうはさせない、苦しんで生きるべき」とした被害者遺族の意向で何もせずに解放された。

榊 奈緒子(さかき なおこ)

第19話から25話に登場する榊ヨシ江の5人の養子の一人。39歳。細かい経歴は不明だが、企画立案や拷問を担当していた。養母のヨシ江と連絡が取れなくなったことから何かあったことを察し、かつてヨシ江が支配していた家族らに連絡を取り、カモの所在を突き止めて復讐しようと目論んでいた。

榊 久文(さかき ひさふみ)

第19話から25話に登場する榊ヨシ江の5人の養子の一人。47歳。元会社役員で、企画立案と尻拭いを担当。カモたちへの復讐に取り憑かれた奈緒子を止めようとするも制することができず、彼女らと一緒にカモメ古書店に侵入したところを殺害され、頭部は奈緒子に対する見せしめとして利用された。

榊 華代(さかき はなよ)

第19話から25話に登場する榊ヨシ江の5人の養子の一人。元女子プロレスラーで、トラを軽々と制圧するほどの戦闘能力を持つ。拉致監禁と暴力を担当。トラとのもみ合いの最中、鉄板入りブーツを着用したカモに喉を潰され、そのまま窒息死した。

榊 哲(さかき てつ)

第19話から25話に登場する榊ヨシ江の5人の養子の一人。元詐欺師で詐欺と脅迫を担当している。作戦遂行中は話術で標的となった家族に取り入る役割を果たしていた。ヨシ江の復讐に拘る奈緒子との間に温度差があり、子どもでも容赦なく手にかけるようになった彼女を見限って車内で待機していたため、葉介と共に生き延びることができた。

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