アシガール(漫画・小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『アシガール』とは、集英社の月刊誌『Cocohana』にて2012年から2022年まで連載された森本梢子による少女漫画、およびそれを原作とした小説、テレビドラマ作品。物語は、現代の女子高生が突然タイムスリップし、偶然出会った戦国の若者に一目惚れをするところから始まる。主人公速川唯の成長や恋愛模様を通じて、友情や勇気、愛が描かれ、読者に共感を与える作品。感動と笑いがいっぱいの魅力的なストーリー展開が特徴である。

数的不利な鹿之原の合戦で羽木軍を勝利に導くために発明した装置。スイッチを押すことで空中に幻の軍隊を映し出し、敵軍を欺く仕組みになっている。映し出されるのは国立競技場のサッカーサポーターのような大群で、その姿と轟く声援が敵軍に圧倒的な数の兵がいるかのように錯覚させる。これにより、羽木軍は3000の兵を持つ高山軍に対し、わずか1000の兵で勝利を収めるための作戦を成功させた。

金のけむり玉とゴーグル

視覚的攪乱用の装置で、直径3センチほどの小さな玉状の武器。スイッチを押して投げると、100メートル四方が霧のような白い煙で覆われる。この煙は非常に濃く、1センチ先の物すら見えなくなるほどであるが、専用のゴーグルを装着した人のみが煙の中で視界を確保できる仕組みになっている。戦場や緊急時の隠密行動に効果的なアイテム。

『アシガール』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

羽木九八郎忠清「マジうぜぇ とはこのような折に使うのではあるまいか?」

ふきからの大量の粘着質な和歌と文にげんなりする若君の名セリフ。

コミックス5巻 第30戦。
瀕死の重傷で唯に現代へタイムスリップさせられた後、無事現代から戻ってきた若君が、奥に放置していた鐘ヶ江ふきのもとを訪ねる。若君にご執心なふくによる大量の粘着質な和歌と文の数に、「マジうぜぇ とはこのような折に使うのではあるまいか?」とげんなり。あの誰にでも優しく、温文爾雅な若君にしては非常に珍しいヒトコマ。

唯と若君の5ヶ月ぶりの再会

お互いに2度と会えないと思っていた2人の再会のシーン。

コミックス6巻 第38戦。
現代へ戻った唯はタイムマシンの燃料切れのため戦国時代へは戻ることができないと知り、深い悲しみに暮れる中、尊の努力のおかげでタイムマシンが再び起動。5ヶ月ぶりに戦国時代へ戻る事となる。しかし、帰るなり若君と阿古姫の婚約を知りショック。失意のあまり村に帰ろうとする中、偶然若君と再会。今生の別れと思っていた若君が目の前の唯を見て想いが溢れぎゅっと抱きしめるシーン。

若君のプロポーズ

何度も離れ離れになった2人の想いが結ばれるシーン。

コミックス8巻 第55戦。
絶体絶命の羽木軍を助けるため戦渦の中走る唯。唯の伝令のおかげで羽木軍は無事助かるが、疲労のあまり気を失い倒れしまう。唯の活躍で若君も援軍と合流し戦を納めるべく指揮をとり無事高山軍を退ける。倒れた唯の元へ急ぎ、再会した2人はお互いの無事に安堵し、抱きしめ合う。本当に現代の家族に会えなくなってもいいのか尋ねる若君に「微塵の迷いもございません!」と答える唯。これに対して覚悟を決めた若君が「唯この忠清の妻になれ」とプロポーズ。唯も「なります!」と即答。戦国で一緒に生きていく覚悟を決めた2人の感動のシーン。

『アシガール』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

原作とキャラ設定が異なるドラマ版

2017年に放送された実写ドラマ版『アシガール』だが、武器や開発物などほぼ原作に忠実に再現されているが、キャラクターの設定が原作と一部異なっているものもある。

速川 育代(唯のお母さん)

原作では専業主婦だがドラマ版では開業医。また原作では名前が育代なのに対し、ドラマ版では美香子となっている。

速川 伸行(唯のお父さん)

原作では普通のサラリーマンだが、ドラマでは専業主夫。また原作では名前が伸行なのに対し、ドラマ版では覚となっている。

速川 尊(唯の弟)

原作では普通に学校に通っているが、ドラマ版ではいじめで引きこもりになっている。また、原作では探究心のため発明をして居るが、ドラマ版ではいじめに対する復讐のために発明したこととなっている。

お久(成之の母親)

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