アシガール(漫画・小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

「『アシガール』」とは、集英社の月刊誌『Cocohana』に連載されていた森本梢子による少女漫画。2012年から2022年まで連載。漫画の他、それを原作とした小説やテレビドラマ作品がある。物語は、現代の女子高生が突然タイムスリップし、偶然出会った戦国の若者に一目惚れをするところから始まる。主人公速川唯の成長や恋愛模様を通じて、友情や勇気、愛が描かれ、読者に共感を与える作品。感動と笑いがいっぱいの魅力的なストーリー展開が特徴である。

唯の母親。優しさと厳しさを兼ね備えた専業主婦。家族に対して深い愛情を持ち、唯のことを常に気遣っているが、基本的には楽観的な性格。唯が現代に戻れなくなった時も、無事を信じて「きっと誰かが助けてくれる」と心配しつつも大らかに構えていた。また、お茶目な一面も持っており、戦国時代から現代にやってきた忠清に高校の制服を着せるなど、ユーモアいっぱいの性格。

木村先生(きむらせんせい) / 演:正名 僕蔵

唯の高校で社会を担当する教師。特に戦国時代に関心が深く硏究している。羽木家家臣の木村政秀の子孫。唯が現代に戻ってきた際には、歴史に関する相談相手として頼りにされている。

『アシガール』の用語

尊の発明品

タイムマシン起動スイッチ

速川尊が開発したタイムマシンで小刀の形をした装置。鞘を抜くとスイッチが入り、永禄2年へとタイムスリップさせる仕組み。満月の夜に1回だけ片道のみ、1人の移動が可能。満月の夜にしか作動せず、再び現代へ戻るには次の満月まで30日待つ必要がある。ただし、戦国時代での1か月の滞在が現代ではわずか3分しか経過していない設計になっており、長期の行方不明が問題にならないよう配慮されている。後に改良版を開発し、満月の夜に往復が可能で、1度に2人まで移動できる仕様へと進化した。

秘剣 でんでん丸

唯の護身用に発明。日本刀の形をしており、電気ショックで相手を気絶させることができる。手元のボタンを押すことで、触れた相手に電流を流す仕組みとなっている。また、方向キーを操作することで、離れた敵にも電流を飛ばすことが可能。さらに、後に飛距離を伸ばすよう改良も加えられ、より実用的な武器へと進化した。

幻の軍隊製造機・まぼ兵くん

数的不利な鹿之原の合戦で羽木軍を勝利に導くために発明した装置。スイッチを押すことで空中に幻の軍隊を映し出し、敵軍を欺く仕組みになっている。映し出されるのは国立競技場のサッカーサポーターのような大群で、その姿と轟く声援が敵軍に圧倒的な数の兵がいるかのように錯覚させる。これにより、羽木軍は3000の兵を持つ高山軍に対し、わずか1000の兵で勝利を収めるための作戦を成功させた。

金のけむり玉とゴーグル

視覚的攪乱用の装置で、直径3センチほどの小さな玉状の武器。スイッチを押して投げると、100メートル四方が霧のような白い煙で覆われる。この煙は非常に濃く、1センチ先の物すら見えなくなるほどであるが、専用のゴーグルを装着した人のみが煙の中で視界を確保できる仕組みになっている。戦場や緊急時の隠密行動に効果的なアイテム。

『アシガール』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

羽木九八郎忠清「マジうぜぇ とはこのような折に使うのではあるまいか?」

コミックス5巻 第30戦。現代語を使いこなす若君の名セリフ。
瀕死の重傷で唯に現代へタイムスリップさせられた後、無事現代から戻ってきた若君が、奥に放置していた鐘ヶ江ふきのもとを訪ねる。若君にご執心なふくによる大量の粘着質な和歌と文の数に、「マジうぜぇ とはこのような折に使うのではあるまいか?」とげんなり。あの誰にでも優しく、温文爾雅な若君にしては非常に珍しいヒトコマ。

唯と若君の5ヶ月ぶりの再会

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