アシガール(漫画・小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『アシガール』とは、集英社の月刊誌『Cocohana』にて2012年から2022年まで連載された森本梢子による少女漫画、およびそれを原作とした小説、テレビドラマ作品。物語は、現代の女子高生が突然タイムスリップし、偶然出会った戦国の若者に一目惚れをするところから始まる。主人公速川唯の成長や恋愛模様を通じて、友情や勇気、愛が描かれ、読者に共感を与える作品。感動と笑いがいっぱいの魅力的なストーリー展開が特徴である。

唯の弟。歳は唯の1つ下の15歳。科学の分野で天才的な才能を持つ少年。好奇心と探究心は尽きることがなく、自宅の物置を改造した研究室で日々発明に没頭している。代表的な発明のひとつが、タイムマシンである。戦国時代のような過酷な環境では自分は生き残れないと考え、自らタイムマシンを使うことを避けていたが、姉である唯が誤ってタイムマシンを起動し、戦国時代へ飛ばされてしまう。現代に戻った唯が再び戦国時代へ行くことを決意した際、姉を支えるため、護身用の武器でんでん丸、まぼ兵君といった道具を開発して渡す。その後、尊自身も約5か月間戦国時代に残り、数々の発明品で唯や羽木家を救った。物語の中で重要な役割を果たす存在。

速川 伸行(はやかわ のぶゆき/演:古舘 寛治)

唯の父親。娘の唯が持つ行動派で物事を深く考えない性格の源となった人物。唯の読みの甘さや大胆な行動は、まさにこの父親譲り。息子の尊から唯のタイムスリップの話を聞いた際も、特に驚くことなく「自分が代わりに行って、ついでに本能寺で織田信長を助けてくる」と軽く冗談を飛ばすなど、どこかのんきで楽観的な一面を持っている。

速川 育代(はやかわ いくよ/演:中島 ひろ子)

唯の母親。優しさと厳しさを兼ね備えた専業主婦。家族に対して深い愛情を持ち、唯のことを常に気遣っているが、基本的には楽観的な性格。唯が現代に戻れなくなった時も、無事を信じて「きっと誰かが助けてくれる」と心配しつつも大らかに構えていた。また、お茶目な一面も持っており、戦国時代から現代にやってきた忠清に高校の制服を着せるなど、ユーモアいっぱいの性格。

木村先生(きむらせんせい/演:正名 僕蔵)

唯の高校で社会を担当する教師。特に戦国時代に関心が深く硏究している。羽木家家臣の木村政秀の子孫。唯が現代に戻ってきた際には、歴史に関する相談相手として頼りにされている。

向坂先生(こうさか せんせい)

速川家の隣に住むT大文学部名誉教授。専門は日本古典文学。現代における忠清のじい。

『アシガール』の用語

尊の発明品

タイムマシン起動スイッチ

速川尊が開発したタイムマシンで小刀の形をした装置。鞘を抜くとスイッチが入り、永禄2年へとタイムスリップさせる仕組み。満月の夜に1回だけ片道のみ、1人の移動が可能。満月の夜にしか作動せず、再び現代へ戻るには次の満月まで30日待つ必要がある。ただし、戦国時代での1か月の滞在が現代ではわずか3分しか経過していない設計になっており、長期の行方不明が問題にならないよう配慮されている。後に改良版を開発し、満月の夜に往復が可能で、1度に2人まで移動できる仕様へと進化した。

秘剣 でんでん丸

唯の護身用に発明。日本刀の形をしており、電気ショックで相手を気絶させることができる。手元のボタンを押すことで、触れた相手に電流を流す仕組みとなっている。また、方向キーを操作することで、離れた敵にも電流を飛ばすことが可能。さらに、後に飛距離を伸ばすよう改良も加えられ、より実用的な武器へと進化した。

幻の軍隊製造機・まぼ兵くん

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